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RMC TOKINA 17mm F3.5
Tokinaの17mm超広角レンズです。1979年に発売され,2008年まで生産されていたということですので30年近いロングセラーだったことになります。非球面レンズや異常分散ガラスなどの高級なものを一切使っていないレンズ構成で,廉価版としての位置付けだったと思われます。そのわりにはよく写る,とも言えます。超広角レンズとしては小型の部類といえ,前玉が飛び出していないので普通に前枠にフィルタをねじ込むことができて便利です。ちなみにRMCはrainbow multi coatingの略で7層膜の多層膜コーティングだそうです。 ロングセラーだった割にはたくさん売れたわけではないようで,中古品をあさっていてもあまり見かけることがありません。 色々なマウントで発売されていたようですが,手持ちの個体はPentax Kマウント用で,電子接点のないタイプです。いつどこで入手したのかまったく記憶にありません。ある日,防湿庫の奥から発掘されたのですが,それまで所有していることさえもすっかり忘れていました。 #レンズ #MF #RMC_TOKINA #PK #Tokina #17mm #F3.5 #広角 #単焦点
MFレンズ PK TokinaMOR
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smc PENTAX 135mm F2.5
旭光学の135mmはM42マウントのTakumar時代から大口径F2.5のレンズがラインナップされていました。M42からKマウントへ移行した際に,マウントだけ変えてTakumar時代のものが引き継がれて1975年にKマウント版135mm F2.5が登場しています。Kマウントのごく初期にはsuper multi coatedを意味するsmcを大文字で表記していたようで,135mmレンズの銘板にも「SMC PENTAX 1:2.5/135」と刻印されていました。これが前期型です。 その後,SMCをsmcと表記するようになって銘板の刻印も「smc PENTAX 1:2.5 135mm」となった後期型が1977年に登場します。また,焦点距離の表記にmmがつくようになっています。 光学系は前期型も後期型も6群6枚で,レンズ構成に変化はありません。各エレメント(レンズ)の形状は微妙に変わっているのかもしれませんが細かいことはわかりません。大口径中望遠レンズとはいえ公称で500gあり,かなり大柄なレンズです。 手持ちの個体は銘板の刻印から後期型です。プラスチック製の純正フードがついています。このレンズをいつどこで入手したのかまったく記憶がありません。たぶん,1990年代の後半に東京出張のついでに中古カメラ店にぶらっと寄った際に,二束三文で売られていて思わず買ったのだろうと思います。実測で483gと公称値よりは少し軽いのですが,重いことに変わりはありません。ガラスの塊のような存在感は素晴らしいと思いますが,その重さゆえに入手してから一度も使った記憶がありません。しかし,存在感はあるので手元にこのレンズがあるという記憶は鮮明でした。最近,はじめて,それも今さらのようにフィルムカメラのPENTAX LXにつけて使ってみました。今のレンズのような解像感はもちろんなくて柔らかい画で,ちょっと懐かしい気分になりました。よくも悪くもオールドレンズ感満載ですが,個人的にこういう写りは好きだったりします。 作例を以下においています。 https://mor-s-photo.blogspot.com/search/label/smc%20PENTAX%20135mm%20F2.5 #レンズ #MF #smc_PENTAX #PK #Pentax #135mm #F2.5 #望遠 #単焦点 #大口径
MFレンズ PK PentaxMOR
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Pentax KX
デジタル一眼レフのPentax K-xではなく,フィルム一眼レフのAsahi Pentax KXです。 クイックリターンミラー方式の一眼レフカメラでカメラ市場を席巻した旭光学は,カメラの高機能化や利便性の向上にあたってM42マウントが足かせになることを予見してバヨネット式マウントカメラの開発を進めていました。しかし,M42マウントのカメラがあまりにも売れたことが新しいマウントへの移行の決断を遅らせることとなっていました。 しかし,1975年に満を持して投入したのがAsahi Pentax Kシリーズ,K2, KX, KMの3台のカメラでした。このマウントをKマウントと呼び,AFへの対応など変化をしながらも物理的な形状については変わることなく現在まで続く息の長いマウント規格です。ちなみにKマウントのKはKingのことだそうです。マウントの王様。 KシリーズはM42マウント時代のカメラよりもサイズが大きくなって,新たにラインナップされたKマウントレンズも大きくなりました。大型化は市場ではあまり受け入れられず,1年ほどで小型化したMシリーズに置き換えられてしまいます。 KXは最初のKマウントカメラのなかの中間グレードとして投入され,M42マウントのベストセラーであったPentax SPの流れを汲む機械式カメラです。最上位機種のK2が電子式の縦走り金属膜フォーカルプレーンシャッターを採用していたのに対してKXとKMは機械式の横走り布幕フォーカルプレーンシャッターでした。今となっては機械式の方がメンテナンスが可能という少し皮肉な結果になっています。後継のMシリーズは小型化にあたって無理な設計をしているためか壊れやすいと云う話も聞きます。KXは発売期間が短かったため,Mシリーズカメラほど数は多くないですが,頑丈でメンテナンスしやすいこともあって,今でも実用的な個体が比較的簡単に見つかるようです。 この個体はたぶん父が自分で買って使っていたもので,父がPentax LXに乗り換えたときに私が譲り受けたものだったと記憶しています。昔のカメラにつきものであった皮(?)製のケースがついています。 私にとっては,KXがはじめて使った一眼レフカメラでした。写真を撮るためにはピントをあわせて露出を合わせる,という当たり前のことをこのカメラで覚えました。とはいえ,ネガフィルムだとラチチュードが広いのでちょっとくらいオーバーでもカメラ屋さんのプリンタが強引に補正してそれらしく焼いてくれるので,かなり適当な使い方をしていたと記憶しています。またピント合わせのほうもマット面は暗くて今ひとつピントの山を掴むのが難しく(使っていたレンズが悪かったのかもしれませんが),中央部にあるスプリットイメージなしの丸いマイクロプリズムでなんとかするしかありません。しかし,マイクロプリズムを使ってもはじめて一眼レフを手にした,という当時の(今も?)私の技量では厳密なピント合わせはあまりうまくできず,ボツ写真の山を築いていました。 これも今となっては遠い昔の懐かしい思い出です。 #カメラ #レンズ交換式 #一眼レフ #MF #Pentax #KX #35mmフィルム #フルサイズ
レンズ交換式カメラ PK PentaxMOR