-
アレキサンドライト(ヘマチタ産)0.247ct
産地不明で入手しましたが、産地同定検査の結果、ヘマチタ産に一番近いとの事だったので、ヘマチタ産と見做してます。 内包物はありますが、カラーチェンジは中々です。 鉱物名:クリソベリル 宝石名:アレキサンドライト 組成:BeAl2O4 重量:0.247ct 産地:Itaitinga Mine, Hematita, Antonio Dias, Minas Gerais, Brazil 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2021年shm
-
コバルトスピネル0.096ct(バフィン島産)
カナダのヌナブト準州、バフィン島のコバルトスピネルです。カナダのコバルトスピネルは、含浸処理されていると聞いていたのですが、特に処理されていませんでした。お騒がせして申し訳ございません。 コバルトスピネルですが、定義としては、「Coを含むスピネル」ではなく、「Coが発色の主因となっているスピネル」説を推します。国内主要ラボでは多分後者説をとっています。 さて、こちらのスピネルですが、バフィン島のコバルトスピネルはCo含有率がベトナムルクィエン産並、最大で500ppmということらしいですが、スピネルの結晶にCoが入ることは、中々無く、入っても微量です。(意外にFeも多いようですが、鉄っぽさを感じさせないアウィンカラーです。 ちなみにこちら0.09ctですが、バフィン島産のコバルトスピネルは、軽石のようなものの隙間にできるようで、大きくとも、0.1ct台だと思われます。このサイズでも十分な大きさのようです。 産地として、冬場はまず採取できないでしょうし、特に珍しいコバルトスピネルだと思われます。色もベトナムのトップカラー並。ぜひ探してみてほしい石です。 鉱物名:スピネル 宝石名:コバルトスピネル 組成:MgAl2O4 重量:0.096ct 産地:Baffin Island, Qikiqtaaluk Region, Nunavut, Canada 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2021年shm
-
ムゾー産エメラルド "Gota de Aceite"(無処理) 0.698ct
GIAの「GEMS & GEMOLOGY」によると、"The finest and rarest emeralds"は、時に"gota de aceite"と呼ばれる光彩が見られるようです。 これは、結晶内部に見られる成長線であり、結晶が育つ過程でエメラルドに含まれるCrが多い場合、成長を阻害するためにできるようです。 さて、"gota de aceite"はスペイン語で、"オイルの雫"の意です。特別に濃いエメラルドに見られる現象のようですが、チボールの濃いエメラルドには中々見られず、ムゾー、またはザンビアの濃いものにごく稀に見られるようです。 光彩は"gota de aceite"または"Mariposa"、蝶の羽根と言われることもあります。 エメラルドはほぼ100%、オイルによる含浸処理がされます。しかしこの石は、含浸処理されていない、成長線による光彩をはっきりみることができる、Gota de Aceiteと呼んで差し支えないものだと思います。 鉱物名:ベリル 宝石名:エメラルド"Gota de Aseite"(無処理) 組成:Be3Al2Si6O18 重量:0.698ct 産地:Muzo Mine, Western Boyacá, Boyacá, Colombia 鑑別:GIA、日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2021年shm
-
カラーチェンジダイアスポア "ズルタナイト" 0.702ct
カラーチェンジダイアスポア、通称"ズルタナイト"です。ダイアスポア自体、割とレアストーンの中でもメジャーな方な石ですが、このように明瞭なカラーチェンジを見せるものはかなり稀です。意識して探さないと出会うことはかなわないと思います。 特に2020年頃から登場した、アフガニスタン産のピンクダイアスポアが台頭し出している中、元々のメジャーな産地のトルコ産のこの石に再びスポットが当たることはあるのでしょうか。 私はピンクダイアスポアも良いですが、やはり伝統的なトルコ産、とりわけこの石のように胸を張って"ズルタナイト"だと言える石の方に魅力を感じます。 日独宝石研究所の鑑別書にはしっかり"カラーチェンジタイプ"、"別名ズルタナイト"のコメントあり。変色後はさながら最高品質のインペリアルトパーズのような色合い、イベント等で是非探して頂きたい石です。 鉱物名:ダイアスポア 宝石名:カラーチェンジダイアスポア "ズルタナイト" 組成:AlO(OH) 重量:0.702 ct 産地: Menderes River, Yatağan District, Muğla Province, Turkey 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2020年shm
-
ダイアスポア0.631ct(アフガニスタン産)
2020年頃から登場しだした、アフガニスタン産のピンクダイアスポアです。これまで、ダイアスポアといえばトルコのムーラ県産のものが主流でしたが、突如としてこのピンクの石が現れました。 トルコ産の変色効果があるものは"ズルタナイト"と呼ばれますが、これ確か商標名なんですね。画像の通り、この石に変色効果はありません。日独宝石研究所の鑑別書にも"ズルタナイト"のコメントは入りません。しかしカットは整っており、目に見える内包物はないのでかなり良い方のピースだと思ったので、入手しました。 鉱物名:ダイアスポア 宝石名:ダイアスポア 組成:AlO(OH) 重量:0.631 ct 産地:Diaspore occurrence, Ragha, Goshta District, Nangarhar; Afghanistan 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2021年shm
-
アンデシン-ラブラドライト0.514ct(ベキリィ産)
アンデシン-ラブラドライトは、プラジオクレース(斜長石)アンデシンとラブラドライトの層状構造(ラメラ)が成すシラー(厳密には"ラブラドレッセンス"といいます)のある宝石です。 ムーンストーンのシラーや、ペリステライトのペリステリズムと異なり、アンデシン-ラブラドライトのラブラドレッセンスはオレンジや黄色の光彩が見られ、人気が高く、時にムーンストーンに迫る価格で販売されることがあります。 この石はラウンドブリリアントカットなのですが、カットが甘く、新円ではないです。それだけ残念。 実はとあるジェモロジストの方と、この宝石及びペリステライトの光彩の呼称で話をしまして、私は「長石の中でもムーンストーンが別格なのだから、"シラー"を用いて良いのはムーンストーンだけじゃないか、他の2種の石の光彩にも"ペリステリズム"、"ラブラドレッセンス"という明確な呼称があるわけだから。」と申し上げたのですが、その方曰く「シラーという用語は、ムーンストーンでいうところの"シラー"、ペリステライトでいうところの"ペリステリズム"、アンデシン-ラブラドライトでいうところの"ラブラドレッセンス"を包含し、広義の意味で"シラー"を用いることは一般的であるため、いずれの鑑別書にも"シラー効果を認む"と書かれることが一般的。しかし、"ペリステリズム"、"ラブラドレッセンス"は狭義の意味で正解なので鑑別書にはそう書くことも可能。」 これは要するに、販売者側が、ムーンストーンのつもりで販売した石が実はペリステライトで、その鑑別書を作成してしまった時の逃げ道なのでは…、なんて邪推をしていますが、どうでしょうか。 鉱物名:フェルスパー 宝石名:アンデシン-ラブラドライト 組成:(Na, Ca)(Al, Si)AlSi2O8 重量:0.514ct 産地:Bekily, Androy, Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2020年shm
-
チボール産エメラルド(0.266ct、GIA:NONE & Inconclusive)
国内ではAGL所属団体等が記載するエメラルドの処理の記載方法は、大まかには以下の3種類です。 ①透明剤の含浸の痕跡は認められない ②通常、透明剤の含浸が行われている ③透明剤の含浸が行われている ここで①を出す場合、FTIR検査といって、より高度な分析機器を用いる検査が必要です。なので、通常、エメラルドを鑑別に出した場合、鑑別書には②または③のコメントが入ります。 ②、③の違いは、通常の検査過程で含浸の痕跡が分からなかった場合は②、含浸が明らかな場合は③です。ノンオイル以外、ほとんどの場合、③で出すのではないでしょうか。 国内に対し、GIAではエメラルドの分析レポートで、以下の分類のとおり記載を分けています。 ①NONE ②NO INDICATIONS OF CLARITY ENHANCEMENT ③F1 "MINOR CLARITY ENHANCEMENT" ④F2 "MODERATE CLARITY ENHANCEMENT" ⑤F3 "SIGNIFICANT CLARITY ENHANCEMENT" この内、無処理であるノンオイルは①または②で、含浸されている場合、含浸の程度によって③〜⑤のいずれかが記載されます。 私が高価なエメラルドを取り扱う店にて見てきた中で、一番よく見かけたのは③です。とても良い、濃い発色をしたコロンビア(恐らくムゾー産)のもので、マイナーオイルと謳われ販売されていた複数のピースのGIAレポートには③の表記がされていました。 では、①、②の差は何か。この表記は誤解を招きやすいですが、エメラルドは、どのようは場合であってもそのカッティングの際に研磨剤にオイルが用いられます。そのオイルが、石の表面のフラクチャー(キズのようなもの)から中に染み込んでしまったものを検査した場合、これは③〜と出ます。 ②は補足説明に"No or insignificant clarity enhancement"と記載されています。直訳すると、"無処理または僅かな処理"、この"僅かな処理"が引っかかるところです。しかし、前述の通り、エメラルドはカッティングにおいて必ずオイルが用いられますので、「検出されてない僅かなオイルがあるかもね〜」程度の意味で捉えておくことがポイントと考えます。検出されていない僅かなオイル、これは表面に僅かでもフラクチャーが存在し、そこからオイルが検出されなかった、と理解しています。 では①は何か。これは表面にフラクチャーが存在しないエメラルドになります。「キズのないエメラルドは存在しない」と言われますが、本当にキズのないエメラルドについて、GIAではその証明が可能ということになります。表面にフラクチャーがないので、含浸しようがない。研磨剤にオイルが含まれようとも、内部に染み込みようがない、そんな「存在しない」はずのキズのない完全無欠のエメラルドです。意識して探さなければ見つけることは不可能です。 さらに、GIAを含む、産地同定サービスを実施する鑑別機関は、その手掛かりとして、成分、内包物等様々な要因を、自機関で所有する複数のサンプルストーンと比較して「この産地のものと一致するね〜」と意見を出します。産地同定は難しく、先駆けであるGübelinの検査が最も信頼されています。GIAも信頼性は高まりつつあるようですが、Sotheby's等の伝統的なオークションではGübelinやSSEF等の鑑別でないとダメと言われます(ダイヤモンド鑑定は除きます。)。 GIAでは産地が分からなかった場合、Geographic Origin欄の記載は"Inconclusive"、不明、となります。なぜ不明なのか、それは手掛かりとなる内包物が無い場合に、そういった記載になる事があるようです。 この石は、GIAで産地不明と出た、ノーインクルージョン、ノーフラクチャー(無傷)の、チボール産の石です。日独宝石研究所に提出したところ、鑑別書の拡大検査の項目欄に、内包物の記載が無く「成長線を認む」のみが記載されています。さらに日独宝石研究所では、サンプルストーンと成分で一致するものがあったのか、鑑別書にはコロンビア産と記載されました。その点、日独宝石研究所はGIAより優れていると感じます。 エメラルド自体珍しい石ではありませんが、「キズのないエメラルドは存在しない」と言われる中、このように鑑別されるエメラルドは、国内にどの程度あるでしょうか。 鉱物名:ベリル 宝石名:エメラルド(GIA "NONE" & "Inconclusive") 組成:Be3Al2Si6O18 重量:0.266ct 産地:Chivor Mine, Chivor Municipality, Boyacá Department, Colombia 鑑別:GIA、日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2020年shm
-
ウェーウェライト
この石は、日独の鑑別結果には"ウェウェルライト"と出ており、どうやらこちらの名称がAGL推奨らしく正しいのかもしれません。但し、日独では"ウェーウェライト"での鑑別書作成も可能でして、どうも近山晶先生はどうやら"ウェーウェライト"の名称を使用していたようです。ですので、私も当初教えてもらった方の"ウェーウェライト"を使用しています。 さて、この石がどのようなものかといいますと、実は結石と同じ成分でできています。カットするような石ではないですが欧米のカッターは何でもカットしてしまいますので、モーススケール2半のこんな石にもファセットカットを施してしまいます。産出も限られていますし、インクルージョンも入りやすいので、こんなにシンメトリーが整えられた、インクルージョンの見えない石は珍しいのです。 そして、この石は長波で綺麗に蛍光します。蛍光する鉱物は割と多いですが、この石のような青白い蛍光をみせるものはあまり見ない気がします。 鉱物名:ウェーウェライト 宝石名:ウェーウェライト 組成: Ca(C2O4)・H2O 重量:0.259ct 産地:Most District, Usti nad Labem Region, Czech Republic 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2020年shm
-
パライバトルマリン "エイトリータ"0.220ct, CuO:2.49% MnO:1.20%
1982年、ブラジルのパライバ州サンジョゼ・ダ・バターリャにおいて、エイトール・ディマス・バルボーサ(Heitor Dimas Barbosa)は仲間の鉱夫らと共に、ブルーの鮮やかな鉱物を発見しました。当時は不透明なものしか出なかったようですが、その後、エイトールは私財を投じ、1988年(87年?)、遂にその鉱物の透明石を発見します。 中央宝石研究所のCGL通信によれば、1988年発見の透明石は僅かに10kg程度で、あまりに鮮やかなそのブルーは、当初、誰も天然石と信じられなかったようです。 エイトールの発見したその青い透明石は、翌年のツーソンで鮮烈なデビューを飾ります。ショー開始時に90US$/ctだったものが一気に2,000US$/ctに跳ね上がったことは有名な話です。 このような経緯で、パライバトルマリンが表舞台に登場したのは、20世紀終盤の、他の宝石と比べればまだまだ最近のことです。 パライバトルマリンといえば鮮やかな蛍光色を帯びた、緑がかったいわゆる"ネオンブルー"が特徴的な宝石として広く知られており、その色合いはアパタイト以外では唯一無二、人気の主要因になっています。 しかし、エイトールが発見した最初期にはこの裸石のような、深みのあるブルーの石が採れました。 発見者であるエイトールの名前から、最初期(1988年〜1990年)に2〜30kg程度のみ採掘することができた、特別に綺麗な裸石は"Heitorita"「エイトリータ」と呼ばれています。 パライバトルマリンエイトリータは「非加熱のパライバ」と定義づけられることがあります。パライバトルマリンにおいて、非加熱を看破するノウハウを持つ鑑別機関は限られており、スイスのギュベリンは確実に可能と聞きました。ただ、国内では、パライバトルマリンに関する鑑別ルールのため「加熱の痕跡は認められない」と記載することはできません。 パライバトルマリンの加熱処理を看破するにあたり、ノウハウをもつ鑑別機関は ①明らかに非加熱である。 ②加熱・非加熱の特徴がいずれも見られる。 ③明らかに加熱である。 のいずれかを判断します。 その結果、半分以上は②で残りの過半数が③、最も少ない残りが①ということらしいです。 また、例え非加熱を看破できたとしてもそれを鑑別書に書くことは叶いません。パライバトルマリンは通常、加熱されることで、石の中の3価マンガンを2価マンガンに変化させ、あのようなエレクトリックブルーの色彩を出すようにしています。で、あるため鑑別書には加熱の有無に関わらず「通常加熱」と記載されます。 「通常加熱」と記載することは国内の鑑別ルールで決められた内容です。これを何で書かないとダメかといいますと、コメントに何にも書かない=つまり非加熱、と悪質なセラーはこうやって販売します。 話を元に戻しますが、中央宝石研究所のCGL通信には、以下の記載があります。 >1988年には透明度の高い原石が10kgほど〜 > 1989–1990年にかけてさらに15–20kgの原石が採取され、このうちの10kgが高品質〜 最初期に採れた、透明度の高い高品質のものが、所謂エイトリータです。最初期に採れたことを証明するのは困難ですが、この石のようなストレートブルーの石は、ほんの最初期にしか採れなかったようです。ストレートブルーでかつ産地同定検査で、ブラジル産と出たもの、かつインクルージョンが肉眼で見えないようなものはエイトリータと呼べるものと私は考えます。 この石は、偶然大阪府内のイベントで見つけ、一目みて、衝撃が走りました。そのセラーが取り扱っていた単一ブルーのパライバトルマリンは3ピース。しかしこの石だけ、明らかに彩度と、何より輝きが違いました。セラーに確認した際、この石のみが"heitorita"と言われていました。 また、一部の単一ブルーの上質なパライバトルマリンにはカラーシフト効果があります。この裸石は、画像の通り、LED下でブルー、ペンライトでグリーンに変化します。GIAの鑑別書にもカラーチェンジあり(国内AGL鑑別では記載できない色変化(寒色→寒色))の記載があります。 この石は、ロシアンアレキサンドライト、カシミールサファイア同様、入手が極めて困難な、色石の頂点です。 鉱物名:トルマリン 宝石名:パライバトルマリン "エイトリータ" 組成: Na(Li,Al)3Al6(Bo3)3Si6O18(OH)4 重量:0.220ct/ CuO:2.49%、MnO:1.20% 産地: Batalha mine, São José da Batalha, Salgadinho, Borborema mineral province, Paraíba, Brazil 鑑別:GIA, 日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2020年3月shm
-
ウィレマイト(ツメブ鉱山産)0.160ct
ツメブ鉱山産のウィレマイト、色はグリーニッシュブルーという感じでしょうか。 小さいものしか見かけることがないこの石、クオリティは悪くないですが、おそらくこれ以上の大きさは望めないでしょう。 なお、長波紫外線で蛍光はしません。 鉱物名:ウィレマイト 宝石名:ウィレマイト 組成:ZnSiO4 重量:0.160ct 産地:Tumeb Mine, Tumeb, Oshikoto, Namibia 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2019年shm
-
モリブデン鉛鉱
規則正しい大きさ、形の結晶がびっしり入ったウルフェナイトです。結晶を一つ剥がしたらそのままルースになりそうな感じで形が整っています。 産地はアリゾナのレッドクラウド鉱山。 この鉱山から最近に採掘されたウルフェナイトのラベルには"La paz .co"(ラパス郡)と記載されていると思いますが、昔に採掘された古い標本には"Yuma .co"(ユマ郡)と記載されています。場所が違うかなと、軽く調べたのですが、おそらく合併してラパス郡になったのではないでしょうか。当該標本のラベルには"Yuma .co"の記載があり、古い標本であることがわかります。 鉱物名:ウルフェナイト 和名:モリブデン鉛鉱 産地:アメリカ、アリゾナ州、ユマ郡、レッドクラウド鉱山
鉱物 大阪市中央区 2017年shm
-
燐葉石
なんかやけに安価で販売されていたので思わず一つ購入してしまった燐葉石です。イベントには20石以上出ていたと思いますが、あっという間になくなっていました。いまだその人気は健在です。それほど綺麗じゃないのですが、、 当該石について、当初、裸石じゃないからソーティングメモだけで鑑別書までは別に要らないかぁ、と思って日独にソーティングだけを依頼したのですが、日独の人から、「鑑別書はとらないのですか?」と言われてしまったのでとりました。1ctは超えていますが、原石のカケラなのであまり意味はないです。 鉱物名:フォスフォフィライト 和名:燐葉石 産地:ボリビア、ポトシ、セロリコ
鉱物 大阪市中央区 2019年shm
-
デュモルチェライト0.106ct
インクルージョンクォーツで"デュモルチェライトインクォーツ"というものがあります。透明でカラーレスのクォーツの中に青色の針のような形状の結晶が入り込んだ見た目で、とても綺麗なので人気の高い石です。パワーストーン派の方々には馴染みのある石なのではないでしょうか。 これまで、私は裸石のデュモルチェライトをいくつか見たことがありました。しかし、いずれも不透明であまり綺麗なものではなかったので、ラピスラズリの劣化版のような印象を拭えませんでした。 さて、2019年のツーソンショーに、クリアーなデュモルチェライトが登場しました。インクォーツでなく、純粋なデュモルチェライトです。 結晶の見た目は針ですから、まさか純粋な裸石があるとは思っていませんでした。これまで見たことのあった不透明の裸石は、不純物が多く混じったものなので鑑別でデュモルチェライト判定が出るかは怪しいです。 これをベニトアイトだ、といわれて見せられても見分けることはできないです。しかし、デュモルチェライトの硬度は8半。ベニトアイトをゆうに上回り、クリソベリルと同値です。十分に普段使いに適した硬さです。 このデュモルチェライトの産地はマダガスカルですが、詳しい産地まで分かりませんでした。どうも鉱山側が非公開のようで、マダガスカルのトラノマロで宝石質のグランディディエライトをリリースした際、バイヤーが山ほど押しかけた歴史を繰り返さないためでしょうか。他にもブラジル産の裸石を確認しました。奇跡的に大きな結晶があれば裸石に加工できるのでしょう。 鉱物名:デュモルチェライト 宝石名:デュモルチェライト 組成:Al7(BO3)(SiO4)3O3 重量:0.106 ct 産地:Madagascar 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2019年shm
-
オレゴンサンストーン0.524ct
オレゴンサンストーン。 ピンクとカラーレスのバイカラー。カットは前にアップしたものと同じです。 オレゴンサンストーンって、要はフェルドスパーのアンデシン〜ラブラドライトなんですがものによってとても高価です。当該石はかなりの高品質なはずなのですが、なぜか安かったです。(だから同時に2個入手できたわけです。) 鉱物名:フェルドスパー 宝石名:ラブラドライト 組成:Na(50%-50%)Ca(30%-70%)(Al, Si)AlSi3O8 重量:0.524ct 産地:Oregon, USA 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2019年shm
-
ダイアスポア0.713ct
水酸化鉱物のカテゴリーの中で、ファセットカットされた裸石はダイアスポア以外はほとんどないと思います。 ダイアスポアは割とよく見かけるレアストーンで、特にトルコ産のものが品質が高く、稀にカラーチェンジを見せるものがあるため、コレクターからはよく知られた石です。 この石も白熱灯で試してみましたが、残念ながらカラーチェンジはしませんでした。 鉱物名:ダイアスポア 宝石名:ダイアスポア 組成:AlO(OH) 重量:0.713 ct 産地:Mugla, Turkey 鑑別:日独宝石研究所
宝石 大阪市中央区 2019年shm