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マルコヴィッチ&シャイト ネオルネサンス ブローチ
二つの尾っぽと翼を持った人魚の両隣に恐ろしい顔のマスクがデザインされたグロテスク様式のブローチは、モノトーンの服装にも合わせやすいいぶし銀の色合い。 模造宝石を使っているところがいかにもこの時代のものである。私の持つネオルネサンスの指輪などとの相性も抜群だ。Markowitsch&Scheidの作品である。
ブローチ マルコヴィッチアンドシャイト 不明大魔王
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ヴィエナブロンズ 走る野ウサギ ペンワイプ
しっかりと生え揃ったペンワイプの猪毛。 素晴らしい表情のウサギ。 ヴィエナブロンズの中でも中々大ぶりなこの作品はキャビネットをしっかりと彩ってくれる。 普段は写真の様にピンクッションの如く使っている。
ペンワイプ ヴィエナブロンズ 不明大魔王
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スネークウッドシャフト 銀ハンドル ヘビステッキ
ブナの葉陰より出でましたるは、感情の無い様な顔をした二匹の蛇。 その目はルビー製でキラリと獲物を狙う。 オーストリアシルバー製のハンドルは、ホールマークより1867-1922年の間の物であることが判る。 シャフトには、木目こそそこまで良くないものの、スネークウッドが使われている。 また、フェルールはオリジナルの合金である。 しっかりと贅を取り込みつつ、アンティークステッキらしくサイズ感も丁度良く、なんとも素晴らしい逸品だ。
ステッキ 不明 某アンティーク店大魔王
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横たわり美人 シガーホルダー
足がそれぞれ一本ずつと、上半身の計3点セットとなった葉巻ホルダー。私が幾つか所有しているメシャム彫刻の喫煙具の女性の中で最も美しいのがこの方である。 シルクサテンとレースで丁寧に作られた枕と膝掛けも相まってまるでベッドのようなケースに鎮座され坐したるは、どの角度から見ても絶世の美女だ。 甘美、いや恍惚すら感じられるその表情は、 いくら見ても飽きを感じさせない。 御髪や服、どれをとっても当時の素晴らしい彫りを堪能できる逸品。
シガーホルダー 不明 某アンティーク店大魔王
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貴婦人メシャムパイプ チャーチワーデン
所謂チャーチワーデンパイプ。 教会で夜の見廻り人(教区委員)を指すワーデンが、パイプの煙で警備に支障を来たさないために使ったことが由来。 ブライヤーのチャーチワーデンは、現代においても2万円前後で買えるが、メシャムのそれは大変珍しく、例に漏れず私は惹かれた。 買ってからボウルもシャンクも綺麗に掃除したので、今でも喫煙に使用できる。 さて、この作品の魅力だが、第一にこの時代特有の彫刻の美しさがある。 高潔な貴婦人の顔、細かい仕事が判る首飾り。 個人的に一番好きなのは、耳だ。イヤリングも凄いが、耳そのものもかなり良く彫ってある。 そして次に第二の魅力は水牛の角でできたシャンク。 水牛の角にどうやってか知らないが、穴を開けて煙道にしているのだ。角の自然な形は残しながら、しっかりと パイプの部品として機能する様は見事である。 また、水牛の角は、練り琥珀の類よりも丈夫だと聞いたので、恐る恐るモールで綺麗に掃除したが、その通りであった。 第三の魅力は持ちやすさである。 なんともカンファタブルである。しっくりと馴染むのだ。スモーキングジャケットと共にコーディネートすると我が体型も相まって非常に様になると思い、スモーキングジャケットも製作中である。 そして最後の魅力は、革製のケースが残っていることだ。これほどの長さの革製のケースは未だ嘗て見たことがない。中のヴェルヴェットも含み、状態も非常に良い。総てにおいて素晴らしいこのパイプで、今冬は優雅におうち時間を過ごせそうである。
メシャムパイプ 不明 某アンティーク店大魔王
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オーストリア製 バチェラー
独身貴族の為の一人用のコーヒーポットということで、これは自分の部屋での一服に持ってこいと購入したものである。サイズ感は、ちょうどデミタスカップに2杯分ほどのコーヒーが入るくらいで、可愛くも美しい。 何より気に入ったのは、取手部分の天使である。 これが愛おしい。蓋の蝶番は天使の横顔を邪魔しない付き方をしているのも嬉しい。 ワンポイント象牙の摘みは取り外し可能でもあるので手入れも簡単である。 さあ、今日のティータイムも天使とともに。 ブロリーにはやられないので安心してくれたまえ。
バチェラー 某アンティーク店 2020年大魔王
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赤ちゃん ヴェスタケース
この可愛いよりかは不気味な顔(キャッキャというかニターッ)、そして何故か紳士のシャツの様な御包み、棺桶の様な形。総てが私好みのヴェスタケース。 そして、大概アンティークのヴェスタケースは、昔のマッチの大きさに合わせて作られているので、現行のマッチは入らないが、これは入る。剰え、顔の彫りもしっかりしている。(この時代このヴェスタケースの様に、幾つか作られた作品は、型の精度が作れば作るほどに劣化し、最後の方になるにつけ顔がのっぺらぼう化する。)もうこれだけで充分過ぎるが、まだ実は大きな秘密がある。 その秘密の前に、一つ。他にも赤ちゃんモティーフのヴェスタケースを本やパソコンで幾つか調べてみた。 可愛いもの、銀製のもの、このヴェスタケースと同じ型でシャツの模様が違うものなど、結構見つかった。 そのうちの一つは、あるアンティークショップでも偶然見つけた。赤ちゃんモティーフ自体はとりわけ珍しくもないのだろう。 さて、此処で秘密に戻るが、その秘密のお陰でこの作品と他作品との圧倒的な差が明らかになった。 それは、写真三枚目を見ていただけるとわかるのだが、 なんとこのヴェスタケース、裏面に一つ一つ石が嵌め込まれ、モザイクの様になっているではないか! 文字まで石で描かれているが、ボヘミアン地方の地名があるので、これはおそらく当時のオーストリアの高級スーベニアなのだろう。(人が誂えたのならば、恐らく本人の名前が描いてあるはず。)またこの地方では、もう此処に使われている蜻蛉石などは取り尽くされている為、二度とは作れない。これは最高にロマンがある。 バーに行く時は必ず持っていく良き我が子だ。
ヴェスタケース 不明 某アンティーク店大魔王
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リーデル ハンドメイド モルトテイスティンググラス
大好きなモルトを大好きなストレートで頂くためのリーデルの高級ハンドメイドモデル。 トップノートがしっかりと味わえる形状であり、尚且つフチの形のお陰で滑らかに口にアクアヴィテを運ばせることが出来る。
ウイスキーグラス リーデル 18000円大魔王
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メゾン アントワーヌ 銀ハンドルステッキ
深い木の色味と梨の花模様が美しいステッキ。 パレ・ロワイヤルに店を構えるメゾン アントワーヌがオーストリアから取り寄せた作品。 フォーマルな場にも合わせやすく、私の所有するアンティークステッキの中でも実用性の高い作品。
ステッキ メゾン アントワーヌ 不明大魔王
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ヴィエナブロンズ コバエ スティックピン
珍しい小蝿の形のスティックピンです。 羽や足も揃っていて、素晴らしいです。 薄い色のクラバットや、白いジャケットのラペルなどにこれを付け、食事やパーティに行きます。そうすると、ハエがいると指摘されますので、「料理が美味しいからだよ。」とジョークを飛ばします。 間違って叩かれるのだけは注意。
スティックピン ヴィエナブロンズ 不明大魔王