「硫黄島に死す」(新潮文庫/城山三郎著)

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戦前のロス五輪で馬術金メダリストの男爵・西竹一中佐、いわゆる「バロン西」の生涯を描いた短編小説。オリンピックを経て軍人としての満州での日々、そして硫黄島に派遣されて玉砕するまでを、西男爵の家族も絡めて描いた話しです。小説ですけれど、バロン西について知るには良いストーリーだと思います。

その他、いくつかの短編小説が併録されていますが、どれも面白い話です。
作者の城山三郎さんは短編小説がお得意な小説家だそうですね。

戦中・戦後の時期、母方の祖父母が都内の某所に住んでいたのですが、その近所に西竹一さんの未亡人の武子さん、この方は薩摩の川村純義の孫だそうですが、その武子さんが住んでおられたそうです。そう祖母から聞かされました。

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