「最後の戦闘機 紫電改 (起死回生にかけた男たちの戦い)」(光人社NF文庫/碇 義朗 著)

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ふと思いましたが、光人社NF文庫ってたいてい「副題」が付いているんですが、なくても全然いい、というより、副題無しのタイトルでズバリ中身を表現すべきだと思うんですよね。
この本の場合、「最後の戦闘機 紫電改」…、それだけで十分です。

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さて、この本は平成6年にハードカバーの単行本で発売された同タイトルを、平成18年に文庫版として再販したものです。私は以前に単行本を持っていたのですが、第一次断捨離で処分してしまい、しかし、10年くらい前に紫電改の模型を作りたくなって、参考にこの文庫の新装版を購入して再度読みました。

川西航空機(現・新明和工業)が開発した日本海軍の局地戦闘機「紫電改」(紫電21型)の開発史とその戦歴を、ベースとなった水上戦闘機「強風」から「紫電11型」の開発経緯までさかのぼって掘り下げた、紫電改に関心のある方には必須の書です。

その開発記録からは、当時の川西航空機の技師たちの熱い思いが伝わってきます。

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