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Leon Kartun : Raff / Fileuse
フレンチピアニズムの典型的なピアニストであるLeon Kartunの仏オデオン盤。ガヴォーピアノ🎹の艶があって軽やかで暖かみのある美しい音色を、Kartunの清々しい演奏で愉しめる。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード Odeon (Fr.) 1930年代夏目 久生
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Elie Robert Schmitz : Chopin / Valse No.14 in E minor
分厚いエジソン縦振動レコード。パテ盤と異なり溝の幅が狭いので、3.0mil以下のダイヤモンド針で再生します。 また、カートリッジの結線方法かフォノEQの縦振動モードが必要になりますが、きちんとかけてあげるとパテ盤よりハイファイな音質を楽しめるでしょう。 ピアニストのロベール・シュミッツは、ラヴェルの代役で「水の戯れ」のピアノロール録音をしたり、ドビュッシーの前奏曲集を全曲録音したフランスの名ピアニスト。 主にフランス作品の演奏で有名ですが、ショパンの小品やシューマンの室内楽もわずかながらレコードに残されています。 #レコード #レコードコレクション #ショパン
EDISON 1920年代夏目 久生
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Mark Hambourg : Liszt / Waldesrsuschen
ピアノ演奏における即興性というのは、自然の中にある揺らぎに似ている。全てが唯一無二でありながら、完璧に調和している。芸術作品が自然からの霊感を受けた映しである様に、演奏もまた自然から学んでいるものは一流である。リスト「森の囁き」も、ハンブルグの演奏もやはり一流だ。 このハンブルグの「森の囁き」のレコードは、1932年の2度目の録音。1度目は1927年に録音が行われている。これに限らずハンブルグは何度も同じ作品を録り直しているので、聴き比べの愉しみが多い。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード HMV 1932年夏目 久生
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Imre Ungár : Chopin / Valse No.14 in E minor
ハンガリー出身で盲目のピアニスト。1932年第2回ショパン国際ピアノコンクールで同点だったウニンスキーとのコイントスで負けて第2位になった。 しかし、当時の両者の演奏レコードを聴き比べてみてもウンガーがウニンスキーより下位であるというのは納得できない。コンクールなんて所詮そんなものかと思う。 ウンガーのショパンご印象的なのは、美しいレガートにある。早いテンポの曲でもペダルに頼らないので音が濁らず、ハーモニーも美しい。 ウンガーのレコードはLPにショパン「24の前奏曲集」があるのみで、あとはSPレコードが数枚あるのみ。 #レコード #レコードコレクション #ショパン
SPレコード Raziola 1938年夏目 久生
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Cherniavsky Trio : Paderewski / Minuet in G, Op.14
チェルニアフスキー3兄弟によるトリオ。ピアノのヤン・チェルニアフスキーは、レシェティツキ門下。そのレシェティツキの代表的な弟子であるパデレフスキ作品を取り上げている所が面白い。 彼らのレコードは他にも沢山良いものがあるので機会があれば是非聴いてみてほしい。 因みにヤンのピアノ独奏盤は、コロムビアに1面のみ、あとはパテの縦振動に数枚残されている。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード Columbia 1920年代夏目 久生
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Bernhard Stavenhagen : Chopin-Liszt / Chant Polonaise
リストのお気に入りであったシュターベンハーゲンは、師の死の床に立ち会った1人。このレコードはピアノロールを録音してSP盤でリリースしたものだが、幸いなことにピアニストの即興性が良く捉えられている。 因みにシュターベンハーゲンは1903年にたった1枚だけパテのエッチング盤にショパン「夜想曲第8番」の演奏を録音しているが、現存は確認されていない。しかし、この幻のレコードこそがピアノレコードコレクションの頂点である事は間違いない。 #レコード #レコードコレクション #ショパン
SPレコード DECCA 1930年代夏目 久生
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Xaver Scharwenka : Scharwenka / Spanish Serenade
ポーランドの大ピアニストであり、名教師でもあったシャルヴェンカの自作自演。
SPレコード Columbia 1910年代夏目 久生
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Frederic Lamond : Liszt / Valse Impromptu
リスト最晩年の高弟、フレデリック・ラモンドの英HMV盤。ラモンドは師のリストや、ベートーヴェン弾きとして歴史に名を残した。意外と語られないが教師としても、リストの再来とセンセーションを起こした若い頃のニアレジハージや、日本の誇るピアニストである豊増昇氏もベルリン高等音楽大学でレオ・シロタと共に教えている。 リストの高弟たちがレコード録音を行った頃には、皆かなりの高齢となっていた為か、所謂指がよく回る演奏ではない。寧ろ精神的な成熟を愉しむ音楽となっている。 #レコード #レコードコレクション
SPレコード 英HMV 1930年代夏目 久生