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聖闘士星矢 The Beginning
英: Knights of the Zodiac 色々とあるんだが。「星矢」のエポックメイキングな所といったら、やっぱり「聖衣」。だってコレ以降「ヨロイもの」ってジャンルが勃興したくらいなんだから。 なおかつ、圧倒的に楽しいのが「ヨロイは普段は自分のシンボル(星座)の形に組み替えてある」ってとこなんで。ヨロイがただの防具ではなく、着ていない時でさえ自分の分身であるわけで。 で。この映画でその「組み替えパズルとしての聖衣」が再現されてるかってぇと。まぁなんだ。 CGでも何でも使えるだろうになー。原作者の指示なんだってー。 「原作者の指示」ってのは、このパンフレットに書いてあります。パンフレットは普通サイズ。二つ折り。マッケンユーのかっこいい写真、頑張って載せてくれてるけど、「ハリウッドよくあるアクション大作」でしかないわけで。 この感覚はあれだ。ドラゴンポールのハリウッド版と一緒だ。「ダメ映画じゃないんだけど、いや、むしろ面白いかもしれないんだけど、でもコレジャナイ」 もいっちょ。パンフレットからは読み取れないけど、星矢は必殺技を出すときに「ペガサス流星拳!」と叫んだりしてくれません。
実写化 監督 トメック・バギンスキー 880円 映画館BLACK
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ばるぼら
手塚治虫(神)が、創作の女神を紙の上に描いた作品。それを手塚眞(神の子:生物学的な意味で)が映画として再解釈した作品。 ただまぁ、この漫画が発表された頃は「狂気の」「衝撃の」「問題作」だったかもしれないけど、今や少青年誌や深夜アニメででこのレベルの描写はありふれてるわけで。若い人がみても「どっかでみたような展開だな」としか思われないかも。 パンフレットは、でもしかし、原作に思い入れのある人が作ったとみえて、かなり凝った内容。原作マンガの一部をそのまま掲載してるし、映画の脚本を丸ごと載せたりしてる。製本タイプでかなり厚め。 面白いのは、裏表紙にあるように、この映画の英語タイトルは「Tezuka's Barbara」なのに、監督の名前の表記は「Tezka」。これはあくまで「治虫」の作ったミューズだよ、ということなのか。
実写化 監督 手塚眞 1000円 映画館BLACK
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罪の声
グリコ森永事件をモデルにした小説「罪の声」の実写映画化。2時間ちょっとの制限で、よくまあこの内容を、しかもかなり判りやすくつめこんだものだ。見ごたえあり。あの事件を覚えてるひとなら必見の一本。(※実は、「日本語字幕付き」で鑑賞したので、「わかりやすさ」についてはちょっと過大評価かも) 映画の途中で、新聞記者が「今更この事件を報じるのは、事件のエンタメ化じゃないのか」と自問自答しますが。その通り。この事件はエンタメなんですよ。日本中が夢中になったじゃないか。 それはそれとして。パンフレットは製本タイプ。文字情報びっちり。広告ページ少な目。スタッフキャストは全員掲載。映画同様、限られたスペースにこれでもかと情報満載。いいね。
実写化 監督 土井裕泰 820円 映画館BLACK
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博士の愛した数式
寺尾聰=マッドサイエンティストを決定づけちゃった一本。ただし、この映画では別に狂ってない。暴れたり大声出したりもしない。もちろん人類を滅ぼしたり救ったりしない。静かに数学の面白さを伝えてます。 原作より踏み込んだ描写もあるけど、それはこの話の面白さを邪魔してはいない。何年かに一度見直したい作品。 パンフレットも、艶消しの紙と印刷、淡い色調のイラストを使って「静か」な構成。原作との違いを、オイラーの公式になぞらえた解説なんて読んでて「おお!」と声が出ちゃうほど面白かった。
実写化 監督 小泉堯史 700円 映画館BLACK
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Vフォー・ヴェンデッタ
原題: V for Vendetta エージェント・スミス役のヒューゴ・ウィービングが主演ってんで見に行ったんだが、仮面つけてて誰だかわかんなかった件。ストーリーもピンとこなかった。パンフレットに「読み解くキーワード」のページがあるし、どうも予習が必要だったらしい。 そのパンフ、ちょっと版は小さいけど、製本タイプでえらいこと文字情報が多い。うん、やっぱり勉強しないと面白くないんだろう。
実写化 監督 ジェームズ・マクティーグ 700円 映画館BLACK
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バトル・ロワイアル
これも、映画そのものよりも、出演者や映画を取り巻く場外乱闘の方が話題になった一本。悪名は無名に勝る、というわけで、結果として映画が売れたからこれでいいのだ。 パンフは、「R」と「B」の二本立て。ただし、どちらも薄くてグラビア紙は使ってない。「B」は役者、「R」は物語、スタッフについて書いてある。文字いっぱい。黒背景に赤文字は読みにくいなー。
実写化 監督 深作欣二 不明 映画館BLACK
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バイオハザード
Resident Evil ↑ 原題がなんだこれ? と思ったけど、元のゲームからして米英ではこうだそうな。へー。 映画は、いかにミラさんをカコヨク撮るかがメインディッシュでして。そのためにはモブの皆さんを痛そうに殺しまくり。うぇえ。 なのに。パンフレットは文字メイン。あれれ? せっかく大きなサイズなのに。中身はざらっとした質感の紙と印刷。写真メインのページは少ないし、大きな写真が載ってても、上にびっしり字が書いてあったりする。ほー。
実写化 監督 ポール・W・S・アンダーソン 700円 映画館BLACK
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デアデビル
Daredevil マーベルなのに、確かこのひと、アベンジャーズに呼ばれてないよね? いや、画面の片隅くらいにはいたかも。でも、光線出したり雨を降らせたり、ひと蹴りで敵を空高くふっとばす、といった「絵になる」活躍ができないから、目立ちようがないか。 で、その地味なヒーローを映画化してみたのがこの作品だけど。うーん。見所は、雨の日に彼が彼女の「顔」を水滴で思い描くところくらい? 他に映像にして楽しい場面があったかというと。まぁその。 パンフレットも、ごくごく普通のつくりで、とりたてて変わったところなし。「コスチュームのデザインに8ヶ月かけた」とか書いてあるけど、え、そんなすごいデザインなのかこれ? 見えないところにこだわってるの? 盲目のヒーローだけに?
実写化 監督 マーク・スティーヴン・ジョンソン 600円 映画館BLACK
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スピード・レーサー
原題:Speed Racer ご存知(いや、若い人には判らないか?)「マッハGoGoGo」のハリウッド実写版。監督はマトリックスのウォシャウスキー姉妹(姉妹!? えっ??) CGバリバリで色使いがもうなんというかとんでもとっちらかってて「目が忙しい」作品。なにせ原作「アニメ」の方が落ち着いた色使いに見えるんだぞ。 マッハ号やチンパンジーの再現度はすごいよかったのに、主人公がタイヘンにその、ええと、まいいや。 パンフはその色とりどり映像をそのまんま表現してます。横長のどのページをめくっても目が忙しい。付録にマッハ号のペーパークラフトがついてるのが嬉しい。
実写化 監督 ウォシャウスキー兄弟 700円 映画館BLACK
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NANA2
今連載はどうなってるんだろう。嫁の趣味でしばらく一緒に読んでたけど、ムスタングのイケメンが死んだあたりからどうなったか覚えてないや。 ほんで、コミックの実写化ですが。いやー、美術や役者の再現度はほんと素晴らしい。ナナとかハゲとか、もうこっちのイメージしかないもんね。ただその、ハチを市川由衣に替えたのはどうだったんだろう。ハチって、そんなに美人じゃないと思うんだ。あんまり美人にしちゃうと、ドラマ上色々齟齬が出るよな。ああ、だからコレ以降は映画化されてないのか。 それはそれ。パンフではその、「再現された美術や役者の衣装」の写真いっぱいです。堪能してください。この印刷のよさとページ数の多さで500円。アラ素敵。
実写化 監督 大谷健太郎 500円 映画館BLACK
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ネバーエンディング・ストーリー
ドイツ語: Die unendliche Geschichte 原作者がたいそうお怒りだった1作目。でも、当時はそらもうたいへんな盛り上がりで。というか、例の主題歌は今でもちょいちょい耳にするよね。 パンフレットも薄くて、決してきれいな印刷ではないんですが、切り取られた写真がどれもこれも素敵な場面、素敵な表情を切り取ったものばかり。もう、表紙からして違うよな。銀の竜の背に乗って空飛ぶ少年の、その笑顔! 妖精や妖怪も山盛り掲載。この映画の中はどんな世界が広がっているのか、期待が膨らみまくるパンフレットになってます。そしてこのお姫様! ミハエル・エンデには申し訳ないけど、パンフレットも含めて1作目の「勝ち」ですがな。
実写化 監督:ウォルフガング・ペーターゼン 400円 映画館BLACK
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モモ
原題:MOMO ミハエル・エンデ原作の教訓ファンタジー。いらんことしないで素直に映画化。原作者と映画スタッフの間でモメた形跡なし。 ちなみにモモ役の子、さぞ人気だっただろうと思って検索したんだけど、出演作が日本で公開されたのはMOMOだけらしい。あらまあ。2013年にはプレイボーイ誌でヌードを披露。なるほど。 パンフは横長。薄いけど、丁寧に物語を紹介してます。21歳のコイズミキョンキョンがコメントしてるぞ。
実写化 監督 ヨハネス・シャーフ 400円 映画館BLACK
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ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌
惜しいなあ。これ、一作目のヒキがすごいよくてさ。「鬼太郎が事件に巻き込まれた人間の女の子に淡い想いを抱くが、最後は別れる」ってパターンに落とし込めば、「寅さん」になれるんじゃねぇかと思ったんだけど。二作目でバトルものにしちゃった。確かに「この作品は」盛り上がるかもしれないけどさ。最大瞬間風速は大きくても、それで終わりじゃぁなあ。 パンフ、製本されてて、写真もいっぱい、文章もいっぱい。SW並みと言ったら言い過ぎかもしれないけど、でも邦画にしては力入った作り。今から振り返れば、このパンフもまた最大瞬間風速だったんだなあ。
実写化 監督 本木克英 700円 映画館BLACK
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DRAGONBALL EVOLUTION
最大の問題は、「映画としては成り立ってるし、DBを全く知らない人がみたら、あるいは面白いかもしれない」ところにあって。無条件に叩いていいわけじゃない。言ってしまえば、「普通の映画」なんだよ。 それが証拠に、パンフだって普通のサイズ、普通のページ数、普通の構成。何一つとんがったところが無い。パンフ作る人も「え、普通の映画でいいでしょ」と思ったんだろうなあ。
実写化 監督 黄毅瑜 600円 映画館BLACK
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重力ピエロ
小説の実写化は、「読むペース」が人それぞれなのに、映画という決まった時間の中にオチをいれなきゃならんところが大変なわけで。 この作品も上手くいったかというと。 真ん中見開きはおっさんの顔。もちょっとなんとかならなかったのか。クローズアップされてる仙台の町並みは1ページだけ。もったいない。
実写化 監督 森淳一 600円 映画館BLACK