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貝尽くし 印籠
根付から緒締めに至るまで全て貝モティーフの豪華な印籠である。 印籠には様々な貝が象嵌されている。本物から金など様々な貝達は、見ていて飽きない。 ぜひその目でご堪能して欲しい。 和装の際はこれを着けて貝料理を食べにいくのが最高の贅沢である。
印籠 不明 某和小物店大魔王
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水着の男性 シガーホルダー
いわゆるあの時代の水着を着た、なんとも言えない表情のオッサンモティーフの獣牙のシガーホルダーである。 ご覧頂くと分かる様に、麦わら帽子や縞模様の水着、またオッサンの足の彫刻の緻密さと言ったら素晴らしいものである。海辺で一服したくなる。
シガーホルダー 不明 某和小物店大魔王
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ヴィクトリアン シルバースタンプボックス
今回紹介するのは英国製にも関わらず、とても細やかな作りの文具で、二人のプットーと森の動物を細かく打ち出したルプセ細工というスターリングシルバー製の切手入れである。縁は切手のミシン目をイメージしたデザインで、とても素敵だ。 これが作られた当時の識字率は低く、王侯貴族等知識階級のみが郵便・書簡にまつわる贅沢な文房具を有していた。またそれは特権階級のステータスでもあった。 機能面で言うと、二段に分かれていて、上段は、種類の異なる切手を入れられるように三つに仕切られている。 内側にも鍍金が施されていて、中々の贅沢品である。
スタンプボックス 不明 不明大魔王
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地中海珊瑚 動物彫り カフリンクス ボタン セット
その9割がイタリアで加工されたという地中海珊瑚。 加工すると何と4分の3ほどは削られて捨てられてしまうとのこと。 地中海珊瑚のクラバットピンの回でも書いたが、現在では特に貴重な物であり、1gの値段が金よりも高級な時期があったという。 さてこちらのカフリンクスとボタンだが、 現在銀食器で有名な英国のマッピンアンドウェッブのパリ支店の商品である。 毛並みまでもが忠実に彫られた、狩に関する様々な動物(犬、馬、ウサギ、鹿)は中々肉厚で存在感もあり、まさに貴族の遊び心。 鎖部分にはフランスの金が使われていて、地中海珊瑚の独特な色味がしっかりと袖口を彩ってくれる。
カフリンクス Mappin&Webb 不明大魔王
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横たわり美人 シガーホルダー
足がそれぞれ一本ずつと、上半身の計3点セットとなった葉巻ホルダー。私が幾つか所有しているメシャム彫刻の喫煙具の女性の中で最も美しいのがこの方である。 シルクサテンとレースで丁寧に作られた枕と膝掛けも相まってまるでベッドのようなケースに鎮座され坐したるは、どの角度から見ても絶世の美女だ。 甘美、いや恍惚すら感じられるその表情は、 いくら見ても飽きを感じさせない。 御髪や服、どれをとっても当時の素晴らしい彫りを堪能できる逸品。
シガーホルダー 不明 某アンティーク店大魔王
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貴婦人メシャムパイプ チャーチワーデン
所謂チャーチワーデンパイプ。 教会で夜の見廻り人(教区委員)を指すワーデンが、パイプの煙で警備に支障を来たさないために使ったことが由来。 ブライヤーのチャーチワーデンは、現代においても2万円前後で買えるが、メシャムのそれは大変珍しく、例に漏れず私は惹かれた。 買ってからボウルもシャンクも綺麗に掃除したので、今でも喫煙に使用できる。 さて、この作品の魅力だが、第一にこの時代特有の彫刻の美しさがある。 高潔な貴婦人の顔、細かい仕事が判る首飾り。 個人的に一番好きなのは、耳だ。イヤリングも凄いが、耳そのものもかなり良く彫ってある。 そして次に第二の魅力は水牛の角でできたシャンク。 水牛の角にどうやってか知らないが、穴を開けて煙道にしているのだ。角の自然な形は残しながら、しっかりと パイプの部品として機能する様は見事である。 また、水牛の角は、練り琥珀の類よりも丈夫だと聞いたので、恐る恐るモールで綺麗に掃除したが、その通りであった。 第三の魅力は持ちやすさである。 なんともカンファタブルである。しっくりと馴染むのだ。スモーキングジャケットと共にコーディネートすると我が体型も相まって非常に様になると思い、スモーキングジャケットも製作中である。 そして最後の魅力は、革製のケースが残っていることだ。これほどの長さの革製のケースは未だ嘗て見たことがない。中のヴェルヴェットも含み、状態も非常に良い。総てにおいて素晴らしいこのパイプで、今冬は優雅におうち時間を過ごせそうである。
メシャムパイプ 不明 某アンティーク店大魔王
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藺草 ポケットウォッチチェーン
世にも珍しいチェーンである。 良くぞ此処まで持ち堪えたと称えざるを得ない藺草を編んだ鎖部分を筆頭に、色々と面白いチェーンである。 象牙のフォブは、美人と蝶が裏と表に描かれていて、 フォブとしても他に見ることは稀なものである。 また、セルロイド製のTバーの真ん中には、金属製の中々細工の細かい亀が鎮座する。 耐久製は難があるので飾って楽しむに留めておくが、 和装や和柄の裏地の背広などにぜひとも合わせて見たいという欲はある。
ウォッチチェーン 不明 某アンティーク店大魔王
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スカトロジー 版画
記念すべき五十アイテム目は、中々珍しい排泄行為を描いた作品です。 注目すべきは、中世ヨーロッパのこう言った習慣をわざわざ描くというセンスです。 そしてもっと恐ろしいのは、自室で一番目に着く所にこのような絵を飾る私の頭の中です! 酒を呑んでも、本を読んでも、出かける時も、いつもそこにはウンコが在る。
版画 不明 某アンティーク店大魔王