Paul Simon / Graceland (US, Warner Bros. Records, 1-25447) <August 25, 1986>

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Paul Simon / Graceland (US, Warner Bros. Records, 1-25447) <August 25, 1986>
(1) Δ12646 1-3 125447-A-RE2-SH1 B-23620-Re2-SH1 STERLING DMM
(2) Δ12646-× 1-1 125447-BRE-1-DMM SH4 B-23621-Re1-SH4 STERLING DMM

大失敗と言われた1980年の"One Trick Pony"はそれでもチャートで12位でしたが、1983年の"Hearts And Bones"は35位(個人的にはソロの最高傑作と思うんですけど)、1981年のS&G再結成コンサート"The Concert in Central Park"の6位にはるかに劣る成績・・・・ポール・サイモンは「過去の人」と見做されつつありました。そんな中で発表されたのがこの「グレイスランド」でした。

ロックはいつだって他のジャンルの音楽と異種交配しながら成長してきましたが、ポール・サイモン個人も「明日に架ける橋」のころからずっと民族音楽を取り込む先進的な試みを続けてきました。ただ、アルバムを通して一つのジャンルに取り組むという大胆なアプローチはこの「グレイスランド」が初めてでした。

結果として産まれたこの音楽の美しく豊かなことと言ったら!
このアルバム以降「エスニック音楽」とか「民族音楽」という言葉はめっきり減り「ワールド・ミュージック」と呼ばれるようになりました。

キャリアの最低迷期であったこと、アフリカ音楽との融合を目指すという前例のない音楽で理解されていなかったことからでしょう。この作品のプロモ盤はプレス数が本当に少なく、激レアです。もちろん、この時期のワーナー作品ですから白ラベル盤はありません。

https://www.youtube.com/watch?v=Fmf9ZJ_Yn0A

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