Fred Hersch (COTTON CLUB, 2018年2月23日, 2nd show)

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緊迫感あふれる演奏でした。ピアノってこんな繊細な音が出るんだと驚きました。自分の呼吸の音が邪魔に感じるぐらい静謐な空間で、頼んだナッツを食べるのも、自分のグラスの氷の音も苦痛なぐらいでしたが、ナイフとフォークを使ってカルパッチョを食べないといけなかったお隣の男性よりはまだマシだったかもしれません。

演奏はもちろん、素晴らしかったです!!ジョビンの"Zingaro"やジョニ・ミッチェルの"My Old Man"は数十年前から大好きな曲だったので嬉しかったですし、ほかガレスピーのCon Almaや、あとタイトルは失念しましたがモンクやビル・フリーゼルなども良かったです。

ところで。始まってすぐに「あれ?ケータイをサイレント・モードに変えたっけ?」と気になりはじめ、1曲目が終わったときにササっとケータイをチェック。このとき実際はサイレント・モードになっていたんですが、機械の扱いに慣れないもので「あ、やばいやばい、サイレントじゃなかった」と錯覚してしまい、こともあろうかサイレントを解除してしまいました。

そうです、間違いなくこの日の演奏の白眉であったアンコールの"Valentine"で、演奏が終わり最後の一音の余韻に浸っている時に ♪ピロリン♪ と鳴らしてしまったのは、ワタクシデス。。。

演奏者にも、会場の皆様にもお詫びしようがない、痛恨の失敗です。心から反省しております。その場にいらっしゃった皆様、本当に本当に申し訳ありませんでした。

逃げるように会場を後にしましたが、出口でなんとサイン会をやっていて目が合ってしまったので、直接Fred Hersch氏にも心から謝罪しておきました。「全く気にしてないよー!」と大人な対応をしていただきました。えっと、「オープン・ブックの」アナログ・レコードを持っていたので、厚かましくもサインをいただいて、写真まで撮ってもらってしまいました。穏やかな印象の方で、サインの文字まで繊細な感じでした。

Fred Hersch - Valentine
https://www.youtube.com/watch?v=lFKly7hCJwI

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