機動警察パトレイバー the Movie  4DX

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1989年に、
1999年の東京を描いた映画を作成し、
1998年にアフレコをやりなおし、音響を見直し、
2020年に4DXとして上映する。

という、映画そのものがバック・トゥ・ザ・フューチャーな構造をしております。4DXとの相性はばっちり。なにせ物語後半は台風の中のアクションシーンが連続するわけで、ここぞとばかりに揺らして濡らして光らせています。私たちも方舟解体作戦に参加しているのだ。
98年のセリフの再録音については、うるさい方は色々言いますが。私はこっちの方が好みだな。「ありがちなアニメの登場人物のセリフ」ではなく、実写ドラマ(良質なやつね)に近いセリフ回しになってます。絵柄により合ってると思うぞ。

ところで、この映画「エンタメでも押井すげぇ」って評価を見かけることが多いんですが。うぃきってみると、押井監督の構想としては「帆場が実在したかどうかは伏せる。零式の活躍はナシ」だったらしい。そこを脚本の伊藤氏に押し切られて今の形になったそうだ。いやぁ文芸部の伊東くんナイス判断。構想のままだったら、難解な「いつもの」押井作品になって、マニアがドヤ顔で解釈語りまくるけど、一般人にはこれっぽっちもウケない作品になってた可能性があるわけだ。

パンフレットは2020年に新しく制作されたもの。二種類あるらしいのですが、私が入手したのは「サウンドリニューアル」について書かれたもの。すごいよ。ストーリーもキャラ紹介も一切なし! 一冊まるごと「1998年の再録音」についてだけ書かれてるんだから。

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