-
19世紀のダイヤモンドのフィリグリーの指輪
フィリグリーとは、細い金や銀を巻いたり編んだりする繊細な細工のこと。希少な金属をボリュームアップして見せられる効果もあり、20世紀初頭以前のアクセサリーに見られる。 こちらの指輪も、かごのような構造で細かなミルグレインや側面まで花のような模様があり、存在感がある。 トップの六角形にかたどられた中央にあるのはダイヤモンドで、昔のカットのオールドマインカット。後ろから見るとキュレット(ダイヤモンドのカットした底面)がとがっておらず、ころんとしてるのがわかる。 金属は18Kホワイトゴールドだが、現代で売られているもののようにロジウムコーティングされてないため、そのままの色で、ほんのり黄色みがある。 超円高の時代にebayで購入。アメリカから入手だが、昔のものなので、ルーツはほかの国の可能性あり。
アンティークジュエリー ebay 2011ofugutan
-
19世紀のレッドトパーズの指輪(人工石?)
このように爪の高い指輪のデザインは、1890年頃のビクトリアンジュエリーによく見られる。 また、この指輪は幅広いがとても薄く、ひだにしてそのまま爪にすることで、ボリュームをもたせている。 1ドル80円台の円高のとき、今の時代では手に入りにくい宝石が、アンティークの指輪だと入手できる目的で購入。レッドトパーズは現代だと基本的に着色加工されているからだ。 しかし、手元に届いたこちら、石の質感に硬さや冷たさを感じず、軽いキラキラさから人工石ではないかと推察。ペーストガラスかとも考えたが、まったく触ってひやっと感がないのだ。 また、10kで金以外の成分が多く、銅の含有率が高いのか、赤みがかったゴールド。 ヒダの部分にも変色があるが、特に指輪のサイズを直した部分に強い変色も見られる。 そんな特徴を見ていると、最初のオーナーはあまり裕福ではなく、予算の中やっと作った指輪で、何度もサイズ直しをしながら受け継がれてきたのかなあと思う。 なお、イギリスは9Kが多いので、10Kだからイギリスのデザイン影響を受けているアメリカ製の可能性もあり。 #アンティーク #ビクトリアン #18世紀
アンティークジュエリー ebay 2011ofugutan