JASトレーディング【1/500】JAS 日本エアシステム B777-200 レインボーセブン JA8977

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JASが1993年3月、国内線大型機として導入を発表したのがB777-200である。
愛称はレインボーセブン。
B777はB727以来30年ぶりにJASに採用されたボーイング機となると共にANA、JALそしてJAS国内エアライン3社が同じ機種を運航することになった。
JASは先発2社との差別化を図る為いくつかの工夫を行っている。
機体塗装は白地に7色の虹が機体を取り巻く左右非対称の今までにない斬新なデザインを採用した。このデザインはインターネットや郵便で公募し42カ国10,364人の応募の中から選ばれた北海道千歳市の当時中学2年生、渡部真丈さんの作品である。
MD90で7つの虹のデザインを描いた黒深明監督も「若い人の自由な発想はすてきた。」とそのアイデアを評し称えた。
客室のシート配列は国内線初の3クラス制(スーパーシート12席、レインポーシート38席、レギュラーシート330席の合計380席)を採用し全てのシートにパーソナル液晶TVを搭載し、更に8種類のゲームも楽しめるようになっていた。
今までの機種はエアラインのオプション装備が多くエアライン間での装備品の互換性は少なかった。
B777は各システムの中心的な装備品がエアラインの選択ではなく固定化しているため客室のレイアウトを除いて運航するエアライン間の違いはほとんどない。このことから国内エアライン3社間で部品を相互に融通しあう協定が結ばれた。
機体整備もコンピュータで行う。故障原因の特定から修理方法までがデータ解析によってコンピュータから指示される。
B777は整備士の経験と勘にたよる時代からコンピュータの指示に後う時代の機体でもある。
初期故障の少なさとその後の運航での故障の少なさは驚きに値するほどである。
JAS初号機は1996年12月、シアトルのボーイングフィールドで引き渡された。
1997年1月初号機が羽田に到着、同年4月から東京一福岡、東京一札幌に路線就航した。導入機数は7機。ボーイング社はB777の開発で「ワーキング・トゥゲザー」を重要なキーワードとした。
機体開発をボーイング社単独で行うのではなく顧客のエアライン(NH、JL、CX、UA、BA)が加わって要望や意見を持ち寄って設計、開発を進めた。
又、日本の航空機製造会社(三菱重工、富士重工、川崎重工、新明和工業)も共同開発に参加し設計から製造を担当している。
日本企業の担当は胴体、中央薬、ドアー等で機体作業の20%を超えている。
部品を供給しているメーカーは14カ国545社。

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