- SHM Museum
- 19F その他ネソケイ酸塩鉱物
- スフェーン0.215ct
スフェーン0.215ct
くさび石。この石の特徴はダイヤモンドのような"ファイア"と呼ばれる多色性にあります。見る角度によりレッド、オレンジ、ブラウンの光を反射します。
スフェーンの地色はグリーンないしオレンジ、イエローです。特にグリーン系のスフェーンは貴重で、主にロシアから産出するようです※(実はコレクターの間で有名なショップオーナー(米国人)に話を聞いたところ、ロシア産のスフェーンは見たことがない、と言われています。本当はロシア産は無いのかもしれません。)。微量成分のクロムが色因で、あまり多く含まれると、ファイアが弱くなります。
ブラジルやマダガスカル産のスフェーンは黄色系が多い印象です。ファイアは強いです。
当該石はパキスタン側のカシミール地方になりまして、成分中にクロムが含まれます。色はグリーン系ですが、イエローと半々でしょうか。
ラベルにアザドカシミールの"アザド"が抜けています。正しくは以下の通りです。
➡︎ラベルを修正しました。
➡︎これ、クロムスフェーンではないから、ラベル修正すべきです。時間のある時に差し替えします。
鉱物名:スフェーン
宝石名:スフェーン
組成:CaTiSiO5
重量:0.215ct
産地:Skardo, Gilgit-Baltistan, Azad Kashmir
鑑別:日独宝石研究所