トヨタパブリカピックアップ KP39P 塗料店仕様

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1984年式となる2代目トヨタパブリカピックアップで、塗料店仕様の再現となります。

2代目パブリカシリーズは1969年に登場、後継となるパブリカ・スターレット(後のスターレット)登場までトヨタ車におけるボトムラインを支えていました。乗用モデルやバンは1978年に生産終了しましたが、ピックアップは幾度かの改良を重ねながら1987年迄生産(販売は1988年迄)されるロングセラー車となりました。ライバルは日産のサニートラックですが、人気・知名度の点でサニートラックに及ばず、モデル末期は古さが顕著になった事もあり販売面で大きく差をつけられてしまった様です。

その様な背景もあってかサニトラに比べてスケールモデル化には恵まれず、今回のシリーズで2代目パブリカピックアップ初のミニカー化となりました。ベージュのボディがいかにも昭和らしく非常にレトロな雰囲気を醸し出しています。精巧に再現されたフロントマスクやホイール等も実に良い味を出していると思います。荷台には様々な種類の塗料が目一杯積載されており、塗料缶が実にリアルです。リアウィンドウを塞ぐ程に塗料缶が積まれているのも、ミニカーならではのユニークさが感じられます。因みに、ボディサイドに書かれた名前の「高岡塗料店」ですが、パブリカピックアップをつくっていた「トヨタ高岡工場」から取った架空の工場という設定との事です。

渋めの車種が沢山リリースされている懐かしの商用車コレクションですが、このパブリカピックアップはシリーズ屈指の渋さを醸し出していると感じられます。ミニカーのモデルは一応80年代の年式になりますが、70年代っぽいレトロさが強く感じられその点もまた魅力的に映ります。

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