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FE 20mm F1.8 G
SonyのEマウントフルサイズ対応の20mm単焦点レンズSEL20F18Gです。2020年3月の発売なのでこれを書いている時点(2022年1月)ではまだ新しいレンズといえます。発売当初,写りがよいということで話題になったように思います。当然のように新品ではとても買えないので中古の値段がこなれてくるのを待っていて,遅ればせながら入手した,という感じです。 昔の感覚では超広角レンズといえば20mmでした。もっと遠い昔は24mmや28mmが超広角だった時代もありますが,私自身はその時代の感覚を共有していません(カメラ道楽を始める前の健全な生活をしていた,という意味です)。最近は超広角ズームが普通に16mm始まりだったりするので,20mmだとどうってことはない,という感じです。かつては20mmといえばF4が普通でF2.8は大口径という感覚でしたが,このレンズは(私にとっては)驚きの開放F値1.8です。明るくて寄れる超広角,軽くはないけど重くもないから持ち歩くことが苦痛になるということもありません。 このレンズはSonyのレンズの3つのグレードのなかでは真ん中グレードのGレンズですが,Gレンズとしてはじめて絞り環が装備されたレンズだと思います。たぶん,Sonyは力を入れて作ったのでしょう。単焦点だけ持ち出すならば無印のFE 35mm F1.8 (SEL35F18F)やSony ZeissのSonnar FE 55mm F1.8 ZAといい感じで組み合わせて使えそうです。 https://muuseo.com/MOR/items/29 https://muuseo.com/MOR/items/28 また,Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS (SEL1635Z)といっしょに持ち出せば超広角から準広角域まで明るさ,画角ともにバランス良くカバーできます。 https://muuseo.com/MOR/items/76 広角レンズ好きとしては,このレンズはいろいろな意味で使い勝手がよく,とてもハマるレンズです。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/SEL20F18G に置いています。 #レンズ #AF #SonyE #Sony #20mm #F1.8 #SEL20F18G #広角 #単焦点 #大口径
AFレンズ Sony E SonyMOR
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Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS
Snoy Eマウント用のフルサイズのレンズとしては比較的早い時期の2014年11月に登場したSony Zeissレンズ(SEL1635Z)です。ズーム域は超広角の16mmから準広角の35mmまで,開放F値はF4通しです。純正にはF2.8の高級ズームレンズもラインナップされていてとても評判がよいですが,とても高価なので手も足もでません。SEL1635Zは登場からすでにかなりの時間が経過しているので,中古価格もこなれてきていてタマ数もそこそこあって入手しやすくなっています。 このレンズにはTessarという伝統的なZeissの名前がついていますが,ズームレンズなので10群12枚というおおがかりな構成になっています。3群4枚のTessarとは似ても似つかないレンズ構成ですが,何をもってTessarという名前になったのかよくわかりません。Sony Zeissには伝統的なレンズ銘が付いているけれどもオリジナルのレンズ構成とはまったく関係ないものが多く,古い時代のZeissレンズ好きからするとなんだかなぁ,と思うところはあります。だからといってどうだ,ということもないし,ちゃんと写るので特に困ることもないのですが。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/SEL1635Z に置いています。 #レンズ #AF #SonyE #Sony #Carl_Zeiss #16-35mm #F4 #SEL1635Z #広角 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ Sony E SonyMOR
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FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
2016年に発売されたSony Eマウントフルサイズ用の比較的コンパクトな望遠ズームレンズです。しかし,コンパクトと言っても望遠端は300mmをカバーするので800g以上あります。 個人的にはあまり望遠は使わないのですが(ではなぜ買ったんだ,というツッコミはなしです),全然使わないわけでもなく,また,手持ちのAPS-C用の55-210mmズームはAF性能や画質がいささか残念な感じなので期待を込めてFE 70-300mmを導入しました。結果としてわかったことはレンズの性能がどうこうではなく,私の写真の腕が悪いということでヘタクソはレンズ を選ばないという悲しい事実を知ることになってしまいました。 望遠ズームレンズの導入にあたってはFE 70-300mmと大きさ重さがほぼ同じでF4通しのFE 70-200mm (SEL70200G)とどちらにするか悩ましい選択でした。テレコンが使えるならたぶんFE 70-200mmにしたと思いますが,テレコンが使えないという点では同じだったため,結果的として設計が新しいこと,望遠域が広いこと,寄れることをとって70-300mmを選びました。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/SEL70300G においています。
AFレンズ Sony E SonyMOR
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FE 35mm F1.8
Sony Eマウントの単焦点レンズとしてはSony Zeissの55mmに続く2本目として導入したSEL35F18Fです。出荷開始は2019年8月の終わり頃でSonyのEマウントレンズが一皮むけた以降のレンズで,2018年以降にリリースされたレンズはハズレがほとんどなく,実際にこのレンズも不満が思いつきません。寄れる,明るい,軽い,小さい,という欲張り仕様でありながら,最近のレンズにしてはまぁまぁ安価な単焦点で準広角の万能レンズという素敵っぷりです。 SonyのフルサイズのFEレンズのなかでは数少ない無印レンズです。同じ無印でも50mm F1.8 (SEL50F18F)はAFがかなり残念な感じというもっぱらの評判ですが,SEL35F18Fは85mm F1.8 (SEL85F18)と同様に評判がよいようです。レンズ鏡筒にはフォーカスホールドボタンとAF/MF切り替えスイッチがついています。無印レンズなのにGレンズっぽい贅沢仕様です。しかも,無印のおかげか,Sony Zeissの55mmよりも新品価格は安価です。 中央部の解像度は十分すぎるほどシャープですが,周辺には色々な収差が残っています。jpeg撮ってだしの実写では自動補正がかかっているのでほとんど気になりませんが,細かな話をしようとすると,周辺部の画質劣化が気になる人はいるのかもしれません。 あまりにも普通に写って面白みがない,というコメントをネットでちらほら見かけたりしますが,面白いレンズが欲しくてこのレンズを導入する,という人はなにか方向を間違っているのではないか,と思ってしまいます。開放でフワフワでハロがまとわりつき,逆光ではハレーションとゴーストが盛大に出る「面白い」レンズが欲しいのであれば,一昔前のレンズに山ほど候補がありますし,価格も二束三文です。普通に写るレンズになんの不満があるんだ,と問いただしたい気分です。 寄れる35mmというのは使いでがあるので中古を物色して入手しました。新型コロナウィルスのためになかなか写真を撮る機会がなくなってしまい,そうかと言って放っておいてはカメラの使い方から忘れてしまいそうなので,ときどき連れ出して使っています。やはり,寄れるレンズは無敵で,非常に使い勝手のよいレンズです。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/FE%2035mm%20F1.8 に置いています。 #レンズ #AF #SonyE #Sony #35mm #F1.8 #SEL35F18F #広角 #単焦点
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Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
動物瞳AFが使ってみたくてSonyのα7iiiを入手しました。それ以前からα7sを古いMFレンズの母艦として使っていましたが,Eマウント用AFレンズは1本も持っていませんでした。動物瞳AFを使うためにはAFのレンズがなくてはなりません(当たり前)。なので,28-70mmレンズがついたレンズキットの中古α7iiiをヤフオクで調達しました。 動いている犬でもちゃんと瞳を追いかけるのはさすが,ですし,28-70mmは悪くはないのですが,よいというわけでもなくて,結局,Sony ZeissのSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAをこれまた中古で買ってしまいました。物欲には際限がありません。 SEL55F18Zは最初のフルサイズミラーレスであるα7とα7Rと共に発表された5本のレンズのなかの1本で,2013年12月に発売されました。フルサイズセンサーを積んだα7シリーズのキットレンズであるSEL2870と同世代ということになり,現時点からみるとかなり古いレンズになってしまいました。しかし,AFも写りもそんなに古臭くはなく,いまだに,第一線で戦えるレンズだと思います。 レンズ構成をみるとどこがSonnarなのかよくわからん感じです。かの有名なベルテレが発明したSonnarは3枚貼り合わせレンズがあってこそのSonnarだという思い込みが(私には)あるので,SEL55F18Zのレンズ構成図を見てもSonnarという感じはまったくしません。たんにSonnarという名前を使っただけなんじゃないか,という気もしますが,何をもってSonnarと名付けたのかは知る由もありません。 SEL55F18Zは開放から解像度が高くて,ボケも綺麗,というもっぱらの評判で,実際その通りです。日頃,古いMFレンズばかりつかているので,さすがに現代的なレンズなんだ,ということを改めて思いました。SEL55F18Zが発売された時には,一部で,解像度番長,と言う人もいたようですが,現在ではもっともっと解像感が高いレンズが数多くリリースされていて,SEL55F18Zの解像感はもはや特筆すべきことではなくなったように思います。とは言え,私自身にとってはSEL55F18Zは十分すぎる解像度を持つレンズだと思います。 SEL55F18Zで撮った画だけみているとあまりなんとも思いませんが(たんに私の感覚が鈍いだけかもしれません),他のレンズから吐き出された画と比較してみると,SEL55F18Zはやたらと色が濃くてこってりした画に感じられます。レンジファインダーのContax時代(Contax Cマウント)のオールドZeissのレンズはもっとさらっとしていたように思うのですが,世代を重ねて新しいシステムに移ろうにつれて濃い,というかねっとりとした雰囲気を纏うように感じられます。その最初の兆候はたぶん,Zeiss IconのContarexに見られ,Yashica (というか富岡光学)が生産した一眼レフのContaxでその傾向が強まった結果,Zeissのレンズは濃厚というイメーッジも定着したのかもしれません。最近のCosina Zeissは使ったことがないのでどういう感じなのかわかりませんが,Sony Zeissはヤシカ/京セラのContax/Yashicaマウント時代のZeissレンズのイメージを継承しているように思われます。 個人的には,どちらかというと,さらっとした感じのオールドZeissが好みです。しかしその一方で,このこってり風味のZeissもこれはこれで捨てがたいと思う自分もいます。結局,欲には際限はないということなのかと。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/Sonnar%20T*%2055mm%20F1.8%20ZA に置いています。 #レンズ #AF #SonyE #Sony #Carl_Zeiss #55mm #F1.8 #SEL55F18Z #標準 #単焦点
AFレンズ Sony E SonyMOR
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FE 24-105mm F4 G OSS
Sony Eマウントの標準ズームレンズSEL24105Gです。ILCE-7M3をヤフオク!から調達するときに全然レンズがないのは悲しいと思って,28-70mmのキットレンズ( FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS; SEL2870 )つきのものを選びました。しかしいろいろと不満をでっち上げてこのレンズを追加調達しました。なので,フルサイズのEマウントのズームレンズとしては2本目のレンズです。 SEL24105Gは2017年11月にの発売されました。フルサイズミラーレスのα7が発売されたのが2013年ですからメーカーでもフルサイズミラーレス用レンズの設計に手慣れてきてGMレンズのような高性能レンズもいくつかリリースされた後に登場した標準域で4倍の便利ズームです。寄れる,小型軽量,そこそこ明るいF4通し,広角端24mm,望遠端105mmという便利なズーム域,シャープで使い勝手がよい,ということで発売後長らく新品の入手に時間がかかるほどの人気レンズだったようです。現時点で発売から3年半が経過していますが,中古価格が暴落することがなく高値安定を維持しているところをみると,よほど人気のあるレンズなのでしょう。 普通にjpeg撮って出しで旅行の写真を撮るといった場合にはまったく問題がないレンズですが,このレンズは自動補正を前提としているという特徴があります。レンズの素のままでは歪曲は非常に大きく,かつ周辺減光も非常に大きなレンズです。しかし,歪曲は大きな樽型なので歪曲を補正すると四隅は自動的に画面の外になって捨てられます。歪曲の補正をした状態でスペック通りの画角が得られるようになっているので,特に大きな問題はない,という考え方です。昔の一眼レフのような光学ファインダーでこのレンズを通して見るとおそらく,歪曲が大きい上にどこまでトリミングされるかもわからず,まともに写真を撮ることができないと思われます。しかし,電子ビューファインダーであれば,歪曲などを自動補正した画像がファインダーに表示されますから見たままに撮影できます。ミラーレス一眼によって光学ファインダーがなくなりEVFになったことで,電子補正前提のレンズでも問題なく撮影できるようになった,ということです。今後はこのような自動補正前提のレンズがますます増えるのかもしれません。 しかし,歪曲が大きくそれを補正する,ということは,隅のほうの画像はそれなりに伸ばしたり縮めたりしていることになります。伸ばした部分は当然,解像度が劣化します。普通のレンズは中央部で高い解像度があっても,周辺部は解像度が下がるのが普通ですが,それに加えて電子補正を加えることで解像度が下がるということになります。もちろん,光学系で歪曲を無理に補正しないことで素の解像度を高くして,歪曲補正後に解像度が大幅に落ちないようにする,という設計も考えられますので,種々のトレードオフを考慮した結果,SEL24105Gはこのような仕様になったのでしょう。 光学的に可能な限り補正する,というのはもちろん理想的ではありますが,大きさ,重さなど様々な条件下で様々な組み合わせのトレードオフがありますから,そのなかで,何を重視するか,というポイントを決めてそれを達成するためにこのような新しい考え方のレンズが出てくる,ということはたいへん興味深いことです。 個人的には,キットレンズのFE 28-70mm F3.5-5.6 OSSは悪いレンズだとは思わないのですが,広角端が28mmということだけで完全に萎えてしまって,使う気になりません。そんなわけでちょっと気合を入れてSEL24105Gを導入しました。コンパクトなズームレンズと言っていますが,これは比較の問題であって,実際のところフィルター径77mmのレンズは十分に大きいしそれなりの重さがあります。普段は古くて小さな標準レンズばかり使っているので,こういう立派なレンズにはある種の違和感を感じてしまうのは,たんなる貧乏性なのかもしれません。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/FE%2024-105mm%20F4%20G%20OSS に置いています。 #レンズ #AF #SonyE #Sony #25-105mm #F4 #SEL24105G #標準 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ Sony E SonyMOR
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FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS
2013年11月にフルサイズセンサーを搭載する世界最初のミラーレス一眼カメラとしてα7とα7Rが発売されます。その際にフルサイズに対応したレンズとして発表された5本のレンズのひとつがSEL2870です。α7と同時に発表されたレンズはZeissやGの銘をもつ高級レンズでしたが,SEL2870だけは普及型レンズとしての位置付けで,キットレンズとしても歴代の無印α7 (ILCE-7, ILCE-7M2, ILCE-7M3)にバンドルされてきました。SEL2870の発売当初の価格を調べると61,950円(税込み)となっていて単体では随分と高価な値付けであったようです。現在の実勢価格は3万5千円前後なのでメーカー希望価格とかなり乖離しています。キットレンズなのでレンズだけ手放す人も多いためか,中古は1万円台で入手できます。 このレンズは,α7iiiを中古で買うときに,さすがにまったくAFレンズなしというのも悲しいなぁ,と思って安直にレンズキットの中古を調達したので,当然のごとく本体とともについてきました。広角側は24mmじゃなくて28mmだし,望遠側もかなり遠慮がちな70mmでイマドキのレンズとしては随分とあっさりしたスペックです。手元にある標準レンズのなかでは,フィルム時代のPentax FA 28-70mm F4 ALと似たようなスペックですが,大きさ,重さはPentaxのほうが一回り小ぶりです。Pentaxは普及レンズなのにF4通しで,望遠端ではSEL2870よりも明るいのです。ただ,フィルム時代に比べて最近のレンズは大きく,重く,高価になる傾向なので,SEL2870のように控えめなスペックでそこそこ写り,軽くてコンパクトであることはある意味貴重です。Pentaxx FA 28-70mm F4 ALはフィルム時代にあってもコンパクトでしたので,SEL2870が特別大きいと言うわけでもないですし,現行レンズとして十分にコンパクトだと思います。 写りは値段なりだと思いますが,高画素機で撮った画を等倍で見なければほとんど何も気がつかないと思います。細かいことを言えば隅が甘いとか,普及型ズームレンズにありがちな欠点は普通にあります。しかし,そういうことを気にするレンズではないし,軽くて小さいことは正義です。AFはイマドキの爆速AFレンズとはもちろん比較になりませんが,一世代前のaps-c専用望遠レンズのSEL55210に比べればずっと歩留まりがよく動き回る犬を狙ってもα7iiiの動物瞳AFでたまには目にピントがきます。 可もなく不可もなく,たぶん,十分なのです。とはいえ,24mmが大好きな自分には広角端が28mmというズーム域はどうしても馴染めず,また,望遠端が70mmなのにF5.6ってのも我慢できず,結局,単焦点のSEL55F18Zとお手軽ズームのSEL24105Gを買ってしまったのでした。文句つけてお買い物する理由をでっち上げてるだけってのはもちろんわかってるんですが...。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/FE%2028-70mm%20F3.5-5.6%20OSS に置いています。 #レンズ #AF #SonyE #Sony #28-70mm #F3.5-5.6 #SEL2870 #標準 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ Sony E SonyMOR
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E 55-210mm F4.5-6.3 OSS
2010年6月にSony最初のミラーレス一眼カメラとして発売されたのがEマウントを採用するNEX-3とNEX-5でした。マイクロフォーサーズで先行するパナソニックやオリンパスのカメラよりも大きなAPS-Cサイズのセンサーを採用しながらより小さく軽いボディでSonyらしいコンセプトのカメラでした。 NEXシリーズのデビューの翌年,2011年10月にSEL55210は発売されます。Eマウントのレンズとしては最初期のレンズの一つでaps-c専用です。2011年9月に発売されたNEX-5NにこのSEL55210を追加したダブルズームレンズキットが2011年11月に発売される予定だったようですがその後,発売日が延期され2012年5月にようやく発売されています。NEX-5N以降のaps-cカメラのダブルズームレンズキットにはこのレンズが使われています。 2019年10月にSEL70350Gが発売されるまで,Eマウントのaps-c専用純正レンズとしては最も長い焦点距離をカバーするレンズでした。35mm判換算で300mmを超える望遠レンズであるにもかかわらず,小さくて軽く,NEXシリーズのコンセプトにそったレンズでした。発売当時としては高速なAFが売りだったようですが,近年リリースされている多くのフルサイズ用jレンズに比べると明らかに見劣りがします。しかし,既に10年選手であることを考えればよく頑張っていると言えるのかもしれません。フィルター径がわずか49mmという細身のレンズですが,さすがに鏡筒は長く,しかも望遠側にズームすると鏡筒が繰り出してかなり長くなります。ただ,大きさ,というか長さの割には軽いため持ち上げてもあまり重さを感じません。 α6400の中古を調達したときに,Eマウントのお手軽レンズがあってもよいだろうと思ってダブルズームレンズキットを選んだため,自動的に(?)ついてきました。α7iiiが対応していた瞳AFと同等のAF性能であるということでα6400を導入したのですが,SEL55210のAFはさすがに10年も未来に発売されるカメラのAFについていけるほどではなく,走り回る犬をAFで追うのは非常に苦しいものがあります。当然と言えば当然なので苦情をいうようなところではありません。 SELP1650といっしょに持ち歩いてもほとんど苦にならない大きさ,重さは撮影が目的ではないような旅行などでは適切な選択だと思います。広角側はそれなりに写りますが,望遠端はかなり甘くて残念な感じになります。この種のズームレンズはどうしても望遠端が甘くなりがちですが,このレンズもご多聞にもれない傾向を持つ,ということでしょう。SELP1650と同様に,SEL55210も写りが素晴らしいというわけではないけれどもダメなわけではなく普通に写ります。動き回る被写体をAFで追うには少し苦しいものがありますが,MFで追うことを思えば天と地ほどの差があります。望遠端を除けばそこそこには写って,かつとても軽いレンズで状況によってはこのレンズでなくてはならない,という説得力があります。 ただ自分の本音を言えば,仕事ではない旅行であれば,もうちょっと重くてもよいので,もうちょっとよく写るレンズを持っていくような気がします。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/E%2055-210mm%20F4.5-6.3%20OSS に置いています。 #レンズ #AF #APS-C #SonyE #Sony #55-210mm #F4.5-6.3 #SEL55210 #望遠 #ズーム #手振れ補正
AFレンズ Sony E SonyMOR
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E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
2012年10月に発表され,当初2013年1月発売とされたものの1ヶ月遅れて2013年2月に発売されたSonyのお手軽標準パワーズームSELP1650です。実際には2012年11月に発売されたNEX-6およびNEX-5Rのキットレンズとして市場にでていました。NEX-6や5Rがとても人気でキットレンズが品不足になってしまい,単体での発売が遅れた,ということのようです。 このレンズは,現在(2021年6月)でもα6600を除くα6000シリーズのキットレンズとして本体とともに売られていますので発売からボチボチ10年になろうか,という息の長い製品です。カメラ本体はこの10年の間に様々に代替わりしてきましたが,キットレンズはずっと同じまま,というのはカメラとレンズの位置付けの違いを感じさせてくれます。もっとも,このレンズは息が長いからといってとても優れたレンズか,と言われるとまたそれは別の話のように思います。 ソニーが考えるエントリーユーザーはこういうお手軽標準ズームを使う人,ということで,それに特化した仕様になっています。軽くて動画で使うときにも便利なパワーズームではじめてレンズ交換式カメラを買おう,という人には訴求力がありそうです。私自身は,中古のα6400を調達するときにAPS-C用のコンパクトなレンズがないと不便だろうと思って,安直にダブルズームキットを探しました。上位機種も下位機種も当然考えましたが,これまた安直に真ん中のグレードを選んだ結果,SEL55210といっしょに手元にやってきました。 SELP1650は,いかにもエントリー向け,という感じのレンズです。もともと高級感とか質感を求めるものではないのですが,見事にチープ感が漂っています。また,個人的にはなんでもマニュアルが一番,と信じて道具を使ってきたためパワーズームはどうも使いにくく,なんだか違和感があります。 実際に撮ってみると,良くも悪くもキットレンズです。古い単焦点のマニュアルフォーカスのレンズにも解像感で負けていたりします。もちろん,何と比較するか,ということに依存するので,昔の高級レンズと比較して負けるのは当たり前かもしれません。荷物を軽くしたいようなときには潰しの効かないMFの単焦点を1本だけ持っていくよりはお手軽標準ズームを持っていくのが普通です。でも,写ったものを見るとちょっと萎えるかもしれません。とはいえ,普通に写っているし,比べなきゃわからないし,大伸ばしでプリントするわけでもないので文句を言うな,ということではあるのです。 文句を言うならもっと大きく,重く,高価なレンズを買え,ってことなのでしょうが,必ずしもそれに見合ったaps-c用のレンズがあるわけでもない,というのがまた悩ましいところです。 このレンズによる作例を https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/E%20PZ%2016-50mm%20F3.5-5.6%20OSS に置いています。 #レンズ #AF #APS-C #SonyE #Sony #16-50mm #F3.5-5.6 #SELP1650 #標準 #ズーム #パワーズーム #手振れ補正
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