Walter Legge. A Discography

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アラン・サンダース編輯『ウォルター・レッグ録音盤目録』、序文:エリーザベト・シュヴァルツコプフ

このレコーディング・プロデューサーは、ナチ党員で戦後演奏を禁じられていたカラヤンを戦後直ぐに起用して、1945年に創立したフィルハーモニア管弦楽団を提供し非常に成功してゐる。レッグは演奏記録を完全なものに近付けるため、新人だらうと巨匠だらうと自らの音楽的信念に基づき、忌憚無く意見を述べ、助言し、鼓舞して演奏家の最高の資質を引き出さうとしたことで、フルトヴェングラーとは衝突した。モノラル録音の《トリスタン》は素晴らし出来となったが、フルトヴェングラーは彼を毛嫌ひし、余った時間をレッグ抜きでフィッシャー・ディースカウとマーラーの歌曲を録音してゐる。
レコード番号、マトリックス番号、録音年、録音場所が記録されてゐるので重宝する。

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