Apophyllite アポフィライト(1)

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結晶が正方錐形または柱状で、柱面には縦に条線がある。柱が短くなって立方体に見えることや、板状になることもある。

柱の方向から見ると白く輝いて見えることから和名が魚眼石となった。
これは明治時代の鉱物学者の命名だが、欧米で「Fish-eye stone」と言う別名が古くからあり、その翻訳だと思われる。
「Apophyllite」は「葉片状に割れる」と言うギリシャ語からとったもので、熱した時の性質から命名された。

アポフィライトはカリウム、弗素、水酸基を含むカルシウムの珪酸塩鉱物で、弗素の多い弗素魚眼石と、水酸基の多い水酸魚眼石があるが、肉眼では区別がつかない。
標本として出回っている9割以上が弗素魚眼石である。

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