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MARANTZ CD-80
マランツは約10年スパン(?)で大きくデザインを変えるような気がしますが、こちらは80年代から90年代にかけて主流だった、シャンパンゴールドのフロントフェイスを持つシリーズ。マランツのCDプレイヤーはフィリップス社が開発したCDM-1MkIIというメカニズムが導入されていて、音質も非常に良い印象があります。また両サイドにある梨地に塗装されたダイキャスト製のパネルもデザインにいいアクセントを加えています。
1980年代Hirokicks
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HARMAN / KARDON PM645Vxi & HD7400
ハーマンカードンというブランドもよく分からないのですが、今ではPC用のスピーカーなどでよく名を聞きますね。たぶんJBLと同様、アメリカを代表するオーディオメーカーだと思いますが、B級市場ではなかなか目にすることはありませんでした。このアンプは80年代後半に発売された比較的手に入れやすい価格帯の商品ですが、一体どこで売っていたのでしょうか。
1980年代Hirokicks
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B&O BEO SYSTEM 2500
レコードと違い、CDは「いかにスマートにセットするかが勝負」なのかどうかは知りませんが、北欧のB&Oが提案したのはなんと「手をかざすとフロントのドアが左右に開く」というギミック。その下にいかにもアナログチックなカセットデッキ部が見えるのは時代のご愛敬ですが、当時は世界一美しいシステムステレオだったのではないでしょうか。
1980年代Hirokicks
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ROTEL RA-8708X & RCD-8658X
ROTELというブランドも不思議なモノで、70年代は純国産メーカーとして安価だけど優秀なアナログレシーバーなどを作っていましたが、紆余曲折を経て、現在はヨーロッパ(イギリス?)のブランドイメージが強いんですよねぇ。そんな時代に生まれたオーディオデザインもどこか洗練された匂いが・・・。このアンプとCDプレイヤーはある意味奇跡的なコラボかも。
1980年代Hirokicks
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AUDIO-TECHNICA AT-SP35
古くから無指向型のスピーカーはありましたがそのルックスはどこかスペーシーなものが多いですね。JBLやテクニクスなどの角形でもビクターのGB-1のような球体型でも360度から音が出るという仕組み自体に夢がありますね。このAT-SP35はさらに小技をきかせて、壁掛けもできるようになっています。オーディオテクニカはカートリッジやヘッドホンが有名ですがそういったアクセサリーメーカーだからこそ意表を突いてこのようなユニークなモデルが出せるのかも知れません。
1980年代Hirokicks
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PIONEER PD-TO5
もはやCDプレイヤーの時代ではなくなってしまいましたが、80年代の創成期には、この単純な構造の中にいかに独創的なアイデアを組み込んで、高級感を出すか、みたいな時代がありました。中でもパイオニアをはじめとする「ターンテーブル式」のプレイヤーはひと手間アナログ的な儀式もあり、ありがたみがありました。
1980年代Hirokicks
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TRIO KA-800 & KT-700
どちらかといえば落ち着いたデザインが多いトリオですが80年代という新しい時代の夜明けを感じさせる全面にアクリル板を採用した洗練されたパネルデザイン。特にチューナーはそのライトアップされた佇まいとともに現代でも充分に通用する美しいものでした。70年代の金属的なボタンがいっぱいのものもいいのですが素材の進化によってデザインにバリエーションが出てきた80年代もまた見逃せない時代なのです。
1980年代Hirokicks
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LUXMAN PD-272
ラックスマンのレコードプレイヤーは今も昔もコントラストがはっきりしていて美しいですね。もう「何も足さない、何も引かない」デザイン。21世紀になって、レコードが主流ではなくなってから、逆にターンテーブルのデザインが自由になっていきましたが、こういった前世紀から変わらない、エバーグリーンなデザインこそ大切にしたいモノです。
1980年代Hirokicks
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YAMAHA AST C-25
一時期(というか今も)ヤマハのAST(アクティブ・サーボ・テクノロジー)にはまっていて、その独創的なデザインと相まって多くの機種を拝ませてもらいました。コンパクトなものから超巨大なスピーカーまで様々なラインナップがありましたが、最も知られた(?)ものはこのCシリーズではないでしょうか。梨地の塗装が傷つきやすいのが難点ですがこのすばらしいデザイン性。やめられません。
1980年代Hirokicks
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AUREX RT-CDW500
スクエアなボディに丸いスピーカーを配したいわゆる「バブカセ」の中でもシンプルなデザインですがやはりポイントは「オーレックス」ブランドという希少性。・・・と思いきやこちらはシャープのOEMでした。それでもラジオとCDも聞けて、テープもダビングできて迫力のステレオスピーカー(AST)搭載、という至れり尽くせりの内容。蓋を全部開くとまるでロボコンに登場したガンツ先生みたいです。
1980年代Hirokicks
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YAMAHA AST-SC30
ヤマハが80年代後半に提唱したYST、ASTというシステムはとてもいいものでしたが、専用のアンプやカートリッジが必要でなかなか定着しませんでした。おそらくこの時代のヤマハ製品はGKデザインが担当していると思いますがいかにもデジタルとアナログの境目を感じさせる独特の素材や造形がとても魅力的に映ったものです。特にこのSC30は奇抜なデザインながらも音も良くあらゆる面で「インパクト大」なモデルでした。
1980年代Hirokicks
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BOSE 4702 II & 301 TYPE-II
ボーズは70〜80年代はボーズ博士が考えた「ちょっとマニアックなスピーカー」メーカーというイメージが強かったのですが101をはじめとする店舗用の小型スピーカーをきっかけに一般の家庭でも普及するようになりました。この4702もボーズのスピーカーを最高のポテンシャルで鳴らすために店舗用に発売されたものですが「BOSE」の文字が光るあたりなんか、独創的なデザインです。もちろん音もボーズならではの独創的発想の臨場感があってグッドです。
1980年代Hirokicks
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MARANTZ PM-4 & ST-5
機能、価格、デザイン、そのすべてが揃った(個人的には)理想的なモデルです。80年代に主流だったESOTECシリーズでは比較的(というか最も?)下位のモデルになるのですがその分、異端な面構えと、マランツ伝統のシンメトリックな配置が見事にマッチしていると思います。サイドのフィンのデザインなんて、もう最高です。どうでもいい情報ですが、チューナーはアナログメーターのST-4よりも写真のST-5の方が意外とマッチします。
1980年代Hirokicks
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NAKAMICHI CassetteDeck 1.5
ナカミチが90年代に向けて発表したシリーズでそれまでのブランドイメージからはかなり垢抜けたデザインとなりました。このフロントの特徴的なラウンドフォルムはCDデッキやレシーバー、アンプなどにも採用されシリーズのトータル性が画一された優れたデザインだと思います。名前もズバリ「CassetteDeck」。ナカミチだからできるネーミング。1と2の中間で1.5っていうのはご愛敬ですね。
1980年代Hirokicks
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YAMAHA TC-800GL
この頃は日本の電気、クルマ、カメラなどのメーカーが海外の有名工業デザイナーにデザインを依頼することが多く、特にジウジアーロと並んでマリオ・ベリーニは日本人の感性に近い優秀なデザインを多く残してくれました。中でも最も有名かつベリーニらしいモデルがこれ。流体力学だか人間工学だかよくわかりませんが人間の自然な導線までも考えたパネルデザイン・・・なのかな。この時代のベリーニさんは他にもヘッドホンやラックなど特にヤマハの名作を数多く手がけています。
1980年代Hirokicks