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犬は勘定には入れません ー あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 / コニー・ウィリス著 大森 望訳
1998年の作品 原題 : To Say Nothing of The Dog or How We Found The Bishop's Bird Stump at Last ハヤカワからは2009年刊行です。タイムトラベルものなのでSFにカテゴライズされてますが、ミステリー要素濃いめです。19世紀のイギリスへ冒険に行くストーリーで、19世紀に書かれた小説へのオマージュがあります。
ハヤカワSF文庫 SF タイムトラベル ミステリーace
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捜査 / スタニスワフ・レム 深見 弾訳
原題:Śledztwo 1959年の作品。ハヤカワの初版は78年です。 連続遺体盗難事件を捜査するお話。テーマは理解できない事に直面したときの人間のリアクションでしょうか。 スタニスワフ・レムはポーランドの作家さんです。WW IIを経て東西冷戦下のヨーロッパを生きた方です。人の理解、認識が作品の根底にあるようです。原著のポーランド語の表現が独特で、正確な翻訳が難しかったそうです。アメリカのSF作家協会に噛み付いたりと、真面目な文学者だったようです。
ハヤカワSF文庫 SF ミステリー スタニスワフ・レムace
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星を継ぐもの / ジェイムズ・P・ホーガン 池 央耿訳
原題 : Inherit The Stars 1977年のホーガンのデビュー作です。 ミステリー要素が入ったハードSF。月面で発見された宇宙服を着たミイラ。チャーリーと名付けられたこの人物は一体何者なのか? 続編の"ガニメデの優しい巨人"、"巨人たちの星"、"内なる宇宙"も良作です。 未読ですが、最近漫画化されたそうです。月や火星で人工物的なものが見つかると、モノリスよりこの小説を思い出します。
創元SF文庫 SF ミステリー ジェイムズ・P・ホーガンace