盛岡 南大通り 「見聞録」 そして  Gustav Becker 続き

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店主の佐藤さんは、世界有数のシングルモルトのコレクターとして知られていた方です。
何しろ、アイラ島へ、買い付けやオークションによく行くのだとか・・・
当時国内でも、シングルモルトの人気が高まり静なブームでした。

私もシングルモルトのウイスキーに嵌っていたのですが、
それより、壁一面に巡らされたグスタフ・ベッカーのコレクションに圧倒されてしまいました。

Gustav Becker 1847~1930年
グスタフ・ベッカーは、アンティーク柱時計の〝ロールスロイス”
”One of the better(最良の一つ)”と賞されるほどの最大級の評価を受けている時計メーカーだった。

そうして ある時、 久しぶりだなと思いながら訪ねて、驚いてしまいました。

「う~ん、処分したんだよ」とのこと・・・・
私は、いろんなところを訪ね歩いていて、結果 「何々が欲しい時には、何処どこへ行けば手に入るということが凡そ分かってしまった・・・」のでね、 という・・・・

そういうこともあるのかなと、納得したような・納得できないような気分で、
バーカウンター背面の空虚な壁を見やりながら、フ~ッと息を吐き・・・・ 潮の香りのグレンリベットを煽ったことでした。

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