ニッサン スカイライン ターボC 1983

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グループ5からは完全に外れますが。「外観を市販車に似せて作られた」という意味では「シルエット」に近いスカイラインのグループCです。
少年の日にこの車を見たときには「レースで勝つにはフロントエンジンも市販車に似たボディも意味が無いのに、なんで大金をかけてこんな車を作るんだろう」と思ってました。
今なら「まず視覚にアピール」の意義もよく判ります。そもそものグループ5にしたって、中身はたいがい市販車とはかけ離れているわけで。そんで当時のグループCには「ポルシェ956」という絶対王者がいたわけで。
今、こうしてミニカーで見てみると、いかに「市販のR30スカイラインに似せて、かつ、ある程度は競走できるように仕上げるか」で、当時のチームが苦労した様子が伺えます。ドアの部分の無理無理な造形、コクピットが(他のCカー同様)半球状だったらもっとキレイだっただろうに、とか。
しかし、この車の後には、ニッサンの本格的なグループCカーの開発が始まるわけで。その最初の一歩として、記念すべき車なのでありました。

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