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砂漠の惑星 / スタニスワフ・レム著 飯田規和訳
1964年刊行(ハヤカワ文庫の初版は1977年) 原題 : Niezwyciężony 6年前に消息をたった宇宙巡洋艦コンドル号捜索のため“砂漠の惑星”に降り立った無敵号が発見したのは、無残に傾きそそりたつ変わり果てた船体だった。生存者なし。攻撃を受けた形跡はなく、防御機能もそのまま残され、ただ船内だけが驚くべき混乱状態にあった。果てなく続く風紋、死と荒廃の風の吹き抜ける奇怪な“都市”、貞察機を襲う“黒雲”、そして金属の“植物”…探検隊はこの謎に満ちた異星の探査を続けるが。
ハヤカワ文庫 SF SF スタニスワフ・レム 飯田規和ace
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ソラリス / スタニスワフ・レム著 沼野充義訳
1961年刊行(ハヤカワの新訳版は2015年) 原題 : Solaris 1964年の日本語訳は、ポーランド語版ではなくロシア語版からの翻訳でした。そのため検閲によって削除された部分がありました。科学を懐疑するような思想・表現は、ソ連にとってはNGだったでしょうね。 惑星ソラリス―この静謐なる星は意思を持った海に表面を覆われていた。惑星の謎の解明のため、ステーションに派遣された心理学者ケルヴィンは変わり果てた研究員たちを目にする。彼らにいったい何が?ケルヴィンもまたソラリスの海がもたらす現象に囚われていく…。人間以外の理性との接触は可能か?―知の巨人が世界に問いかけたSF史上に残る名作。レム研究の第一人者によるポーランド語原典からの完全翻訳版。
ハヤカワ文庫 SF SF スタニスワフ・レム 沼野充義ace
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星からの帰還 / スタニスワフ・レム著 吉上昭三訳
1961年刊行。ハヤカワからは1977年です。 原題 : POWROT Z GWIAZD ウラシマ効果で未来の世界に帰ってきた宇宙飛行士の物語。思考・価値観が全く変わってしまっても人は理解し合えるか? レムの描く未来世界が現在とオーバーラップしてみえてちょっと怖いです。
ハヤカワSF文庫 SF タイムトラベル スタニスワフ・レムace
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捜査 / スタニスワフ・レム 深見 弾訳
原題:Śledztwo 1959年の作品。ハヤカワの初版は78年です。 連続遺体盗難事件を捜査するお話。テーマは理解できない事に直面したときの人間のリアクションでしょうか。 スタニスワフ・レムはポーランドの作家さんです。WW IIを経て東西冷戦下のヨーロッパを生きた方です。人の理解、認識が作品の根底にあるようです。原著のポーランド語の表現が独特で、正確な翻訳が難しかったそうです。アメリカのSF作家協会に噛み付いたりと、真面目な文学者だったようです。
ハヤカワSF文庫 SF ミステリー スタニスワフ・レムace
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ソラリスの陽のもとに / スタニスワフ・レム 飯田規和訳
原題:SOLARIS 1961年の作品。ハヤカワでの初版は77年です。 形のあるものとないものの対話を通じて相互理解を考える。 1972年と2002年に映画化されています。
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