銀河市民 / ロバート・A・ハインライン著 野田昌宏訳

0

1957年刊行。
原題 : Citizen of The Galaxy
こちらはハヤカワSF文庫1972年の初版本です(1969年に同じく野田昌宏氏の翻訳で立風書房より出版されています)。
奴隷売買される少年が主人公。少年を買った人物の正体は?そして少年の出自は?というどこかで聞いたことがあるようなストーリー。ハインラインはこの作品をジュブナイルと位置づけています。テーマは"市民"。日本では市民というと"一般大衆"みたいな漠然とした集団をイメージしてしまいますが、アメリカのそれとは大きく異なります。"権利とそれに伴う義務"。「宇宙の戦士」同様に、国家とそれに属することによって発生する権利と義務について考えさせられる作品です。

Default