タカトク グリーンマンティス ミニサイズ 当時物

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世界征服を目論む暗黒組織、ダークの尖兵としてプロフェッサー・ギルの命令のもと破壊活動を行い、またある時には、“死の商人”としての顔も持つダークの資金源として世界各国に売り込まれていた強力なアンドロイド、ダークロボット。それは『仮面ライダー』のショッカー怪人や『変身忍者 嵐』の化身忍者といった、先行する石ノ森章太郎原作のヒーロー番組に登場する怪人たち同様、動物や昆虫をモチーフとした“異形の集団”でしたが、エキスプロが手掛けたショッカー怪人や化身忍者がリアリティや不気味さを追求したデザイン、着ぐるみ造形だったのに比べると、開米プロが手掛けたダークロボットはシンプルでコミカル、石ノ森テイストをストレートに押し出した漫画チックなキャラクター造形が持ち味でした。
『人造人間キカイダー』という番組は『仮面ライダー』よりも高年齢層をターゲットとした番組だったこともあって、不完全な良心回路を持つ人造人間・ジロー(=キカイダー)の心の葛藤や、ジローと光明寺博士の娘・ミツ子との恋愛感情といったドラマ性を重視したシリアスな展開を見せていたのですが、ともすれば暗くなりがちな番組の雰囲気を良い意味で中和させていたのがそうしたダークロボットのユニークさだったと思います。

ダークロボットは、第1話から13話までのダーク破壊部隊(グレイサイキングからピンクタイガーまで)と、第14話以降のダーク新破壊部隊の二つに大別出来ます。戦闘能力としては破壊部隊よりも新破壊部隊のアンドロイドたちのほうが圧倒的に高いのですが、第1話のシルエット越しの名乗りシーン(実際に登場したアンドロイドと名前が一致しない奴もいましたが・・・)や、14話での再生ダーク破壊部隊として勢揃いしたシーンなどの刷り込みもあって、個人的には初期の破壊部隊のほうが印象として強く残っています。
そんなダーク破壊部隊のグリーンマンティス、オレンジアント、ブルーバッファローを、『人造人間キカイダー』放映当時、ミニサイズ(といっても、キカイダー・グレイサイキング・アンドロイドマンのミニサイズよりも更に小さいサイズ)でソフビ化していたのがタカトクです。
まずはグレイサイキングに次いで登場したダーク破壊部隊の二番手、カマキリ型のアンドロイド、グリーンマンティス。光明寺博士に化けて殺人を犯し、博士を殺人犯に仕立て上げようと企てた悪辣なアンドロイドです。
独特のポージングが非常にユーモラスな、何とも味のある造形ですね。しかし、ヒョロッとしたフォルムは、意外と劇中の雰囲気に近くてなかなか良い感じだと思います。

#人造人間キカイダー #タカトク #東映 #ソフビ #石ノ森章太郎

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    tomica-loco

    2020/02/02

    第2話、第14話に登場

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