Sd.Kfz.171 パンサーG型 後期型 ラストパンサー

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東部戦線でソ連軍のT-34戦車と対峙したドイツ軍が、その高性能にショックを受け(いわゆる「T-34ショック」)、その対抗策として開発した中戦車。車体や砲塔に避弾経始を取り入れたデザインを採用、幅の広い履帯により走破性を向上し、強力な75mm砲を搭載している。連合軍側には第二次大戦を通じてパンターと正面から互角に撃ち合える戦車は少なく、走攻守のバランスの良さから大戦中のドイツ最優秀戦車と評価されます。G型は車体側面などに改良が加えられた、パンター戦車の完成型。
1943年に登場し、第二次大戦後期のドイツの主力戦車となったパンサー。1944年になって登場した最終量産型のG型は、その年の後半になると戦訓をとり入れた改良が施されるようになりました。主砲の防盾下部に命中した砲弾が車内に飛び込むのを防ぎ、防御力を強化するためにいわゆるアゴ付きと呼ばれる防盾を装備。夜間走行用に消炎排気管も装着されました。またエンジングリル上に取り付けられた室内暖房用の空気取入口は雪中の戦いとなったアルデンヌ戦などで威力を発揮。機動力、攻撃力、防御力のバランスのとれた傑作戦車パンサーの活躍は終戦まで続いたのです。

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