Bill Evans / Waltz For Debby (US, mono, Riverside Records, RLP 399) <1961>

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Bill Evans / Waltz For Debby (US, mono, Riverside Records, RLP 399) <1961>
(SIDE 1) RLP-12-399-A
(SIDE 2) RLP-12-399-B
Recorded 'live' at The Village Vanguard; New York; June 25, 1961.

ビートルズ、サイモン&ガーファンクル、エア・サプライ、エリック・クラプトン、ロッド・スチュワート、ピンク・フロイド、・・・などなど、ラジオ特集を録音したカセット・テープや兄貴の棚にあるレコードなどを節操なく聴いて中学生時代を過ごした僕が、初めて聴いたジャズは兄貴のCD棚にあったビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」でした。それは、ちょっと年上の従妹が兄の大学合格祝いに送ってくれたものでした。

日本では何故か100万枚以上売れているそうですが、この作品はあまり初心者向きの作品ではないと思います。曲のテーマは複雑に処理されていますし、典型的な4ビートではありませんし、オーソドックスで分かりやすいバップの作品に比べるとはるかに難解です。

実際かなり長い間「ナニコレ」と思いながら、背伸びして無理して聴いていたのを覚えています。聴き続けていたのは、理解できないながらも強く惹き付けられるものがあったのでしょう。そうして、いつの間にか徐々にこの作品にのめりこむようになり、気付けばすっかりエヴァンスのオタクになってました。18歳の頃にはこのアルバムの楽譜(海外からの輸入品)で見つけてvoicingを確かめてみたりしました。ちょうどそのころにリヴァーサイドCD18枚組がリリースされたのを買ってみたりもしました。
 
今では、ミュージアムをご覧の通り、なんでも節操なく聴くリスナーです。でも、この作品は今でも定期的に聴きたくなる、本当の名盤ですね。

ということで、ミュージアム1000枚目の記念に、このレコを選びました。

USのオリジナル盤は状態によりますが4-6万円程度でしょうか。UKオリジナル盤のほうがむしろ高い値がついているような(先日実際6万円で売れたし)。白ラベルのプロモ盤は、かなり差がありますね。状態が悪くても5万、良いのは30万円ぐらいかなぁ。。。

Bill Evans - Waltz for Debby
https://www.youtube.com/watch?v=P0FIsFD9MXU

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