続人間革命 DVD

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平成18年(2006年)にシナノ企画より発売された『続人間革命』のDVDです。
『続人間革命』は前作から3年後の昭和51年(1976年)、ほぼ同じスタッフで製作された続編です。(残念ながら音楽は伊福部昭から伊部晴美に変更)
丹波哲郎の“大独演会”だった前作とは打って変わり、こちらはあおい輝彦演じる弟子の山本伸一(池田大作センセイがモデル)と織り成す「師弟のドラマ」が主軸となっています。その分、前作のような異様なテンションの高さは影を潜めますが、渡哲也演じるヤクザのボスが意外な形で再登場し、“宗教映画”らしからぬアクションを見せるという日活ファンには堪らない見せ場なんかもあったりして(しかも本作の監督は、数々の日活アクション映画でメガホンを執った舛田利雄!)、映画としての娯楽度はこちらのほうが高めですかね。
特撮も鎌倉時代の天変地異で、村が洪水で押し流されるシーンや、寺が崩れ落ちるシーンなどスペクタクルなシーンが増え、特撮ファン的にも更に楽しめるものとなっています。

ところで、戦前から戦後までの創価学会史を描いた『人間革命』『続人間革命』の二作は、'70年代の日本映画の“大作路線”の先陣を切った作品でありながらも、ほとんど観ることが出来ない“幻の映画”でした。それだけに平成18年(2006年)のDVD発売は邦画ファン、特撮ファンにはまさに“寝耳に水”の出来事でしたが、販売方法も変わっていて、普通、これほどのビッグタイトルならば大々的に告知されてもいいはずなのにそういったものが一切無く、シナノ企画での通販、あるいは信濃町(創価学会の本拠地)の書店やコンビニでひっそりと販売されるという異例なものでした。(私も当時、噂を耳にして、慌てて信濃町の書店まで買いに行きましたっけ。笑)
最近はCSやBSでも放映されているようですので、興味のある方は是非一度ご覧ください。

#丹波哲郎 #舛田利雄 #シナノ企画 #東宝 #DVD

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