愛称板 エルム 所属記号なし

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臨時寝台特急 エルム

寝台特急「北斗星」を語る上で、欠かせないのは臨時寝台特急「エルム」の存在である。
寝台特急「エルム」は、1989年より登場し、当時、上野~札幌間を結んでいた「北斗星」を補完する役割で登場した。
この「エルム」は年末年始やお盆といった多客時に運行されており、編成は従来の「北斗星」からA寝台と食堂車を抜いた形で、開放式のB寝台のみで構成されていた。
「北斗星」の売りの一つでもあったA寝台と食堂車「グランシャリオ」が無いものの、この「エルム」も満席になるほど人気を博した。
元は「北斗星」に乗車する予定だったが、満席でチケットが取れなかったためにこちらに変更された方も多いのではないのだろうか。
「エルム」は2007年を最後に運行しなくなり、「北斗星」は2015年に運行終了。
ついに「エルム」は「北斗星」が運行終了するまでにもう一度補完列車として運行されることはなかったのである。
名称の由来は北海道に生える樹木の一つであるニレ科の樹の総称である「エルム」から。
列車で「エルム」の名称がついた列車は3つ存在していた。
1950年〜1961年から室蘭線で室蘭〜札幌を結んだ準急列車の1代目と1969年〜1971年に同じく室蘭線で函館〜札幌を結んだ2代目がある。そしてこの「北斗星」の補完列車であった3代目である。

所属記号なし

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