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smc PENTAX-DA 1:2.8 14mm ED [IF]
PentaxのAPS-Cセンサー用の超広角レンズです。発売時にはPentaxの超広角短焦点レンズとしては,もっとも広角でもっとも明るいレンズでした。 DA 14mm F2.8は2004年6月に発売されているので,デジタル一眼レフが本格的に普及し始めた頃の超広角レンズということになります。smc PENTAX-DAシリーズのレンズはデジタル一眼レフに対応した高解像度のレンズという位置付けですが,当時のカメラのセンサー画素数を考えると2020年代のレンズと比較するのはちょっと可愛そうです。2004年はPentaxからはAPS-Cサイズのセンサーを搭載したデジタル一眼レフとしては2世代目,610万画素の*istDSが市場に投入された年です。 APS-C専用の単焦点レンズとしては大きく重く,その後,2013年に登場したHD PENTAX-DA 15mm F4 ED AL Limitedが1段暗いものの小さく軽く,コーティングも進化していてDA 14mm F2.8の立ち位置は微妙になりました。さらに,2021年には35mm判換算21mmの画角としてはフルサイズ用のHD PENTAX-D FA 21mm F2.4 ED Limited DC WRが登場したことで,もっとも明るい単焦点レンズの座を明け渡すことになりました。 DA 14mm F2.8は大きく重い,ということに加えて,手持ちのAPS-CカメラがK-7で,ファインダーのキレがイマイチであったため超広角ではピントがつかみにくく,あまり持ち出しませんでした。本当はカメラのせいじゃなくて,横着だっただけなのですが。 さすがに古い時代のレンズらしく開放は甘いですが,当然のように絞れば普通に写ります。このレンズが登場した当時はこれが普通でしたし,特に不満もありませんでしたが,2020年代の開放からカリカリに解像するレンズばかり見ているとずいぶんと見劣りします。とはいえ,PKマウントのAPS-C用レンズとしては他に代わるものがありませんから,文句を言わずに使う,が正しいのだと思っています。 #レンズ #AF #smc_PENTAX-DA #PK #PKAF #Pentax #14mm #F2.8 #広角 #単焦点
AFレンズ PKAF PentaxMOR
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smc PENTAX-F 1:2.8 100mm MACRO
1984年末に登場したミノルタのα7000は本格的なAFを備えた一眼レフシステムとして業界をひっくり返すほどの衝撃を持って迎えられました。他社は全て,ミノルタを追う立場となり,Pentaxも総力を結集し,ミノルタに遅れること約2年,1987年に最初のAFフィルムカメラであるSFXを世に送ります。SFXではそれ以前のMFレンズ用の自動露出に対応したKAマウントに上位互換なKAFマウントを採用します。これにあわせてPentax-Fレンズシリーズを展開しました。 1991年にはAF第二世代モデルであるZ-10が登場し,マウントもKAF2に,レンズもPentax-FAシリーズに刷新されます。そのため,Fレンズは5年ほどの短命に終わってしまいます。 smc Pentax-F 100mm F2.8 MacroはFシリーズレンズとしてPentax最初の100mm等倍マクロです。生産期間はFレンズが展開された1987年から1991年までであったために,意外にもレアです。前世代のAEに対応したsmc Pentax-A 100mm F2.8 Macroが希少性ゆえに中古市場ではかなり高価で取引されています。しかし,どういうわけかF 100mm F2.8 Macroは同様に希少であるにもかかわらず,その希少性は価格にまったく反映されていません。 これは,AFをアピールするあまり,非常に狭い幅のMF用距離環が鏡筒先端にとりつけられており,いまひとつ高級感が感じられない鏡筒のデザイン(作りは決して悪くないのに),見た目以上に重いことなどネガティブな要素が多いことが原因ではないか,と想像します。 100mm F2.8の等倍マクロはAレンズから登場し,FレンズでAF化されるとともに光学設計も変更されています。その後,FA, D-FAへと時代とともに同スペックのレンズは変遷していきますが基本設計はFレンズのままです。その意味では,PentaxとしてはFレンズにおいて100mm F2.8 Macroはひとつの完成形であったのかもしれません。 この個体をいつ,どこで入手したのかまったく記憶にありません。おそらく,中古店でとても安い値段で投げ売りされていたことに惹かれて思わず買ったのに違いありません。当然のように,このレンズで何を撮ったのか,これといった記憶もありません。防湿庫の奥から発掘されて,そういえばこのレンズを買ったよな,ということだけを思い出しました。 Muuseoに展示するためにレンズの来歴を調べてみて,意外なレンズの背景を知ることとなりました。もはや写真を撮るという目的からは大幅に外れていますが,これはこれで楽しいかな,と。 #レンズ #AF #smc_PENTAX-F #PK #PKAF #Pentax #100mm #F2.8 #望遠 #単焦点 #マクロ
AFレンズ PKAF PentaxMOR
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RMC TOKINA 17mm F3.5
Tokinaの17mm超広角レンズです。1979年に発売され,2008年まで生産されていたということですので30年近いロングセラーだったことになります。非球面レンズや異常分散ガラスなどの高級なものを一切使っていないレンズ構成で,廉価版としての位置付けだったと思われます。そのわりにはよく写る,とも言えます。超広角レンズとしては小型の部類といえ,前玉が飛び出していないので普通に前枠にフィルタをねじ込むことができて便利です。ちなみにRMCはrainbow multi coatingの略で7層膜の多層膜コーティングだそうです。 ロングセラーだった割にはたくさん売れたわけではないようで,中古品をあさっていてもあまり見かけることがありません。 色々なマウントで発売されていたようですが,手持ちの個体はPentax Kマウント用で,電子接点のないタイプです。いつどこで入手したのかまったく記憶にありません。ある日,防湿庫の奥から発掘されたのですが,それまで所有していることさえもすっかり忘れていました。 #レンズ #MF #RMC_TOKINA #PK #Tokina #17mm #F3.5 #広角 #単焦点
MFレンズ PK TokinaMOR
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smc PENTAX 135mm F2.5
旭光学の135mmはM42マウントのTakumar時代から大口径F2.5のレンズがラインナップされていました。M42からKマウントへ移行した際に,マウントだけ変えてTakumar時代のものが引き継がれて1975年にKマウント版135mm F2.5が登場しています。Kマウントのごく初期にはsuper multi coatedを意味するsmcを大文字で表記していたようで,135mmレンズの銘板にも「SMC PENTAX 1:2.5/135」と刻印されていました。これが前期型です。 その後,SMCをsmcと表記するようになって銘板の刻印も「smc PENTAX 1:2.5 135mm」となった後期型が1977年に登場します。また,焦点距離の表記にmmがつくようになっています。 光学系は前期型も後期型も6群6枚で,レンズ構成に変化はありません。各エレメント(レンズ)の形状は微妙に変わっているのかもしれませんが細かいことはわかりません。大口径中望遠レンズとはいえ公称で500gあり,かなり大柄なレンズです。 手持ちの個体は銘板の刻印から後期型です。プラスチック製の純正フードがついています。このレンズをいつどこで入手したのかまったく記憶がありません。たぶん,1990年代の後半に東京出張のついでに中古カメラ店にぶらっと寄った際に,二束三文で売られていて思わず買ったのだろうと思います。実測で483gと公称値よりは少し軽いのですが,重いことに変わりはありません。ガラスの塊のような存在感は素晴らしいと思いますが,その重さゆえに入手してから一度も使った記憶がありません。しかし,存在感はあるので手元にこのレンズがあるという記憶は鮮明でした。最近,はじめて,それも今さらのようにフィルムカメラのPENTAX LXにつけて使ってみました。今のレンズのような解像感はもちろんなくて柔らかい画で,ちょっと懐かしい気分になりました。よくも悪くもオールドレンズ感満載ですが,個人的にこういう写りは好きだったりします。 作例を以下においています。 https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/smc%20PENTAX%20135mm%20F2.5 #レンズ #MF #smc_PENTAX #PK #Pentax #135mm #F2.5 #望遠 #単焦点 #大口径
MFレンズ PK PentaxMOR
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EF-M 18-55mm F3.5-5.6 IS STM
2012年10月にCanon最初のミラーレス一眼であるEOS Mの発売と同時に登場したズームレンズです。EOS Mのダブルレンズキットにはこの標準ズームと単焦点のEF-M 22mmとEFマウントレンズを使うためのEF-EOS Mマウントアダプターがセットになっていました。EOS Mを調達した際にこのダブルレンズキットを選んだのでこのズームレンズもいっしょについてきました。 35mm判換算で29mmから90mmの画角をカバーするとても平凡な標準ズームレンズです。それでも小さく軽くて取り回しがしやすく,静かなAFやフルタイムMF機構などよく使う標準ズームレンズに必要な機能は地味になんでもそろっています。2015年10月にEF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STMが登場するといつのまにかEF-M 18-55mmはカタログから消えてディスコンになっていました。さすがに同じ焦点域の標準ズームを2本もラインアップする必要はないという判断だったのだと思います。EF-M 15-45mmは沈胴式レンズでコンパクトでより軽いのですが撮影のためにはロックをはずして鏡筒を伸ばすとい操作が必要です。また広角端の画角が少し広くなっている代わりに望遠端の焦点距離が少し短く,かつF値も少し暗くなっています。 コンパクトさを信条とするするEOS MシステムではEF-M 15-45mmのほうがコンセプトにマッチしている,ということはとても理解しやすく,これといった特徴のないEF-M 18-55mmがディスコンになったのももっともなことだと思います。しかし,初期に登場したEF-Mレンズがいずれもマウント部が金属製であったのに対してEF-M 15-45mmなど後に登場したレンズのほとんどはプラスチックマウントでコストが抑えられています。メーカーとしては当初は気合を入れていたものの,新しいフルサイズミラーレスのRFシステムへの移行を見据えてコストダウンをはかっていったということだったのかもしれません。 平凡なレンズですが,普通に使う分にはまったく問題はなく,EOS Mを調達してすぐにアルメニア出張に持って行きましたが,お仕事用の記録写真を残すには必要十分な性能です。ただEF-M 11-22mm F4-5.6 IS STMを入手してからはもっぱらそれを使うようになってEF-M 18-55mmの出番はすっかりなくなってしまいました。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #18-55mm #F3.5-5.6 #標準 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ EF-M CanonMOR
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EF-M 18-150mm F3.5-6.3 IS STM
EF-M 18-150mm F3.5-6.3 ISはEF-Mマウントレンズ初の高倍率ズームレンズとして2016年11月に発売されました。このレンズの発売時のCanonはEF-Mにどのくらい力を入れるのかはっきりしない状態だったはずですが,ある程度コンスタントにEF-Mマウントのカメラやレンズの新製品が発売されていました。この2年後の2018年10月にはフルサイズの本格的なミラーレス一眼であるEOS Rが新たなRFマウント発売されました。デジタルカメラが売れなくなって久しいい2018年時点で,EF, EF-S, EF-M, RFと4つのマウントを維持するのは大Canonを持ってしても苦しいことと思われました。そのため,EF-Mマウントのカメラやレンズの収束が取り沙汰されることになります。実際,EOS R以降のEF-Mマウント関連の新製品はあまりパッとしません。 個人的には24mmの画角が好物なので,28mmからのズームは今ひとつ使う気になりません。EF-Mマウントのレンズは鏡筒の太さやフィルタ径を全て同じにする,という縛りをCanonが自ら入れているようで,高倍率ズームを15mm (35mm判換算24mm)スタートにするとそのサイズに収まらなかったのかもしれません。 EF-Mの望遠ズームを持っていないため,望遠で撮りたいときにはこのレンズを引っ張り出しています。望遠端で35mm判換算で240mmの画角は十分に望遠レンズとして使えます。もちろんAPS-Cサイズのセンサのためのレンズですからボケはそれなりです。でも望遠端の開放は暗いとはいえそれなりに(レンズの焦点距離相応に)ボケますし,150mmなりの圧縮効果もあります。 そんなわけでこのレンズの出番はあまり多くないのですが,望遠域が欲しいときはEF-M 11-22mmといっしょに持ち出しています。 https://muuseo.com/MOR/items/64 写りは望遠端はやや甘いようにも感じますが,あまり細かいことを気にするようなカメラでもレンズでもないですし,ちゃんと普通に写ることは間違いありません。荷物を少なくしたい出張でカメラが必要なときには重宝しています。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/EF-M%2018-150mm%20F3.5-6.3%20IS%20STM においています。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #18-150mm #F3.5-6.3 #標準 #望遠 #高倍率 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ EF-M CanonMOR
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EF-M 22mm F2 STM
2012年10月にCanon最初のミラーレス一眼であるEOS Mの発売と同時に登場した単焦点レンズです。EOS Mのダブルレンズキットにはこの単焦点レンズと標準ズームのEF-M 18-55mmとEFマウントレンズを使うためのEF-EOS Mマウントアダプターがセットになっていました。EF-EOS Mアダプタが使えることに飛びついたようなところもあるので,EOS Mを調達するときには当然のようにダブルレンズキットを選びました。結果として,このEF-M 22mmもついてきた,というわけです。 35mm判換算で準広角の35mmの画角で開放F値がF2というちょっと明るめのレンズです。35mm F2といえば一昔前のフィルムカメラの広角レンズの王道のようなところがありましたが,それに準じたスペックです。一眼レフカメラ用の35mm F2はコンパクトといっても多少のボリューム感はあるサイズですが,このEF-M 22mmはパンケーキ型の非常に小さく軽いレンズです。標準ズームといっしょにポケットに放り込んで持って歩いてもまったく苦痛ではありません。光量が足りないような状況ですぐに出動できるという意味で,小さく軽いレンズは正義だということを改めて認識させてくれるレンズです。 ...と偉そうなことを言っていますが稼働率は低く,あまり出番はありません。光量の少ないところでは明るいレンズに変えるのではなくISO感度をあげて対応する,というおよそモノグサなことをやっているからです。言い訳をするならば,スナップを撮るときは35mmではなく28mmの画角に慣れているためいまひとつこのレンズだけをつけて写真を撮り歩こうと云う気にならない,ということもあります。 EF-M 22mmで撮ったあまり多くないカットをみる限り,軽くて小さいレンズであるということを感じさせない画が得られます。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/EF-M%2022MM%20F2%20STM においています。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #22mm #F2 #広角 #単焦点
AFレンズ EF-M CanonMOR
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EF-M 11-22mm F4-5.6 IS STM
EF-M 11-22mmはCanon最初のミラーレス一眼であるEOS Mの発売から9ヶ月ほど後の2013年7月に発売された超広角ズームレンズです。35mm判換算で18-35mmの画角をカバーするにもかかわらず,非常に小さくて軽量です。レンズ内手振れ補正もあって,ズームとしてはかなり寄れますので非常に使い勝手がよいレンズです。ただ,コンパクトさの代償として沈胴式になっていて使うときにはロックを解除してからレンズを繰り出す必要があります。そのため速写性には少し劣るところがあります。しかし,スナップなどの時はレンズを繰り出した状態で持ち歩けばよいのでそれほど大きな問題ではないと思います。 最近のレンズはやたら大きく重くて高価なものばかりのなかで,一昔前のレンズとはいえ,かなりお手軽価格であることもこのレンズのよいところです。鏡筒はプラスチックでチープ感は漂ってますがマウントは貴族ですし必要なところにコストがかけられています。 肝心の写りですが,EF-Mマウントレンズの中では個人的には一番気に入っていて,私自身にとっては十分な性能です。超広角をコスト,大きさ,軽さと高いレベルでバランスをとってこれだけお手軽に使えるというのは他にはない価値だと思っています。広角が好き,ということもありますが,EOS Mを持ち出す時はほぼ例外なくこのレンズをつけています。荷物を増やせる時はこのレンズの他に何か1本,高倍率ズームのEF-M 18-150mmか単焦点のEF-M 22mm F2あたりを持って行きます。もっとも,EF-Mマウントのレンズはほとんど選択肢がないので他に持っていくべきレンズ自体が存在しない,という話もあります。 EF-Mマウントのカメラを使っていて,かつ広角が好き,というならこの11-22mmの1本だけで不満なくかつ比較的低コストで十分に楽しめると思います。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/EF-M%2011-22mm%20F4-5.6%20IS%20STM においています。 #レンズ #AF #EF-M #Canon #11-22mm #F4-5.6 #広角 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ EF-M CanonMOR
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K&F Concept PK-L/M
国内でもよく見かけるK&F Conceptのマウントアダプタです。Pentax KマウントレンズをLeica Mマウントカメラに装着することができます。 お値段の割にはそこそこの作りで普通に使え,ノーブランドではない,ということくらししか特徴がありません。結果としてお値段のことしか興味がない,ということになるわけですが,現在(2021年10月)は日本のAmzaonで3000円ちょっと,eBayのほうが少し高くて4000円前後のようです。円安が急に進んだためかeBayで調達する方が高くなっています。私が調達したときはeBayのほうが安かったような気がしますが,eBayの購入履歴に履歴が見つからないのでeBayで調達したわけではないようです。ひょっとしたら何年か前の銀座松屋でやっていた中古カメラ市で中古を入手したのかもしれません。こういうイベントのときには他のものもあれこれ調達するので記憶が曖昧です。 とりあえずライカMマウントに変換できればたいていのミラーレス一眼カメラに取り付けられるだろ,くらいの気持ちで手元に置いているだけなのと,Pentaxのカメラが手元にあるのでPKマウントのレンズをわざわざ他のマウントのカメラにつける必然性がない,というのもあってあまり出番はありません。使ってみてどうなのか,という感想すらなくただ持ってるだけ,だったりします。 #マウントアダプタ #K&F_Concept #PK #LM #Pentax #Leica
マウントアダプタ PK to Leica M K&F ConceptMOR
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Pentax K-1 Mark II
2018年4月発売のPentax K-1 Mark IIです。Pentaxでは唯一つのフルサイズセンサーの一眼レフです。手元の個体は,Mark II発売の2年前(2016年4月)に発売されたK-1なのですが,Mark II発売時に期間限定で提供されたアップグレードサービスを利用してMark IIに改修しています。K-1およびK-1 Mark IIの通常モデルでは,カメラの正面から見て向かって左下のエンブレムは「SR」という手振れ補正(shake reduction)のロゴマークが貼られているのですが,K-1からMark IIにアップデートするとこの部分のロゴが「II」というMark IIを表すロゴに変更されて返ってきます(3枚目の写真)。Mark IIの通常モデルでは正面向かって右上に「K-1 ii」というロゴがついているので最初からMark IIであったことがわかります。K-1をアップグレードしてもこの右上部分のロゴはK-1のままなので「II」を表すロゴを別途貼りつけて返却していたようです。標準にはないロゴの組み合わせがちょっとうれしかったりします。 このカメラはお仕事用に導入しました。私の場合,写真を撮ることは仕事ではありませんが,仕事で時々,写真を撮ります。でもって,撮る時は酷使します。そのため,ある程度タフなカメラが必要で,防塵,防滴かつGPS内蔵という仕様は私のお仕事で必要なものを網羅しています。もともとPentaxユーザーだったということもありますが,フルサイズセンサーのK-1は待望のカメラでした。と言ってもPentax Kマウントのフルサイズ対応のレンズは古いものしか持っていなくて,なんとなく新しいレンズを買わないままお仕事のときも古いレンズで済ませています。お仕事で写真を撮る時は(くどいですが写真を撮るお仕事ではありません),レンズ交換をする余裕はありませんので,遠い昔(2001年)に発売されたTamronのSP AF 24-135mm F/3.5-5.6 AD ASPHERICAL [IF] MACROをつけています。防塵,防滴ではないレンズなのでK-1のありがたみは半減しますが,そこんところは気にしないことにしています(色々自己矛盾してます)。 フルサイズ一眼レフとしてはコンパクトで軽い,ということになっていますが,ほぼ1kgでイマドキのミラーレスとは比較にならない大きさ,重さです。Pentaxのデジタル一眼レフのウリの一つにレアルレゾリューションという機能があります。これはセンサーシフト方式の手ブレ補正を採用していることを利用して,センサーを1ピクセルずつずらして4枚連写してそれを合成する,というものです。このようにすることで,疑似的ではありますが,ある特定のセンサー位置でR, G, Bのフィルターを通した像を別々に記録することができます。ベイヤー型センサーの宿命であるセンサー出力を補間(内挿)する演算が不要となって画像の解像感が大幅に改善されます。言ってみれば,疑似Foveonセンサーという感じでしょうか。 レアルレゾリューションでは単純に考えて情報量は4倍になるのですが,(主観的)解像感はその平方根程度に感じられ,たぶん感覚としては2倍の解像感が得られていると感じます。絵画などの美術品の複写では精確な色と高い解像感が得られるためこの機能は極めて有用です。他社のカメラでは,センサーをシフトさせて数枚の像を合成することで解像度(画素数)を高くする,という手法が実装されているものもあります。しかし,個人的には,Pentaxの方法がベイヤー型センサーの本質的な弱点をカバーする方法としてとても合理的であると考えています。ただPentax方式は,見かけ上の画素数に変化はないので地味です。 PentaxはMF時代からフィルムのAF時代,デジタルの時代を通して,マウントを変更していません。そのため,遠い昔のMFレンズをデジタルの一眼レフカメラで普通に使えます。Kマウント以前のM42マウントレンズも純正のマウントアダプタを介せば普通に使えるので,1950年代から現在までの70年ほどの間に作られたM42とPKマウントのあらゆるレンズが使えます。Kマウントレンズのなかでも,電気接点が設けられたAレンズ(KAマウント)以降のレンズは全て自動露出が使えます。ボディ側モーターを使うAFレンズ(KAFマウント)やパワーズームのレンズ(KAF2マウント)にも対応しており,過去の製品と高い互換性があります。 Aレンズ以前,すなわちM42レンズとMレンズ(Kマウント)までは露出モードをマニュアルに設定した上で,絞り開放でピント合わせ,絞りリングを回して絞り込み,グリーンボタンを押すことで絞り込み測光が行われて適正露出になるようにシャッタースピードが調整されます。強制的に中央部重点測光になるのと,なぜか露出がすこしずれるのですが,露出の傾向はある程度一定なので,最初から露出補正を設定しておけばどうにかなります。余分な手間がいろいろ必要ですが,M42マウントから現代のレンズまでが普通に使える,というのはとても素晴らしいことです。 このサイトに挙げている写真のほとんどはK-1 Mark II + D-FA 50mm F2.8 macroで撮影しています。時々,Sigma Macro 70mm F2.8 EX DGを使っています。K-1本体の写真をK-1で撮ることはできませんので,Canon PowerShot G7 Xで撮りました。 #カメラ #レンズ交換式 #一眼レフ #AF #Pentax #K-1 #デジタル #フルサイズ
レンズ交換式カメラ PKAF PentaxMOR
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Panasonic LUMIX DMC-ZX1
FujifilmのXQ2の中古を2017年に入手するまで使っていたデジカメはPanasonicのLumix DMC-ZX1でした。小さくて軽くて広角から望遠までカバーできてそれなりに便利だったのです。 手元のファイルを調べるとZX1による最初のカットは2010年5月でしたので丸7年は使っていたことになります。センサーの感度が悪く,ちょっと暗いところで写すと随分と酷い画で泣けてきました,Panasonicの名誉のために付け加えておくと,当時はこれが普通でZX1が特別酷いということは断じてありません。デジタルな機械を7年も使っているなんて,本当に物持ちがよい,と我がことながら驚きます。たぶん,2017年時点ではZX1は既に画質でスマホに画質では負けていたと思われます。もちろんレンズのズーム域など機能ではスマホに負けていませんでした。 ZX1は2009年発売で当時一般的だったと思われる1210万画素の1/2.33インチの小さなCCDセンサーを使ったコンデジです。ライカ判換算で25mmから200mmをカバーする8倍の高倍率ズームレンズを搭載していました。明るさのほうはF3.5からF5.9という平凡なスペックでしたが広角側が25mmをカバーするのはたいへん便利でした。レンズはLeicaブランドでVario-ElmarというオリジナルのElmarとはなんの関係もなさそうな構成のレンズでした。特に可もなく不可もないごく普通のレンズです。発色はビビットでちょっと派手めに感じました。 小さなセンサーのため必然的に高感度耐性はまるでだめで,かつ手振れ補正もそれほど効きがよくなかったため望遠側の200mmで普通に撮れるのは昼間の屋外に限られていました。一方,広角側はそれなりに使えるという印象でした。それでも暗い室内や夜は苦しい戦いを強いられました。 大きな一眼レフとかミラーレスはお仕事用でいろいろ取り揃えていましたが,小さいコンデジはこのZX1を使い続けていました。お仕事用に2016年頃に買ったCanonのPowerShot G7Xも大きなセンサーでよいカメラだと思うのですが,コンデジとしては大きくて重いのでお仕事以外で持ち歩く気にはなりません。ZX1の後継には,結局,FujifilmのXQ2の中古を導入するのですが,位置情報の記録ができないことが気に入らなくて娘に貸し出してしまって自分ではほとんど使いませんでした。 当時,何が目的だったのかわからないのですが,ZX1, G7X, XQ2の大きさの比較写真を撮って残していました。このときの写真が自分が所有したデジタルカメラのなかで,カメラ本体の写真が残っている最も古いものでしたので,ここに挙げておこうと思います。写真を撮った目的が大きさ比較だった(らしい)ので味気のないカットばかり,かつ,下手くそでお恥ずかしい限りです。 1枚目,手前からPnasonicのLumix DMC-ZX1, , Fujifilm XQ2, Canon PowerShot G7 Xです。奥へいくほど大きくなってます。2〜4枚目は左からG7X, XQ2, ZX1の順番に並んでます。5〜8枚目はZX1によるカットです。たぶんこの画がZX1による最後のカットになったと思われます。 #カメラ #レンズ一体型 #AF #Panasonic #Leica #Vario-Elmar #4.5-36mm #F3.5-5.9 #広角 #標準 #望遠 #ズーム #デジタル #1/2.33インチ #手振れ補正
レンズ一体型カメラ Panasonic 7群9枚MOR
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Kyocera SlimT
京セラのSlimTです。たぶん1992年の発売。もとをたどると1984年発売のYashica T AF-Dまで遡れるようです。シリーズの最後は2002年に発売されたKYOCERA T zoomになるようです。20年以上生き延びたシリーズということになります。 まだ学生で貧乏だった時(今もだけど)にちゃんと写るコンパクトカメラが欲しい,というかコンパクトカメラしか買えなかったときに,兎に角,レンズは良い,というので買ったのがSlimTでした。当時,京セラというかヤシカからでていたContaxカメラとその交換レンズはあまりにも高価で高嶺の花でしたが,同じCarl Zeiss銘でT*コーティングのTessarレンズがお安く買える,ということで飛びついたのです。その後,このカメラのシリーズは防滴構造とともにアングルスコープがついたT Proofやズームレンズを入れたT zoomがでたりしてなんだか迷走しますが,デジタルカメラの利便性には勝てず,市場から消えます。 最短撮影距離が35cmで寄れると言えば寄れますが,近接でのフレーミングやAFの精度はそれなり,ですし,リバーサルフィルムを使うようなカメラでもないので露出もアバウトでネガフィルムが大前提です。ファインダーには埃が入りやすく,ズボンのポケットに突っ込んで歩いていたらよほどポケットが汚かったらしくファインダーが埃だらけになってしまいました。それでもフレーミングさえできればよいので実用上の支障はありません。 高級感のカケラもないチープなプラスチックの外装ですが,電源を入れてレンズバリアの下からニュッとレンズがでてくると,それが高級品の代名詞であるようなCarl Zeissのレンズだ,というちょっとしたギャップが楽しいカメラでした。ズームレンズが普通になりつつあった時代に35mm F3.5というとてつもなく平凡な単焦点レンズ という潔さ。そのかわり小ささ,軽さを手に入れています。 当時,流行った単焦点の高級コンパクトカメラ,Contax T2, T3, Nikon 35Ti, 28Ti, Minolta TC-1など,当然のように買えませんでしたが,SlimTは外装のチープさを気にしなければ写りだけならこれらの高級機に十分対抗できる,と信じて使っていました。実際にはいろいろと足りないところ,というか製品としての割り切りがあるのでやっぱりなんだかなぁ,と思うところも少なくないのですが,それでもいろいろなところへ連れ歩きました。 #カメラ #レンズ一体型 #AF #Carl_Zeiss #Kyocera #35mm #F3.5 #広角 #単焦点 #35mmフィルム
レンズ一体型カメラ Kyocera 3群4枚MOR