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雨あがる
After the Rain 不器用な二人(浪人と殿様)の恋物語、って書くとちょっと違うか。「でも、その方、お好きなんでしょう?」と奥さんにお尻叩かれるあたりが映し絵になって、味わい深い一本。上映時間が90分てぇのもすぱっとすっきりでいいですな。 誰ぞの芝居がまずいとか、そんな声もあるけど、それはそれで「不器用」だと思えば。思えない? パンフレットはちょっと大きなサイズ。艶消しの手触りのいい紙。右とじの真ん中二つ折りだけどページ数多し。完成台本全部掲載。太っ腹だな。キャストスタッフも全部(かどうかはわかんないけど、けっこうな人数)掲載。ありがたや。
ちゃんばら 監督 小泉堯史 700円 映画館BLACK
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源氏物語 千年の謎
2011年? もっと前の、角川映画全盛期の作品かと思った。人間の記憶なんていい加減だ。(いや、だってそういうカドカワスメル満載の映画なんだからしょうがないよ) で。パンフレット。真ん中二つ折りではあるものの、ツヤを消した上品な紙とフルカラー印刷。ひたすら俳優やセットや衣装をキレイに見せてる。表紙には、家紋? モノグラム? の模様が盛り上げ印刷。凝ってるなぁ……あれ? ひっくり返してウラ見たら(同じ紙の同じ面なのに)家紋の加工がないぞ? なるほど。確かに「全盛期」ではないな。
コスプレショー 監督 鶴橋康夫 700円 映画館BLACK
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X-メン
原題: X-Men 今ぐぐったら、正式な日本語タイトルは「メン」なんだな。いや、だからどうってわけじゃないけど。 壮大なシリーズの一本目。パンフレットも大判で、さあ大河ドラマの始まりだと訴えてます。もちろん、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンがえらいことかっこいい。それに加えて、両陣営のボスが魅力的なおっさんであることに気づかされます。ページをめくってると、おっさんのでかい写真が目に飛び込んでくる。世界を変える/救うのはおっさんなのだ。 大河ドラマはふくらんでふくらんで、でも「ヒュー・ジャックマンのウルヴァリン」に関しては、きちんと完結させたのがすごいな。好きなシリーズです。
X-MEN 監督 ブライアン・シンガー 700円 映画館BLACK
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ミリオンダラー・ベイビー
Million Dollar Baby オチは、そうするしかないのかなぁ。いや、そうすることによって、一瞬の命が輝くって言い方もあるけど。何やら奇跡が起きて四方丸くおさまったらここまでヒットはしなかったろうけど。 パンフレットは左開きの製本タイプ。写真と、細かい字がびっしりの内容が濃い一冊。ページのあちこちから山田康雄の声が聞こえてきそう。(と、思ったが、この作品ができたころにはとっくにお亡くなりになってる。人間の記憶がいい加減なもんだ)
開拓史 監督 クリント・イーストウッド 700円 映画館BLACK
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硫黄島からの手紙
Letters from Iwo Jima 『父親たちの星条旗』とあわせて鑑賞したい一本。圧巻は押し寄せる米艦隊。「海が三分に船七分」がリアルに再現されてます。逃げるところもない狭い島での絶望感といったら。逆に、合衆国側は勝ち戦間違いなし。でも。 パンフレットは製本タイプ。カラーページもあるけど、ちょっとセピア調に振ってます。白黒の役者の写真は迫力満点。 嵐の二宮氏、目力すごい写真を載せてもらってます。クリント・イーストウッドのお眼鏡にかなっただけのことはあるな。
太陽の帝国 監督 クリント・イーストウッド 700円 映画館BLACK
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ウルトラヴァイオレット
Ultraviolet 黒髪ロングなジョボビッチが、赤い衣装や白い衣装や黒い衣装でガンカタする映画。いいから四の五の言わずにジョボ姐さんを拝んどけ! てな声がスクリーンから聞こえてきそう。そして、上映時間が90分!あら素敵。 ただ、パンフレットはちょっと小さ目の横長。紙もグラビア紙じゃなかったりする。フルカラーですらない。もっといい紙といい印刷で魅せてくれてもいいのに。
コスプレショー 監督 カート・ウィマー 700円 映画館BLACK
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父親たちの星条旗
原題: Flags of Our Fathers 「合衆国側」からの硫黄島攻略戦。勝ったほうは勝ったほうで「万々歳」ではなかった、という話。 この後の「硫黄島からの手紙」と二本で一組の映画。もちろん単体でも面白い。 パンフレットはきっちり製本タイプ。表紙はもちろん、その「写真」。中身も写真と文字情報を静かに情報を伝える構成。「なぜ米軍が硫黄島を欲しがったのか」についてもきっちり書かれてる。 表紙をめくったところに「目次」がある。つまり「読んでください」という、メッセージだな。
太陽の帝国 監督 クリント・イーストウッド 700円 映画館BLACK
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パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
Pirates of the Caribbean: Dead Man's Chest ジャック・スパロウのカリブの海賊、二作目です。大ヒットは約束されてるんでパンフレットも豪華仕様。製本タイプで、何やら手触りのいい紙、フルカラー。中身は美男美女、おちゃらけ(ジョニデ)&モンスター。個人的には船の写真と海の写真も欲しかった(ロングでどっちの船か一発で見分けたい)。まあそれはそれ。ヒットが約束された(二回目)作品のパンフレットはこうだ、というのを堪能してください。
ヨーホーヨーホー 監督 ゴア・ヴァービンスキー 700円 映画館BLACK
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博士の愛した数式
寺尾聰=マッドサイエンティストを決定づけちゃった一本。ただし、この映画では別に狂ってない。暴れたり大声出したりもしない。もちろん人類を滅ぼしたり救ったりしない。静かに数学の面白さを伝えてます。 原作より踏み込んだ描写もあるけど、それはこの話の面白さを邪魔してはいない。何年かに一度見直したい作品。 パンフレットも、艶消しの紙と印刷、淡い色調のイラストを使って「静か」な構成。原作との違いを、オイラーの公式になぞらえた解説なんて読んでて「おお!」と声が出ちゃうほど面白かった。
実写化 監督 小泉堯史 700円 映画館BLACK
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Vフォー・ヴェンデッタ
原題: V for Vendetta エージェント・スミス役のヒューゴ・ウィービングが主演ってんで見に行ったんだが、仮面つけてて誰だかわかんなかった件。ストーリーもピンとこなかった。パンフレットに「読み解くキーワード」のページがあるし、どうも予習が必要だったらしい。 そのパンフ、ちょっと版は小さいけど、製本タイプでえらいこと文字情報が多い。うん、やっぱり勉強しないと面白くないんだろう。
実写化 監督 ジェームズ・マクティーグ 700円 映画館BLACK
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スーパーマン リターンズ
Superman Returns ブライアン・シンガー監督、ブランドン・ラウス主演版。ブランドン・ラウスがスーパーマンになったのはこの一作だけ。この後、例のDC大再編成に巻き込まれて、また「1から」作り直されることになっちゃった。 ストーリーは、ちょっと切ない、大人向け。うーん。話の設定が「久しぶりに地球に帰ってきたスーパーマン」だから仕方ないけど、新体制一作目なんだから、もちょっとすっきりサワヤカでもよかったのでは? と思わないでもない。 パンフレットはちょっといい紙、フルカラー。表紙に「S」の字が押してある。 本編には重大なネタバレ厳禁項目がある。パンフレットではバラしてない。よしよし。個人的には過去作(1978年版とか)にも触れてほしかったけど、まあそれは蛇足か。
DC 監督 ブライアン・シンガー 700円 映画館BLACK
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ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女
The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe 壮大なファンタジーの実写化。原作は長いけど、映画は続いてるのかな? 第4章って発表されたっけ? 「兄弟丸ごと異世界転生」、あれかな、円盤戦争バンキッドかな(全然違う)。 パンフレットは「壮大な物語の始まり」ってことで、えらいこと分厚い。紙も上質。全ページカラー。気合の入り方が判ろうってもの。この手の映画にありがちな「ブルーバックでの撮影シーンネタバレ写真」は一枚もなし。子供が写真だけ見てめくっても大丈夫。
魔法使いモノ 監督 アンドリュー・アダムソン 700円 映画館BLACK
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RENT/レント
「私たちは芸術家なので、家賃を踏み倒そうが乱交してエイズになろうが問題ないよね」とでかい声で歌っちゃってる。いやあ、すげーな。そんなことしたらますます肩身が狭くなるだろうに。そういう「芸術家の皆様」をわざと持ち上げて落とす話かと思ったけど、割と本気でそういう無茶言ってるのな。でもってこの映画(ミュージカル)見て喜んでる一般人もたくさんいたりして。よくわからん。 パンフレットは普通サイズ。映画版のシナリオを丸ごと掲載してる。いいんかこれ? そやって普通のページ数なのにシナリオ入れてるから、スタッフキャストの一覧は、なんと裏表紙に印刷してある。おやおや。
社会派(笑) 監督 クリス・コロンバス 700円 映画館BLACK
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ブラザーズ・グリム
The Brothers Grimm 昔話作家の創作の苦労とか、民話の収集行脚とか、そういうのを想像してたのに、全然違った件。割と、ありがちな映画になっちゃってたなー。でも、ある程度は昔話の知識があるとより楽しめます。 パンフレットは製本タイプ。表紙がなんだろう、羊皮紙?っぽい紙でできてる。裏表紙はモニカ・ベルッチ。胸の開いた衣装なのに、なぜかヤらしく見えないのが残念。パンフの中身は普通。あ、テリー・ギリアムの作品一覧があるな。この映画の売りどころは監督名だと判断したのかしら。
魔法使いモノ 監督 テリー・ギリアム 700円 映画館BLACK
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バットマン ビギンズ
原題:Batman Begins ノーラン版バットマンの1作目。この次の「ダークナイト」がえらいことモテモテなため、ちょっと割を喰ってる感じ。役者もスタッフも変えてないのになあ。いや、この作品でウォームアップしたから「ダークナイト」が面白くなったと考えようか。 パンフレットは製本タイプ。すごいな。この作品が出たときは、まだそこまでのヒットシリーズになるとは予想できなかっただろうに、すでに「大作」の風格。ざらっとした手触りの表紙と、粒子の粗い写真を使って「ゴッサムシティ」の空気を表現してる。いいパンフ。しかも、このつくりで700円。安い。
ダークナイト 監督 クリストファー・ノーラン 700円 映画館BLACK