月報 日本ビクター 1967〜1969年

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最初にコメントしておくべきなのは、1968年10月号までが「(総合)新譜カタログ」であるのに対し、1968年11月&12月合併号からは「邦楽新譜カタログ」に変わっていることです。これはビクター本体の洋楽部門のレーベルが「Victor」から「RCA」に変更され、月報も「RCAの月報」として切り離されたことによります。ただし、この時点で会社としては独立したわけではなく、日本ビクターの中にあることは変わりありません。RVC(株)として独立するのは1975年のことです

1967年1月号ではモンキーズが大きく取り上げられています。鳴り物入りでスタートしたバンドでしたが、サポート体制が強力で優れた楽曲が提供されていたことは間違いありません。

1967年7月号には今陽子さんのデビュー・シングルが掲載されています。残念ながら全く耳にした記憶がありませんが……

1967年12月号では新シリーズ(VP)が登場し、通好みのGSが3組デビューを飾っています。モップスやダイナマイツは結構テレビで見ましたが、何と言っても鈴木ヒロミツさんのヴォーカルとビジュアルが個性的でした。1980年代に「テレビ探偵団」にゲスト出演され、最後にアニマルズの「朝日のあたる家」をリクエストされていたのが印象に残っています。

指揮者の小沢征爾さんは、活動拠点を海外に移したことが大正解だったと思います。この方のエッセイ「ボクの音楽武者修行」は楽しく読めました。ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートを振った時は、遂にここまで来たのかと感慨深いものがありました。

続く2つの画像は、1968年〜1969年のビクターの主要アーティストたちです。

最後に五つの赤い風船をご紹介。シングル盤は1969年5月5日発売、アルバムは同年11月5日発売で、「遠い世界に」は当初B面曲でした。ただし、本当の初出はURCレコードのLPでした。

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