ネバーランドのリンゴ

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舞台はネバーランドと呼ばれる島
プレイヤーは猫の妖精ティルトとなり、島の東端のガラスが丘にあった魔法のリンゴの樹を探す旅に出る(写真4)

既刊ゲームブックの多くと異なり、マップ上を何度も行き来して探索可能
そのため多数のフラグ処理が必要になり、キーNo.(ナンバー)という独自の管理システムで解決している(写真3)
ちなみに、フラグ処理的なシステムを活用したゲームブックが本書発行時期前後に増えた
画期的ではあったが、より多くの変数を自動かつ高速に扱えるFCやPCゲームとハンデのある土俵で戦う路線でもあった
結果論ではあるが、相対的にゲームブックのシナリオ、単価以外の弱点が強調され、自らハードルを上げてしまった印象がある(昨今のゲームブックの電子化、アプリ化でこの弱点はかなり解消されている)

スーパーマリオのように、主人公が死亡しても2回までゲームを継続可能とするルールがある

ゲームブックの中では珍しく、文章が丁寧語(ですます調)になっている
項目数が1000の力作ではあるが、後半のほとんどが短文の迷路の区域に使われているため、この点ではあまり評価されなかった記憶がある

https://muuseo.com/Enban_jin_A/items/172

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