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宇宙船ビーグル号 / A・E・ヴァン・ヴォークト著 浅倉 久志訳
1950年刊行 原題:The Voyage of the Space Beagle ハヤカワは1978年、東京創元社は1964年が初版です。 巨大宇宙船ビーグル号は科学者と軍人1000人を乗せ、無窮の宇宙の探索に出発した。だが行く手には、人類の想像を超えた恐るべき怪物たちが待ち構えていた。荒廃した惑星を彷徨する凶暴で狡知にたけた猫型生命ケアル、幻影で精神攻撃してくるリーム人、宇宙空間で棲息可能なイクストル。彼らを相手に人類は科学の粋を集めて死闘を展開する。オールタイム・ベスト級の傑作宇宙SF。 アスタウンディングに掲載された中編4本に加筆して長編にまとめたもの。スペオペの原型、かつSFらしいSF作品です。
ハヤカワ文庫 SF SF A・E・ヴァン・ヴォークト 浅倉 久志ace
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非Aの世界 / A・E・ヴァン・ヴォークト著 中村 保男訳
1948年刊行 原題:The World of Null A 東京創元社の初版は1966年。 時は26世紀、今まさに〈機械〉によるゲームが始まろうとしていた。ゲームの成績優秀者には政府の要職が、そして優勝者には金星行きの資格が与えられる。ギルバート・ゴッセンもこのゲームに参加すべく〈機械〉市にやってきたが、奇妙な事実が判明する。彼の記憶はすべてがちぐはぐだったのだ。この間違った記憶は誰に植えつけられたのか。そもそも自分は何者なのか。自らの正体を求めてゴッセンの探索が始まるが、その背後では銀河系規模の陰謀劇が進行していた。 フィリップ・K・ディックが影響を受けたといわれるヴァン・ヴォークト。70年以上前に書かれた作品とは思えない面白さです。
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