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EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM
2012年10月にCanon最初のミラーレス一眼であるEOS Mの発売と同時に登場したズームレンズです。EOS Mのダブルレンズキットにはこの標準ズームと単焦点のEF-M 22mmとEFマウントレンズを使うためのEF-EOS Mマウントアダプターがセットになっていました。EOS Mを調達した際にこのダブルレンズキットを選んだのでこのズームレンズもいっしょについてきました。 35mm判換算で29mmから90mmの画角をカバーするとても平凡な標準ズームレンズです。それでも小さく軽くて取り回しがしやすく,静かなAFやフルタイムMF機構などよく使う標準ズームレンズに必要な機能は地味になんでもそろっています。2015年10月にEF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STMが登場するといつのまにかEF-M 18-55mmはカタログから消えてディスコンになっていました。さすがに同じ焦点域の標準ズームを2本もラインアップする必要はないという判断だったのだと思います。EF-M 15-45mmは沈胴式レンズでコンパクトでより軽いのですが撮影のためにはロックをはずして鏡筒を伸ばすとい操作が必要です。また広角端の画角が少し広くなっている代わりに望遠端の焦点距離が少し短く,かつF値も少し暗くなっています。 コンパクトさを信条とするするEOS MシステムではEF-M 15-45mmのほうがコンセプトにマッチしている,ということはとても理解しやすく,これといった特徴のないEF-M 18-55mmがディスコンになったのももっともなことだと思います。しかし,初期に登場したEF-Mレンズがいずれもマウント部が金属製であったのに対してEF-M 15-45mmなど後に登場したレンズのほとんどはプラスチックマウントでコストが抑えられています。メーカーとしては当初は気合を入れていたものの,新しいフルサイズミラーレスのRFシステムへの移行を見据えてコストダウンをはかっていったということだったのかもしれません。 平凡なレンズですが,普通に使う分にはまったく問題はなく,EOS Mを調達してすぐにアルメニア出張に持って行きましたが,お仕事用の記録写真を残すには必要十分な性能です。ただEF-M 11-22mm F4-5.6 IS STMを入手してからはもっぱらそれを使うようになってEF-M 18-55mmの出番はすっかりなくなってしまいました。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #18-55mm #F3.5-5.6 #標準 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ EF-M CanonMOR
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EF-M 22mm F2 STM
2012年10月にCanon最初のミラーレス一眼であるEOS Mの発売と同時に登場した単焦点レンズです。EOS Mのダブルレンズキットにはこの単焦点レンズと標準ズームのEF-M 18-55mmとEFマウントレンズを使うためのEF-EOS Mマウントアダプターがセットになっていました。EF-EOS Mアダプタが使えることに飛びついたようなところもあるので,EOS Mを調達するときには当然のようにダブルレンズキットを選びました。結果として,このEF-M 22mmもついてきた,というわけです。 35mm判換算で準広角の35mmの画角で開放F値がF2というちょっと明るめのレンズです。35mm F2といえば一昔前のフィルムカメラの広角レンズの王道のようなところがありましたが,それに準じたスペックです。一眼レフカメラ用の35mm F2はコンパクトといっても多少のボリューム感はあるサイズですが,このEF-M 22mmはパンケーキ型の非常に小さく軽いレンズです。標準ズームといっしょにポケットに放り込んで持って歩いてもまったく苦痛ではありません。光量が足りないような状況ですぐに出動できるという意味で,小さく軽いレンズは正義だということを改めて認識させてくれるレンズです。 ...と偉そうなことを言っていますが稼働率は低く,あまり出番はありません。光量の少ないところでは明るいレンズに変えるのではなくISO感度をあげて対応する,というおよそモノグサなことをやっているからです。言い訳をするならば,スナップを撮るときは35mmではなく28mmの画角に慣れているためいまひとつこのレンズだけをつけて写真を撮り歩こうと云う気にならない,ということもあります。 EF-M 22mmで撮ったあまり多くないカットをみる限り,軽くて小さいレンズであるということを感じさせない画が得られます。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/EF-M%2022MM%20F2%20STM においています。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #22mm #F2 #広角 #単焦点
AFレンズ EF-M CanonMOR
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EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM
EF-M 11-22mmはCanon最初のミラーレス一眼であるEOS Mの発売から9ヶ月ほど後の2013年7月に発売された超広角ズームレンズです。35mm判換算で18-35mmの画角をカバーするにもかかわらず,非常に小さくて軽量です。レンズ内手振れ補正もあって,ズームとしてはかなり寄れますので非常に使い勝手がよいレンズです。ただ,コンパクトさの代償として沈胴式になっていて使うときにはロックを解除してからレンズを繰り出す必要があります。そのため速写性には少し劣るところがあります。しかし,スナップなどの時はレンズを繰り出した状態で持ち歩けばよいのでそれほど大きな問題ではないと思います。 最近のレンズはやたら大きく重くて高価なものばかりのなかで,一昔前のレンズとはいえ,かなりお手軽価格であることもこのレンズのよいところです。鏡筒はプラスチックでチープ感は漂ってますがマウントは貴族ですし必要なところにコストがかけられています。 肝心の写りですが,EF-Mマウントレンズの中では個人的には一番気に入っていて,私自身にとっては十分な性能です。超広角をコスト,大きさ,軽さと高いレベルでバランスをとってこれだけお手軽に使えるというのは他にはない価値だと思っています。広角が好き,ということもありますが,EOS Mを持ち出す時はほぼ例外なくこのレンズをつけています。荷物を増やせる時はこのレンズの他に何か1本,高倍率ズームのEF-M 18-150mmか単焦点のEF-M 22mm F2あたりを持って行きます。もっとも,EF-Mマウントのレンズはほとんど選択肢がないので他に持っていくべきレンズ自体が存在しない,という話もあります。 EF-Mマウントのカメラを使っていて,かつ広角が好き,というならこの11-22mmの1本だけで不満なくかつ比較的低コストで十分に楽しめると思います。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/EF-M%2011-22mm%20F4-5.6%20IS%20STM においています。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #11-22mm #F4-5.6 #広角 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ EF-M CanonMOR
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Ricoh GR1s
私の記憶の中で,最初に手にしたカメラは父に買ってもらったリコーオートハーフ,たぶん1970年代のモデルでリコーオートハーフSE2だったと思います。父が自慢げにフィルムの枚数が2倍撮れると言っていたのをよく覚えています。オートなのは露出と巻き上げでピントは固定焦点だったようです。露出計もセレンメーターだし,ゼンマイ仕掛けの自動巻き上げで,フルオートなのに電池要らず,という今から考えてみるとよくできたカメラでした。このときから私の中ではカメラとリコーが結びついていました。 本題のGR1sは1998年に登場したカメラです。1990年代の高級コンパクトカメラの流行にのって1996年に登場したGR1の改良型です。1998年にはレンズはそのままに機能を少し削って価格を抑えたGR10, 2001年には21mmの超広角レンズを持つGR21とGR1sの機能強化版のGR1vという具合にいくつか派生モデルがあります。 このGR1sは東京出張の折に中野の中古カメラ店で思い切って購入したものだったと記憶しています。小さくて軽くていつでもどこでも持ち歩いて写真が撮れるだけでなく,レンズが高性能でとてもよく写る,というのが魅力でした。もちろん,当時はContax T2やMinolta TC-1, Nikon 35Ti, 28Tiなど高級コンパクトカメラが(新品にしろ,中古にしろ)同じくらいの価格帯にありましたから当然のように悩んだのですが,さっと出してさっと撮っても目立たないであろうことを期待して見た目がいちばん地味なGR1sを選びました。リコーのカメラについての遠い昔の記憶が背中を押したのかもしれません。 このカメラを入手するまでの意気込みは今でも鮮明に覚えていますが,入手してからどこで使ったのかほとんど思い出せません。体の一部として馴染んだから,というよりは当初狙ったような使い方をする機会があまりなかったような気がします。あるいは,よくあることですが入手することが目的化していたのかもしれません。デジタルカメラの黎明期にあって,デジタルカメラに興味が移ってそちらを多く使った,ということもありそうです。 それでもリバーサルフィルムでもまともに撮れるほどに露出も正確で,また,ピントも正確でしたので安心して使えるカメラでした。さすがに,近接でのファインダーのパララックス補正はアバウトでフレーミングは結構,難易度が高く感じられました。もちろん,中遠景では普通にフレーミングすれば普通に狙った範囲よりちょっと広めの画が残っていて問題はありませんでした。たいして使ったわけでもないのですが,とても気に入ってたことは間違いありません。専用の小さなフードとそれを入れる小さな巾着袋が付属していましたが,お約束どおり紛失してしまいました。フードを紛失したのは今となってはかなり残念です。 GR1sによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/GR1s におきました。 #カメラ #レンズ一体型 #AF #GR_LENS #Ricoh #28mm #F2.8 #広角 #単焦点 #35mmフィルム
レンズ一体型カメラ Ricoh 4群7枚MOR