バルサスの要塞

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FF(ファイティング・ファンタジー)シリーズ第2巻

シナリオとしてはシリーズ第1巻「火吹山の魔法使い」と似ており、悪い妖術使い(バルサス・ダイア)がいる要塞の探索がメインだが、主人公のパラメーターに魔法点が加わり、魔法を使えるようになった(写真4)
本作では第1巻と異なり、モンスターを「怪物」ではなく、「妖怪」と呼んでいる(第5巻、第8巻も同様)
なお、当ミュージアムの名称「円盤人(Enban_jin)」は本作から借りており、複数名が登場する

細かいツッコミになるが、表紙カバーにあるような、要塞からモンスターの大群が溢れ出てくる場面は作中にない
解釈によるが、プレイヤ-が任務に失敗した場合のバッドエンディングを描いているともとれる

2005年、扶桑社から復刊された(タイトルは同じ)
※第3巻以降は扶桑社からの復刊はないもよう

https://muuseo.com/Enban_jin_A/items/113

火吹山の魔法使い
FF(ファイティング・ファンタジー)シリーズ第1巻 社会思想社のゲームブック定番シリーズ 東京創元社のソーサリー四部作(著者S・ジャクソン)と並んで、ゲームブックの面白さを世に知らしめた シリーズではあるが、各巻は単独で楽しめるシナリオとなっており、基本的に直接のつながりはない(主人公も別人だが、ゲームブックならではの脳内補完によりある程度の範囲で同一人物扱いにする事は可能) シリーズを通し、誤訳や表記の誤りが非常に少ない 本作はタイトルそのまま、魔法使いがいる火吹山(原題では「Firetop Mountain」)の探索が目的 意外と珍しい、ゲームブック界の二大巨頭、S・ジャクソンとI・リビングストンの共著(中期以降に見られる「監修」を除く) 版や時期によって裏表紙中央の絵(龍)と文が無かったり(写真4)、冒険記録紙ではなく切り取って自作するタイプのサイコロシート(裏はしおりと広告)が付属している場合がある(写真5) 冒険記録紙の場合、第2巻「バルサスの要塞」と同じもの(本作で不要な魔法点の欄がある)が付属している事がある また、FFシリーズで唯一、表紙のタイトルが中央に位置している ブームの「火」付け役となっただけに、難易度は低くないがアイディア満載でかなり楽しめる 写真6/7/8:挟まれていた雑誌「ウォーロック」関連広告 2005年、扶桑社から復刊された(タイトルは同じ) https://muuseo.com/Enban_jin_A/items/147 https://muuseo.com/Enban_jin_A/items/114
https://muuseo.com/Enban_jin_A/items/113

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