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アンタークチサイト(南極石)
およそ25℃以上で融解しはじめ、気温が低下すると再結晶する珍しい鉱物。最初に南極で発見されたので「南極石」の名前を持つ。 水っぽさがわかる動画はこちら https://www.instagram.com/p/CnJRdXkLAQg/?igshid=YmMyMTA2M2Y= 『宝石の国』の主要キャラクターとして知った人は多いかも。暖かい季節は液体だが、冬季はほかのキャラが冬眠する間活躍するキャラとして描かれた。 天然のストームグラスを想像させるが、日々結晶の形が変わるわけではないため、季節による変化を楽しもうと思う。 なお、安価な化学合成品が3分の1以下の価格で売られているが、やはりコレクターとしては天然石が欲しい。さすがに南極産は無理だが。また、火星でも発見されたなんて話も。 変化を見ようと急激に温度変化をさせると、びんが割れる可能性があるので注意。 #鉱物 #科学 #理科 #博物蒐集
鉱物 2〜3 エヌズミネラルofugutan
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スプートニク Weather Station
ソ連発の人工衛星、スプートニクを模した気圧計、温度計、湿度計を合体させたスチームパンク感もある科学オブジェ。 1950年台後半のスプートニクショックより、スプートニクを模したデザインの製品が数多く作られたが、中でもデザイン性が高いアイテム。 パーツの色が違うものや卓上、壁掛けタイプなどさまざまなバリエーションがある。 デザインは好きだがけっこう市場では見るため、博物蒐集家的には悩ましい。1950〜60年代でアンティークではなく、一点ものではないアイテムにどこまでお金をかけられるか? 精度が高そうなものは4万以上するし、まったく動かないジャンクをオブジェにする興味はない。 ということで、1万円台の低価格で購入、精度的には狂っていると思うが(特に湿度計)、針の動きは楽しむという落とし所にした。 なお、人気のためほかのメーカーからレプリカも出ているが、これはHUGER社のオリジナルでシリアルナンバー入りの西ドイツ製。ここは重視した点だ。 経年で変色した色合い的にも、生産されたなかでは古い方ではないかな?と推察している。 ちなみに、近い年代の蒐集品はこちらの月球儀。宇宙開発に熱狂した、スペースエイジなアイテムたち。 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/6?theme_id=33900 #博物蒐集 #ドイツ
理科アンティーク HUGER ヤフオクofugutan
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昭和時代のブリキの螢かご
1950年代ころの蛍かごのデッドストック。蛍はいないので、蛍石をいれてみた。 手の平サイズの小さな虫かごです。こんな華奢なかごでも、蛍は捕まえておける繊細な生き物なのだと感じる。 まるで灯りとして使えるように、小さな脚が付いているところや、蓋もシンプルな造りで味がある。 色もレトロで可愛らしい。 植物を飾るのにもいいのだろうけど、星をつかまえたかのように、マカバスター(六芒星の立体)に掘り出した水晶をこの中に入れて飾りたい。 #ビンテージ #ブリキ
ブリキ雑貨 ヤフオク 2022ofugutan
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アンモライトのジュエリー(ペンダント)
アンモライトは、アンモナイトが化石化の過程で遊色効果を持った化石。1981年に宝石として認められる。 オパールに似ているが、化学組成的には別物。 アンモナイトは白亜紀(6500万年~1億3500万年前)の後期に生息。 遊色効果は、化石化するときに、殻表面のアラゴナイト(真珠層を構成する物質)が地中内の鉱物や圧力の影響を受けたことによるそう。 アンモライト自体はいろいろなところでとれるが、宝石としての価値が認められる虹色に輝く良質のものは多くない。 地殻の成分や地圧など特殊な条件が揃ったカナダアルバータ州の7000万年の地層からのみなのだとか。 カナダのイエローナイフに姉とオーロラを見に行ったのだが、後半のロッキー山脈観光の際、バンフにて旅の土産として購入。 海外に行くときは、鉱物が有名な土地の場合、過去にも何回か旅の思い出として買っており(ボヘミアンガーネットやメキシコオパールなど)、もとから1つ欲しいと思っていた。 ただ、安いのは遊色があまり出ておらず、ガラスケースに入っている美しいものはとても高かった。 そんな中、ディスプレイされていたのが、このペンダントトップ。セールになっていて、少し背伸びすれば買えるかという価格。 遊色もかなり出ている。材質はシルバーでサブがダイヤではなくホワイトサファイアなのは微妙だったが、ちゃんとロジウムメッキがかかっているらしく、変色しない。 また、メーカーのコーライト社はアンモライトの発掘で世界一なので、ものとして信用できる。なにしろ、偽物もあるというので注意。 #鉱物 #化石 #ジュエリー
化石・宝飾品 KORITE 4ofugutan
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ベラクルス産アメシスト
メキシコのベラクルス産のアメシスト。淡い紫色で透明度が高く、細長い美しい結晶が特徴で、世界一美しいアメシストと言われることも。 ベラクルスの山岳地帯にあるタタティラで採れるが、すでに絶産。現状は入手は容易だが、きれいなものはどんどん減っていくのかも。 この原石は、透明度の高さと躍動感ある形が面白い。 トップ近くは途中で横方向に干渉する結晶や、中に虹がきらめく結晶(2枚目)が。 また、セプター(キノコ状にたとえられる、トップの方が大きい結晶)らしい結晶も見られる(3枚目)。サイズも最大部が4cm以上あり、存在感あり。 通常のアメシストは低温熱水鉱脈で採れることが多く、結晶は大きく成長しないため短い。 しかし、ベラクルスアメシストは低温型水晶の中でも比較的高い温度の中で安定してゆっくりと成長したため、細長く成長するのではとも言われる。 なお、アメシストは日光で褪色するため、日が当たらない場所に保管したほうがいい。 #鉱物 #標本 #原石 #アメジスト #アメシスト
鉱物 7 ワイズミネラルofugutan
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1900年初頭の仏製の18kピアス
20世紀初頭頃のフランス製のアンティークピアス。鷲の頭の18kを表すマークが刻印されている。 当時のフランス製のピアスでよく見る「ドルムーズ」というタイプで、耳の後ろから針を通して前でカとめる。 ドルムーズとは、「眠る=ドルミール」という意味のフランス語から派生。英語だと「スリーパーズ」。 かつて、赤ちゃんを抱く必要のある乳母が着けたといわれている。 着けた後の装着感がよく、そのまま眠っても痛くないことから。邪魔になりにくいのが特徴。 ただ、このピアスの場合、挿入口がかえしのようになっているので、スッと入りにくく装着はしにくい。付けた後は楽なのだが。 サイズ感やデザインも現代で普通に使える。使いやすそうなのと、見たときに三日月ぽいと思って購入。 18Kだが、中が空洞なので見た目より軽い印象。 #アンティーク #フランス #ジュエリー #ピアス
アンティークジュエリー ヤフオク 2022ofugutan
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19世紀末のムーンストーンとシードパールのリング
見たとき「6月の指輪だ」と思った。誕生石のムーンストーンとパールを合わせたデザインだからだ。 1890年頃のもの。材質は14kだが、赤みがあってピンクゴールドのように見え、それがムーンストーンとパールにマッチしている。 デザインは花のような形に見えるが、イギリスの同じ頃ヴィクトリアン時代の指輪も似たようなデザインを見る。 アメリカから購入しているが、イギリスからアメリカに渡ったものの可能性も。 中心のムーンストーンは、現代よく見るムーンストーンに比べてシラーが弱い。太陽光の下で見るとぼやっと光が石の中にともり、1番きれいに見える。 周りのパールは養殖技術がない頃なので、いずれも天然だが、形がいびつなバロックである。 とはいえ、当時の真珠は真珠層が厚いので、100年以上たっても変色が見られず、白い輝きがある。 なお、アンティークリングを探していて困るのが、全体的にサイズが大きいこと。これは珍しくUSサイズ5(日本の9号)だったのも買うきっかけとなった。 当時は1ドル87円〜90円の時代で、気軽に海外のアンティークジュエリーを買えたものだった。 #アンティーク #指輪 #victorian
アンティークジュエリー ebay 2013ofugutan
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アールデコの英国製の星の指輪
今日は七夕なので星のアイテムを。ベゼル(石座)が星型になっている珍しい指輪。1900年代初頭のイギリス製。 出品者は数多くの英国のアンティークリングを扱ってきたが、星型のベゼルは初めて見たとのこと。 星の中心には小さいダイヤモンド。材質は9kで中心はWG、周囲はYG。 水引きのような曲線があわさった細い指輪で、細身の指にきれいに収まるデザインになっている。 花や星など自然な物と曲線の組み合わせで、アールヌーボーぽさを感じる。 #アンティーク #イギリス #指輪 #アールデコ
アンティークジュエリー ヤフオク 2021ofugutan
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英国ビンテージのポールハンガー
イギリスのミッドセンチュリー時代のポールハンガー。 上部がもっと古い時代のベントウッドで作られたイギリスのポールハンガーの定番デザインを踏襲している印象。 ただ、支柱の部分はギリシャの神殿の柱ぽいとも感じる。3つのパーツに分類でき、支柱は経年で少しななめになっているものの、十分使える。 色合い的には、自分がメインで集めている19世紀末〜20世紀初頭の家具より、カントリー系の家具に合うかとも思う。 あまり場所をとらず、濡れたアウターなどをかけておけるポールハンガーが欲しかったが、家具は英国アンティーク(100年以上)〜ビンテージ(100年未満20年以上)で集めているため、手頃な価格で見つけたときはこれだ、と購入。 やはり使い勝手がいいため、玄関近くで実用品として活躍している。 #イギリス #ビンテージ #家具
アンティーク家具 ヤフオク 2017ofugutan
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レッドベリルの指輪
多種あるベリルの中で希少な赤いベリル。レッドエメラルドと呼ばれることも。 ベリルの仲間はエメラルド、アクアマリン、モルガナイト、ヘリオドールほか8種類ほどあるが、レッドベリルはもっとも高価。 アメリカのユタ州周辺でしか採れず、それも絶産出とも言われる。また。0.1〜0.3ctがほとんどで、0.5ctを超えはわずか。 ルースや宝飾品は現状ネットで検索すればすぐ出てくるが、値段は上がっていくのではと思う。 この指輪は、友達に1回行ってみたいと誘われて国際宝飾展で入手。1万円ぐらいの手頃なアクセサリーを探していたのだが、指輪がたくさん並べられているなかで目についた。ほかにレッドベリルの製品はなし。 63000円と、かなり予算オーバーだが、レッドベリルがしっかりしたサイズなのと、ダイヤがマーカスカットをはじめ、たっぷりついて材質がプラチナというと、相場だと12万くらいするのでは?とコストパフォーマンスが高く感じた。 迷って会場をぐるっとまわったが、やはり気になると最後に戻って購入。さすがにサイズ直しまでお金がまわらなかったが、プラチナは重いのでゆるめでも指になじんでくれる。
レッドベリル0.144 ダイヤ0.64 希少石 国際宝飾展ofugutan
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デンドリティッククォーツ
デンドリティッククォーツは、まるで植物の絵画のような鉱物。昔は木の化石と思われていたとか。 デンドライトとも呼ばれるが、それは樹木の枝状のインクルージョンが入った鉱物の総称とのこと。 つまり、この「デンドリティッククォーツ」は樹木の枝状のインクルージョンが入った水晶をいう。 樹状模様は二酸化マンガンや酸化鉄が石の隙間に入り込み、再結晶化されることで描かれるそう。 デンドライトの語源はギリシャ語の「デンドロン(樹木)」より。 和名だと忍石とも。植物が忍者みたいに化けてるイメージ? 鉱物としては珍しくないが、きれいな樹状模様が出ているものは手に入りにくく、高価。 ずっと欲しくて頻繁にヤフオクでチェックしていたところ、しっかり出ているものを発見。1万円以上いくと思ったが、意外と最後の競りがなく、コスパ感よく入手できた。 #鉱物
鉱物 6-6.5 ヤフオク(石処たっちゃん)ofugutan
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天文少年の部屋:ふじわら工房
『天文少年の部屋』ふじわら工房作。 電気を使った工場系オブジェをメインに、天体や鉱物を取り入れた作風。 個展『物語は月と共に』で展示された品のひとつ。 会場の「月光百貨店」は芦屋と遠いため行けてないけど、Twitterに写真があがっており。 見た瞬間に「これは自分のための作品では!」と強く惹かれ、即購入へ。 なお、会場の写真では「三度の飯より星が好きな天文少年の部屋」とラベルがつけられていた。 個展のテーマより、月明かりが射し込む部屋なのでしょう。 センサーライト搭載で、近づくと机上の照明がつく。 机の上には望遠鏡と、万華鏡でしょうか。 棚の上には鉱物(パイライト)、丸めた地図?、書籍。重ねた金属でちゃんとページなのがいい(写真6)。 壁の星図が、雑に貼られてるのも男の子の部屋感を出していて良し。 足元の球体がわからないのだけど、作りかけの天球儀でしょうか?製作者サイトに質問中。 ケースを開けられるので、私物のスピネル原石を机にのっけてみた(写真7)。 製作者の理想の完成形とずれるかもだけど、私物を置くと、ぐっと「自分の部屋」になるでしょう? なお、調べると過去に同作品は作られていたが、中の小物が違っていて、前のは机の下は鞄、はしごはなく、本は一冊斜めになってた。しかし、購入したこのバージョンの方が好み。 展示会のメインとしてポストカードに使われているので、思い入れが強めの作品なのでは。 ふじわら工房の作品からは、稲垣足穂や宮沢賢治や長野まゆみの世界観を感じる。 内林武史さんの作品が好きな人にもささるんじゃないかな。 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/91?theme_id=34691 https://muuseo.com/Mayu_I_ofugutan/items/100 ふじわら工房の作品、前々から気になってたけど、いいなと思ったのはすでに売れてる過去作品とか、個展があっても関西で行くの難しく。ネットで見たタイミングがよかった。 会場の月光百貨店も足穂の世界観が好きで、4年ほど前にオープンした店のようで。だから足穂の住んでいた神戸の芦屋なのではと。 扱ってる製品や個展もそれを感じる作家さんのものなんですよね。 大学のとき神戸に住んでいたので、そのときにお店があったら通ってたんじゃないかな。 #稲垣足穂 #宮沢賢治 #長野まゆみ #鴨沢祐二 #内林武史
ジオラマ ふじわら工房 月光百貨店ofugutan
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フランスの古いサーベル型ペーパーナイフ
1920〜1950年頃のフランス製。真鍮でできたサーベル型のペーパーナイフ。 ペーパーナイフは、魔法の杖みたいなものなど、遊び心を感じるものが多いけど、このサーベルを模したデザインも中2心がそそられる。 持ち手の部分は縦に削り取ったような線が見られるので、おそらく削り出しで作られている。 刀身には、羽のような模様が彫られている。 振り回すとヒュッとけっこういい音が鳴るので、本当に武器になりうるんでは。 なお、真鍮の文房具は時を経た現代でも実用できるものが多いのが魅力。価格もほかのアンティークなものより手頃な傾向もあり。 #フランス #vintage #antique
アンティーク文房具 ヤフオク 2022ofugutan
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鉱物ジオラマ『星宿る野原へ』:時計荘(島津さゆり)
「明け方の夢で見た光景」をテーマに、鉱物を使ったノスタルジックでちょっとシュルレアリスムな雰囲気のただようジオラマを作る、時計荘さんの作品。 こちらには蛍光するパキスタンのオイル入り水晶が使われている。 電球の中に道草しながらの帰りだろうか、少年が1人歩いている。 UVライトが搭載されていて、つけると野原が点々と青く光るようになっている。 これまで、何度か個展を見たが、これぞという出会いがなくて。 今年の5月8日に、最初の職場の近くで長年通って思い出深い神保町の三省堂書店がリニューアルで閉店となった。 それにともない、1階にあった博物好きなら心惹かれる店、「いちのいち」も閉館に。 そこで、「いちのいち」のすべてのものが50%オフになっていたのだ。 時計荘さんの作品も残り7点となっていて。 この電球の作品は半額でも1万円以上するので、予算オーバーではあったが、なんとなく気になって買ってきた。光るギミック搭載とはしらず。 もとより自分の中には理科少年が住んでいて。街灯ってなんだか郷愁を感じて好きだし、田舎育ちだから、草の生える道をよく歩いていて、原風景に近いものを感じた。 家に帰ったら題名に星が入っていて。星のソムリエということで、星に親しんでいる自分にはピッタリの出会いだったんじゃないのかな、と思った。
鉱物ジオラマ 時計荘 三省堂書店 神保町いちのいちofugutan
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鉱物を美しく見せるためのガラススタンド:佐瀬たく実
鉱物Barで2022年5月に開催の『鉱物のためのガラス展』にて購入。 鉱物が映えることを目的に作られており、keino glassの佐瀬たく実さん作。 ほかにスタンドはフロストガラスのものや、上部がリングスタンドになっているガラスドームなどもあった。 ひとつひとつ手作りされているため、形状の違いや気泡の出方の違いを見ながら選んだ。 入手したのは、光にかざすとちょっと銀河の流れっぽいかな? ひっくり返しても使用でき、同じ鉱物でも雰囲気が変わる。 #ガラス
ガラス製品 鉱物Bar 2022ofugutan