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HORACE SILVER / IN PURSUIT OF THE 27th MAN
72年の作品 ランディ・ブレッカーとマイケル・ブレッカーが参加している、ブルーノート最後のアルバム。70年代ハード・バップの傑作です。 "Summer in Central Park"もいいんですけど、やっぱりモアシール・サントスが書いた"Kathy"。メインリフを重ねるホレスに、デビッド・フリードマンのヴィブラフォンが切ない旋律を織り込んでいきます。 https://www.youtube.com/watch?v=W65Aikb_Qgg
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JUTTA HIPP / Jutta Hipp With Zoot Simes
1956年の1530番です。小気味良いスイング。ユタのやや硬質なトーンにズートのエロいテナーが絡んでいきます。ユタの上手さが光る。ベストトラックは"Violets For Your Furs" ズートの絶品テナーと独特のタイム感のユタのピアノは聴かずに死ねない。残念なことにユタはこの後音楽活動を辞めてしまいます。 "Violets for Your Furs" 秋の夜長、少々お耳をお貸しください。 https://www.youtube.com/watch?v=ydWW7x2Ysb0
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GIL MELLE / Patterns In Jazz
1956年、ブルーノート1517番。ギル・メレは画家でもあり、幾つかのジャケ絵も手がけています。聴き始め、とても1500番台に聞こえません。ウエストコーストっぽいのです。アンサンブル重視。またこのアルバムのキーの一つが、ギルの流れるバリトンサックスに寄り添うジョー・シンデレラのギター。さらっと流してるようで、かなり計算された音作りに注目です。ギルさんは映像作品の音楽も担当しています。ここの住人に馴染みがありそうな作品なら「600万ドルの男」でしょうか。 アルフレッド・ライオンにルディ・ヴァン・ゲルダーを紹介したのは、このギル・メレさんです。1950年代の初頭、音楽の歴史が、また、1ページ。 "Weird Valley" https://www.youtube.com/watch?v=nSBfTXrerec
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JUTTA HIPP / At The Hickory House Vol.1
1956年リリースの1515番。青さの残るプレイですが、枯れがあるのは故郷を離れた孤独感からくるのでしょうか。戦後、ドイツはミュンヘンでジャズ・ピアニストとして活動。55年にアメリカへ移住します。レナード・フェザーに紹介されたライオンはヒッコリーハウスで56年にレコーディングを行います。 Full Album(こちらは彼女の初々しいMCが入ってます) https://www.youtube.com/watch?v=1l2WPfezc7A "Dear Old Stockholm" https://www.youtube.com/watch?v=QO3DeASA8j4
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BUD POWELL / The Amazing Bud Powell, Vol.2
こちらも1955年リリースで1504番です。一曲目"Autumn In New York"既存のジャズピアノのスタイルを壊していきます。この天才もこの後ドーピングで精神異常をきたします。その後フランスへ渡り活動を続けますが、66年帰国後41歳で亡くなります。映画「ラウンド・ミッドナイト」はフランス時代のバドがモデルといわれています。 "Collard Greens and Black Eyed Peas" https://www.youtube.com/watch?v=N76ErzOdk9g
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BUD POWELL / The Amazing Bud Powell, Vol.1
1955年リリースの1503番。元々はクラシックを学んでいたそうです。テンポのキープと高速パッセージ。圧倒的なテクと表現力で迫ります。個人的にはちょっと実験的な色が強いかなと思いますが、"Bouncing With Bud"や"You Go To My Head"は素晴らしいし、"Un Poco Loco"のローチとのバトルは唯一無二の名演だと思います。 "A Night In Tunisia" https://www.youtube.com/watch?v=3b0OJAD4G5g
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SOMETHIN' ELSE / Cannonball Adderley
1958年の作品 リーダーを取るマイルスの産む緊張感が素晴らしい。アダレイの良さを存分に引き出してます。タイトルナンバーではマイルスがグイグイとアダレイを引っ張っていきます。ハンク・ジョーンズのソロで仕切り直してエンディングへの流れも聴きどころ。でも、ベタなのは承知で"枯葉"を推します。 https://www.youtube.com/watch?v=u37RF5xKNq8
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Miles Davis Vol.2
こちらは52、53、54年の録音からになります。この2枚、もともとは10インチLP3枚でした。それが12インチの1501と1502になりました。 後にジャンキーから復活したマイルスはコロンビアと契約するも、キャノンボール・アダレイのアルバムでリーダーを取って素晴らしい演奏を残しライオンに感謝の意を示したそいうです。 "It Never Entered My Mind" https://www.youtube.com/watch?v=1VRC48dEh_c
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Miles Davis Vol.1
1500番台の紙ジャケです。マイルスはパリから帰国後の1950年頃からガッツリジャンキーになります。それに心を痛めたアルフレッド・ライオンは「年に一回録音しよう」と約束し、52〜54年にかけてレコーディングします。そして記念すべき1500番台のスタートに彼の作品をあてます。このVol.1は52、53年の録音からなります。若いジャッキー・マクレーンのキレの良いsaxも楽しめます。マイルスの出来にムラがあるものの、堂々の1501番です。 "Yesterdays" https://www.youtube.com/watch?v=UNie4_znzwQ
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THE HORACE SILVER QUINTET / THE TOKYO BLUES
1962年リリース ホレス・シルバーが1962年に来日、大歓迎を受け同年発表したアルバム。一曲目が"トゥー・マッチ・サケ"でラストが"アァ!ソー"って、楽しかったんだろうなぁ。外苑東通りを信濃町から六本木ヒルズへ車を流したくなる感じです。 "Cherry blossom" https://www.youtube.com/watch?v=nvoIC-0XK-M
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KENNY BURRELL / Midnight Blue
1963年リリース ブルージー、ひたすらブルージー。一曲目から揺すってきます。臭くない洗練された揺れ。タレンタインのsaxもはまってます。 1. Chitlins Con Carne 2. Mule 3. Soul Lament 4. Midnight Blue 5. Wavy Gravy 6. Gee Baby, Ain't I Good To You 7. Saturday Night Blues 8, Kenny's Sound 9. K Twist "Midnight Blue" https://www.youtube.com/watch?v=eNWDwOsQqlw
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GRANT GREEN / FEELIN' THE SPIRT
全く隙の無い、緻密な構築。しかし緊張感が過ぎて疲れてしまうようなことはありません。むしろ音の渦に癒されます。 2曲目のジェリコの戦いは必聴。ハービー・ハンコックの実力を再認識します。とても新人さんの演奏とは思えないプレイです。 https://www.youtube.com/watch?v=MaZo0ZavpN0 '62リリース
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GRANT GREEN / Live At Club Mozambique
ホーンのように歌いまくる絶品のギター。ヘタなアシッドよりグルーヴィーです。
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