ブルマァク ヘドラ スタンダードサイズ 当時物

0

『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』以来、一年半ぶりの新作ゴジラ映画となった昭和46年7月公開の『ゴジラ対ヘドラ』。その新怪獣が、宇宙から飛来してきた謎の鉱物ヘドリュームが地球上の有害物質を吸収することによって誕生した公害の権化、ヘドラです。
ゴジラにとっては久々のシングルマッチの対戦相手ですが、核から生まれたゴジラと公害から生まれたヘドラ、共に人類の負の遺産から誕生しているという点ではある意味“兄弟”のようなものともいえ、それだけに双方の身体を烈しく傷つけながらの凄まじい闘いは、まさに“骨肉相食む”と呼ぶに相応しいものでありました。
風変わりな主題歌のインパクトも含め、東宝チャンピオンまつり世代には、いろんな意味で忘れられない怪獣ではないでしょうか。

そんなヘドラの、ブルマァク当時物のソフビ。
ヘドラは劇中、水中棲息期・上陸期・飛行期・成長期と四段階で進化を遂げますが、このブルマァクのソフビは最終形態である成長期がモデルになっていると思われます。着ぐるみの成長期ヘドラはもっと目が大きくて、醜悪な面構えをしているのですが、このソフビのヘドラはブルマァク黄金期ならではの感性と美意識によってセンスよくまとまっている逸品です。劇中カラーとは全くかけ離れた黄色の成型色はいかにも当時のブルマァクらしいものではありますが、頭頂部と腹部にポイントで吹かれた黒のスプレーが意外と効いていて、ポップな中にもどことなくヘドラらしい“病んだ”雰囲気も感じられます。(稀少なピンク成型色版にも黒スプレーはしっかりと施されていましたね)
カルト的な人気の高まりもあって、最近では商品化されることもすっかり珍しくなくなったヘドラ。趣向を凝らした様々なヘドラのソフビやフィギュアがあり、それぞれそれなりに魅力的ではありますが、個人的にはやはりこのブルマァク版に尽きますね。

#ゴジラ #ブルマァク #東宝 #ソフビ #怪獣

Default