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グロビデンス ラッコのようなモササウルス属
別にお腹の上でカシ、カシと前鰭で貝殻を割って食べるというわけではない。この海棲爬虫類は5~6メートル程度の小型であるが。同じ科のモササウルスに比べてご面相の割にはなんにでも噛みつくというわけではなかった。鋭い歯はなく、先端が小さいが半球形の厚みのあるコーンのような歯をしていた。
重厚な顎や頭部の構造は、モササウルスのものだが、甲殻類の厚い殻に包まれた獲物を堅い歯で押しつぶすような芸当ができるのは、これに特化していたこのグロやんの独壇場。小型の亀やアンモナイト、オウムガイに二枚貝堅くても何でもいける口をしていたらしい。
現生する魚で似たようなものと想像するとオオカミウオあたりか。海中での生活を考えると、他の捕食者から身を守るため、鋭い歯で反撃するという行動はちょっととりづらい。
そうするとやっぱりオオカミウオのような岩場の大きな裂け目にいて、大型の同類から襲われるのを避けながら、その特性を生かした捕食物に特化した暮らしが思い浮かぶ。白亜紀後期に絶滅。
原画 3200×1200pix ライセンス販売 Adbestok, pixta