みんなのコレクションが集まるミュージアム

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遊戯王 シルミルまたはフルモンスター

遊戯王のデッキ。遊戯王とは本来、モンスターと魔法と罠のバランスで成り立っている。このバランスを守る、というのがTCGというもの。しかしインフレでモンスターが強くなり、全てをモンスターにしても大丈夫になった。魔法が無くてもシンクロモンスターの強力な効果で戦えるし、罠の守りもバトルフェーダーなどといった、個性的なカードが担ってくれる。また、星見獣ガリスや黒薔薇の魔女というフルモン専用カードもある。環境レベルではないが、デッキの絵面としてヘンテコすぎる物が、実戦レベルになった、というのは当時は感動物であった。

遊戯王が、環境をデザイナーズデッキ(TCG作者があらかじめ考えたコンボ、組み合わせ等で戦うカード群)に舵を切りはじめたのが遊戯王GX後半から遊戯王5D's期だった。しかし、完全にデザイナーズデッキに振り切ったわけではなかった。このデッキでは出た時が違ったカード達がそれぞれシナジーがあるのが面白い。星見獣ガリスはデッキ上をめくって、そのモンスターのレベル分ダメージ。A・ジェネクス・バードマンは自分の場のモンスターを戻す効果があるのでガリスの効果が二度使える。トラゴエディアをめくると相手に2000ダメージ。そのトラゴエディアは手札のモンスターを捨てて同じレベルの相手モンスターを奪えるので手札にモンスターが多いほど奪いやすい。そのトラゴエディアをガリスのために上に置けるゾンビキャリア…。環境レベルのデッキはここまで十人十色のシナジーではなかった。でもBFライトロードやTG代行、猫シンクロやスーパードローライダーなど、デザイナーズデッキ以外でも活躍できたのがこの年代の遊戯王の魅力だったかもしれない。

ちなみにこのデッキは当時の禁止制限リストを守っていない。ガリスのためにトラゴエディアとゾンビキャリアを3枚積みしている。僕のこのコレクションは当時の面白さを、どう今風にするか、他のガチデッキと対等に戦えるか、なので、こういうことになった。

デッキの個性とかプレイングの選択性の広さがカードゲームの面白さで、このフルモンスターデッキはまさに個性的でプレイングも色々できて楽しい。

話を戻そう。デザイナーズデッキにしないとゲームのバランスが崩れて楽しくなくなるから、徹底的に管理して楽しく遊ぶのが今のカードゲームなのかな、と。

そういうのが別にあっても良いけど、今の子どもはそれを求めるのか?

遊戯王ラッシュデュエルはどうなっていくのだろうか?

まさに楽しくて幸せだけど、何か窮屈で仕方のない今を打開してくれる遊戯王OCGの部下のラッシュデュエルを傍観していきたい。