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支那加刷 五錢(大正型毛紙収入印紙)
「支那」加刷はかなり長期にわたって行われており、明治型白紙収入印紙(高額図案改正後)、明治型毛紙収入印紙、震災型収入印紙(大型)、大正型毛紙収入印紙に支那字入のものが確認されている。 なお、加刷字の字体にヴァラエティが見られるがそれについては割愛する。
印紙 1924.4.30印紙類蒐集館
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大正型毛紙收入印紙 百圓
円の中に入った日本政府の文字や右側に偏った菊の紋のデザインが面白い。このシリーズの十円以上にはしばしば商工省の消印が見られる。肖像は藤原鎌足。
印紙 1937.5.21 1924.4.30印紙類蒐集館
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大正型毛紙收入印紙 五拾圓
唐草模様が組み合わさったデザインが面白い。肖像は和気清麻呂。比較的手に入りやすいが、オークションなどでは高騰しやすい。
印紙 1937.5.21 1924.4.30印紙類蒐集館
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大正型毛紙收入印紙 拾圓
一見未使用に見えるが使用済。そういえば一円以上の額面の印紙は全て赤色だが何故なのだろうか。赤い印を押したときに印影が目立たなくなってしまう気がする。 やはり凹版のものは凝ったデザインで美しい。肖像は武内宿禰。
印紙 1937.5.21 1924.4.30印紙類蒐集館
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大正型毛紙收入印紙 五圓
五円以上は地紋の上に印刷されている。菊の紋の方を向いた鳳凰が面白い。個人的に好きなデザインの印紙である。画像二枚目は波透し、三枚目は着色繊維。
印紙 1937.5.21 1924.4.30印紙類蒐集館
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大正型毛紙收入印紙 壹圓
一円からサイズが一回り大きくなる。唐草模様や桜が描かれている。画像二枚目は波透し、画像三枚目は着色繊維。
印紙 1937.5.21 1924.4.30印紙類蒐集館
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大正型毛紙收入印紙 中額面三種
上段は十銭、下段は二十銭と五十銭。明治型と比べると質が落ちたように感じる。
印紙 1937.5.21 1924.4.30印紙類蒐集館
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大正型毛紙收入印紙 低額面四種
画像一枚目左上より一銭、右上は二銭、左下は三錢、右下は五銭。画像四枚目は二銭の色調ヴァラエティ、画像五枚目は五銭の色調ヴァラエティ。 田沢切手とデザインが似ている。
印紙 1937.5.21 1924.4.30印紙類蒐集館
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大正型毛紙收入印紙 売薬税用低額面三種
関東大震災で明治型収入印紙の原板が焼けてしまったため新たに発行された。このシリーズから波透しが田沢切手と同じく縦に入れられるようになった。着色繊維も入れられている。明治型と比べると印紙が小型化し、さらには英語の額面表記はおろかローマ数字すら入れられなくなった。 上段は二厘、下段は三厘と五厘。一厘は省令には掲載されているが結局発行されなかったようである。これらの印紙は売薬税用に発行されたものであるが、この印紙の発行から二年後には売薬税が廃止されているので使用済は貴重であると思われる。 『日本印紙カタログ』(長谷川純)や『日本印紙類図鑑』(下邑政弥)では大正型毛紙の発行日は1916年4月30日となっているが関東大震災前であるので恐らく間違いであろう。実際の発行日は日本切手百科事典に記載されている1924年4月30日であると思われる。 発行日についてモノ日記に書いたので参考までに。 https://muuseo.com/carow151852/diaries/1
印紙 厘位は発行されず(1937.5.21) 1924.4.30印紙類蒐集館