CONCEPTS 1961

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彼がフォード退社後、元上司だったジョン・ラインハートの指名により、「製鉄の未来」を自動車文化とその技術で表現したU.S.STEEL社制作の企業カタログ。当時シドミードは若干28歳。フルカラーのイラスト20作を1ヶ月間で描きあげる驚異的なマラソンワークの始まりとなり、企業名さえ霞むほどのヴィジュアル・フューチャリストとしての序章を飾った豪華な作品集。

フォードのアドバンスド・スタイリング・オフィスで22ヶ月間、カーデザイナーとしてショウカー:コンセプトカーの開発デザインに携わったあと、シドミードが初めて関わった画集となった。

自叙伝「a future remembered」(2018)
(未来の思い出)ではこのCONCEPTSが大きく扱われており、当時のギャランティや次へのプロジェクトなど克明に回想され、翌年1962年にJALで羽田から来日し京都を周遊したエピソードが語られている。

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