マツダニューポーターキャブ550 空調設備業仕様

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マツダが嘗て生産していた軽トラックであるニューポーターキャブの空調設備業仕様です。1985年式の再現であり、以前本シリーズで製品化されたりんご園仕様とは年式が変更されているのがポイントです。

1977年8月新規格に対応しビッグマイナーチェンジ、排気量も550ccに拡大されて登場したニューポーターキャブですが、1983年及び1985年にそれぞれマイナーチェンジされています。外観上の特徴としては、1983年にボディカラーの変更(青→白)、1985年にはヘッドライトベゼル間を繋ぐ黒いガーニッシュの追加が挙げられます。1980年代に入ると、フルモデルチェンジを経てモダンなスタイリングへ変化していく他社の軽トラに比べると流石に古さは否めない印象となりましたが、それでもマツダ最後の自社製軽トラとして1988年まで生産され(販売は1989年まで)、後継となるスクラムシリーズ(スズキエブリイ/キャリイOEM)にバトンを託しました。そのレトロで可愛らしいスタイリングは一部の車好きの間で人気となり、カスタムベースとしても用いられています。

今回製品化されたモデルはニューポーターキャブ最終期のモデルであり、くすんだホワイトのボディカラーに黒いガーニッシュの追加されたフロントマスクが最終型の特徴を表現されています。シート色も実車に合わせグレーとなっています。三角窓やサイドミラーが80年代中盤の軽トラらしからぬレトロな印象で、ニューポーターキャブならではの強い個性が感じられます。

荷台にはエアコンのアルミダクトや脚立、室外機やエアコンの段ボール、ブリキ製の大型工具箱等が積載され、仕事場に向かう雰囲気を再現しています。小さなニューポーターキャブの車体に大きなアルミダクトを積載するのは流石にキツそうに見えますが、可愛らしい街の働き者であるニューポーターキャブのキャラクターを最大限に表現した個性的なモデルであると感じられます。敢えて特定の業者名の屋号を入れていないシンプルなスタイリングも好印象です。

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