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超復刻版タローマン / 奇獣大行進シリーズ
『展覧会 岡本太郎』のプロモーション用企画としてNHKで放送されるや全日本的に大ブームとなった『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』(2022)。かくいう私も虜になったわけだが、このソフビは大阪中之島美術館で開催されたときには販売されなかった。結局名古屋の展覧会とワンフェスで売っただけ。というわけでテンバイヤーから買った。仕方ないだろ、こうしなきゃ手に入らないんだから。大量生産できないのは分かるけど、ネットで受注販売するとか、もうちょっと考えてほしい。こんなに出来がいいんだから。
アート キタンクラブ 2023年大吉GUY
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飛行船 / 「岡本太郎 生誕100年」記念公式カプセルフィギュア 岡本太郎アートピースコレクション
積水ハウスの宣伝用飛行船「レインボー号」。もうちょっとどうにかならんかったのかという映画『五人ライダー対キングダーク』にも特に脈絡なく登場して、石森章太郎デザインの怪人たちより圧倒的な存在感を示してしまった罪な奴。
アート 海洋堂 2011年大吉GUY
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梵鐘(歓喜) / 「岡本太郎 生誕100年」記念公式カプセルフィギュア 岡本太郎アートピースコレクション
名古屋の久国寺というところにあって、除夜の鐘として撞かれることもあるらしい。上のトゲトゲが音に影響したりせんのかな。て言うか、こんなのを製作してくれって頼んだ住職もイイ感じに狂ってる。その寺にあるのより、ずっと小ぶりなのを岡本太郎自身が撞いていたCMがあったような気がするのだが……。
アート 海洋堂 2011年大吉GUY
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顔のグラス / 「岡本太郎 生誕100年」記念公式カプセルフィギュア 岡本太郎アートピースコレクション
キリンのロバート・ブラウンというウイスキーを買うとオマケでついてきたグラスのミニチュア。「どんなものにも顔がある。グラスの底に顔があってもいいじゃないか」と岡本太郎がCMで言っていた。底を覗き込んで飲むことなんかないと思うんだがなぁ。 #ガシャポン
アート 海洋堂 2011年大吉GUY
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手 / 「岡本太郎 生誕100年」記念公式カプセルフィギュア 岡本太郎アートピースコレクション
神奈川県相模原市中央区の西門商店街からの依頼を受けて作成された「呼ぶ、赤い手」「呼ぶ、青い手」。大きく指を広げる赤い手は宇宙に広がり、指を曲げた青い手が人を呼ぶことを表現しているらしい。こんなのを置いている商店街って興味あるけど、買い物してる人はどんな感じで見てるんだろうか。 #ガシャポン
アート 海洋堂 2011年大吉GUY
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坐ることを拒否する椅子 / 「岡本太郎 生誕100年」記念公式カプセルフィギュア 岡本太郎アートピースコレクション
拒否するも何も、そもそも椅子に見えない。私は真の美術愛好家ではないので、この作品に込められた作者の意図とか、そういうしゃらくさいものにあまり興味はなく、仕上がった形にだけ惹かれる。面白い形をしている。それだけでいい。 #ガシャポン
アート 海洋堂 2011年大吉GUY
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動物 / 「岡本太郎 生誕100年」記念公式カプセルフィギュア 岡本太郎アートピースコレクション
デザインといい名前といい吉田戦車の漫画に出てきそうな奴。目が穴になっているのは成田亨のガヴァドンAみたい。 #ガシャポン
アート 海洋堂 2011年大吉GUY
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若い夢 / 「岡本太郎 生誕100年」記念公式カプセルフィギュア 岡本太郎アートピースコレクション
日本青年館新館建設基金募集のためにさまざまな芸術家に呼びかけを行った際、第1回を担当した岡本太郎が制作した作品とのこと。爆発感はなく、なんとも穏やかな表情が印象的。いろんな場所に同じ型で作った像があるらしい。岡本太郎自身の墓石になっている「午後の日」ともソックリ(鼻の形がチト違う)。 #ガシャポン
アート 海洋堂 2011年大吉GUY
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レコード・コレクターズ増刊 JACKET DESIGNS IN JAPAN / 備酒元一郎
日本のレコードジャケットのデザイナーの作品とインタビューで構成された本。登場するのは、奥村靫正、中山泰、小島武、廣野勝、林静一、酒井治、鋤田正義、原耕一、羽良多平吉、八木康夫、立花ハジメ、田島照久、信藤三雄、矢吹申彦、湯村輝彦、河村要助、後藤一之、内藤忠行、平石誠、廣野展生、長岡秀星、横尾忠則、和田誠、杉浦康平、田中一光という面々だが、やはり信藤三雄のセンスが頭抜けていて、次に平石誠がイイ。
アート ミュージックマガジン 2004年大吉GUY
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バート・ゴールドブラット カバー・アート / 寺島靖国 監修
ジャズのアルバム・ジャケットをデザインしたバート・ゴールドブラットの1950、60年代の作品を、ジャズ喫茶店主にしてジャズ評論家である寺島靖国が監修した写真集。バート・ゴールドブラットは、写真家でイラストレイターでデザイナーという人で、ジャズの雰囲気づくりに大いに貢献したが、デザイナーとしてのセンスという点では、残念ながらブルーノートで仕事していたリード・マイルスに軍配が上がると思う。それは、タイポグラフィの巧みさという点で、リード・マイルスがはるかに勝っているからだ。写真自体は悪くないし、シンプルに単色で染めて、控えめに文字を配置したものはスッキリしてて良いのだが、「おっ!」と思うような出来にはなっていない。ひょっとしたら自分で撮った写真だから、素材と割り切って自由にデザインできなかったのかもしれない。 私は、どちらかというとイラストレイターとしての仕事に惹かれる。この本に掲載されているようなイラストは、確かに50、60年代にしか生まれなかっただろうと思うからだ。私はジャズをノスタルジーで聞く(昔流行った音楽として味わう)タイプなので、こういう古めかしいイラストに惹かれるのだろう。決してキレイな絵ではないけれど、何とも言えない味わいがある。ボーリングシャツにプリントしてあったら買ってしまうだろうなと思わせるデザインだ。とかなんとか言いながら、ここに載っているアルバムのうち、私が持ってるのは3枚だけだったのだが。
アート ジャズ 春日出版 2008年大吉GUY
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BLUE NOTE THE ALBUM COVER ART THE ULTIMATE COLLECTION / Graham Marsh, Glyn Callingham
ブルーノート・レコードはモダンジャズの総本山みたいな名門レーベルで、名盤ガイドなんか見ていると、大部分がブルーノートのアルバムで占められていたり、評論家によっては「ブルーノートだけ聞いておればよろしい」なんてことを言う人もいるほどで、ものすごく偉そう。私は、あまり好きじゃないんだが、ジャケット・デザインが素晴らしいことに異論はない。写真家のフランシス・ウルフとデザイナーのリード・マイルスが築き上げたもので、とにかく写真と活字の使い方が絶妙。この本は、リード・マイルスの仕事をはじめとしたブルーノート・レーベルのジャケット写真集で、400点もの写真(しかもオールカラー)を掲載、タイポグラフィの勉強にも最適の一冊。
アート ジャズ クロニクルブック 2002年大吉GUY
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明和電機 ナンセンス=マシーンズ
東京はNTTインターコミュニケーション・センターで開催された「明和電機 ナンセンス=マシーンズ」展のカタログで、定番の「魚器(ナキと読む)」シリーズをはじめ、ツクバ・シリーズ、エーデルワイス・シリーズなど、これまでに制作されたナンセンスな機械など全製品を網羅した、いわば活動の集大成。ファンならずとも必携のカタログです。一度目は製品のナンセンスさ加減に呆れて読み、二度目は製品のデザインの美しさに酔って読みましょう。私は魚コードもさることながら、明和電機の使うロゴって言うかフォント(本のタイトルにも使っていますね)、これにイカレてしまいました。なんてレトロ・フューチャーで科学な感じでカッコイイんでしょう!こういうロゴを作る人達のセンスなら間違いはありません。2014年に京都市役所前で開催差されたイベントも見に行ったぞ。さぁ一家に一冊、センスを磨こう!
アート NTT出版 2004年大吉GUY
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ビーマイベイビー 信藤三雄レトロスペクティブ
アートディレクター信藤三雄の回顧展の図録として制作されたもの。私はピチカートファイブが大好きなので、『トウキョウ・モナムール:ピチカート・ファイヴのグラフィック・デザイン1985-2001』と併せて楽しんでいる。ピチカートファイブは、その楽曲の良さもさることながら、信藤三雄のアートワークも込みの魅力だったのだなぁと再確認。この本には、松任谷由実やミスチルなんかの仕事も満載で楽しいけれど、CDなんぞという代物が全然売れない昨今、こういう仕事自体がなくなっていくのかなぁと寂しい気持ちにもなる。なるほど回顧展をやるタイミングだったんだなぁと納得。
アート 平凡社 2018年大吉GUY
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トウキョウ・モナムール:ピチカート・ファイヴのグラフィック・デザイン 1985-2001
アート・ディレクター信藤三雄と小西康陽のいい仕事満載。『sweet pizzicato five』の丸だけを使ったデザインの素晴らしさはどうだ。また、数々の作品で見られる四角形の構成の美しさはどうだ。『Bossa Nova 2001』の透明プラケース(恥ずかしながら、全部透明のプラケースを見たのは、これが初めてでした)と丸いインナーの組み合わせの見事さ、『HAPPY END OF THE WORLD』のビニール製ケースの衝撃といったものはどうだ。完璧以外に言葉がないタイポグラフィ、ハングルまで使った貪欲さはどうだ。リキテンスタインやらサイケデザインやらの消化・昇華具合はどうだ。『さ・え・らジャポン』で見せた日本的なるものへのオマージュ具合はどうだ。下手にやれば陳腐にしかならないものをギリギリの線で美に保っているセンスには脱帽するしかありません。 それにしても、ピチカートの灰皿欲しかったなぁ。私はタバコを吸わないのですが、あの白くて、底に青地に黄色文字で「les pizzicato five」と書かれた灰皿は実にイカシてました。ネットで見つけて買おうと思った時には、既に品切れで買えなかったのです。なんとか「yikes!」Tシャツは1枚買えたんですが……かえすがえすも口惜しや。
アート ピエブックス 2002年大吉GUY
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宇野亞喜良クロニクル
宇野亞喜良作品集の決定版。エロティックなのに煽情的ではなく、やや病的な雰囲気、アングラな昏いイメージに妙に惹かれる。また、昔の絵本の仕事なんかは、無国籍で、少し突き放したような、あまり温かみを感じない作風が、なんだか懐かしい。とにかく、300ページ超のボリュームで、AQUIRAXの世界にどっぷり浸れる素晴らしさ。
アート グラフィック社 2014年大吉GUY