B-CLUB ブルマァク復刻版 サボテンダー スタンダードサイズ 平成物

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異次元人ヤプールが球形サボテンとハリネズミを掛け合わせて生み出した超獣、サボテンダー。
全身の棘をミサイルのように発射したり、体を丸めて体当りをしたりと、元になった生物それぞれの特性を生かしたユニークな攻撃をするこの超獣、Aパート冒頭に街中にいきなり現れ、TACやウルトラマンAと戦闘になりますが、旗色が悪いと見るや一時撤退。その後、小さな球形サボテンに姿を変え、縁日の露店のサボテン売り場に紛れ込み、そこで昆虫を捕食しているところを見た露天商の息子・三郎に気に入られ、彼のペットのような存在になります。しかし、三郎が「サブロテン」と名付けたこのサボテンを見せびらかす為に学校へ持っていったことから次々と奇怪な事件が起こり、遂には再び巨大な超獣として復活します。
星型の目に、サボテンの花状の口。『ウルトラマンA』第一クールの超獣といえば、メインライター・市川森一氏が打ち出した「神と悪魔の戦い」というコンセプトが根底にあった為か、デモーニッシュな雰囲気をストレートに押し出したものが多かったのですが、そんな中で愛嬌すら感じるサボテンダーの存在はホッと一息つける感じでしたね。
また、このサボテンダーのエピソードはゲストで出演している顔ぶれがやたら豪華だったのも印象に残っています。一連の事件を捜査する刑事役の桜木健一氏やサボテンに詳しい学者役の近藤正臣氏といった当時の人気俳優から、露天商で三郎の父親役の高品格氏や三郎の学校の校長役の天草四郎氏、サボテンに喰われてしまう用務員役の大村千吉氏といったいぶし銀のバイプレイヤーまで、とにかく出演者を見ているだけでも楽しいエピソードでした。(特に桜木氏は当時、『A』と同じTBS系の人気ドラマ『刑事くん』に主演していたこともあって、同じ刑事役での出演は実に遊び心のあるキャスティングだったといえますね)

さて、B-CLUB製ブルマァク復刻版のサボテンダー。
2002年から翌2003年にかけてリリースされた、いわゆる幻11体シリーズ(ブルマァク時代に金型まで作られながらお蔵入りになっていた未発売のソフビ群)の第一弾(2002年4月)として発売されたソフビです。
子供向けのおもちゃらしく先端こそ丸くなってますが、特徴的な棘が上手く表現された造形は、この時期のブルマァク造形らしくリアリズムでもって仕上げられていて完成度が高いです。彩色のセンスに難があったB-CLUB時代の商品ですが、ピンクの成型色にグリーンと赤が映える仕様は着ぐるみっぽくもあるし、ソフビの色合いもなかなか良い感じです。
復刻版扱いとはいえ、実質的な初商品化となったこのサボテンダー、多くのソフビファン・コレクターの注目を集め、発売されるやいなや市場からあっという間に姿を消し、結構なプレミアムアイテムとなったのは記憶に新しいところですが、最近になって現行ブルマァクから色替え再販されたこともあって相場も多少落ち着いてきてるようです。

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